バチェロレッテのおもしろさについて考えてみた(※ep10までのネタバレあり)
「本当に生涯のパートナーを見つけたいと考えている人間が、こんなバラエティに参加するか?」
バチェラーのような恋愛リアリティ番組?に対してはこのような疑問がいつも念頭にあった。
本気で結婚相手を見つける手段として番組に応募しているとしたら、その人はまぁまぁとち狂っていると思うし、「結婚相手を見つける」という目的はあくまで二の次三の次で、売名とかが目的なんだろうな~と思うとなんとなくこういう類の番組は嘘くさく見えて敬遠してしまいがちだった。。
実際、バチェラー1は最後まで見たことがあったが、「この人たち本当にバチェラーのことが好きなのか…?」という参加女性たちへの疑念が常によぎり、あまり番組自体に集中できなかった。
(バチェラーをあまり真剣に見たことがないくせにこのような批判をしてしまい申し訳ないが)
もちろん、今回のバチェロレッテにおいても「本当にこの人萌子さんのこと好きなのか…?」と思う場面も多々あったが、自分に対する思いがそれほどではないということを感じるとすぐに切り、一人一人と会話の中で真剣に向き合う姿が「結婚相手を本気で探している」という目的にかなり信憑性を与えていたように思う。
そのため、今まで恋愛リアリティ番組にさして興味のなかった私でも続きが気になって楽しみにしてしまうくらいには没頭できてしまった。。
もちろん、バチェロレッテの魅力はそれだけではなく参加男性のそれぞれの個性に支えられているところも大きいが。
「誰も選ばない」という選択
結局、萌子さんが最終回のep9で下した結論は「誰も選ばない」ことだった。
このことについては最終回後のトークでも賛否両論あったが、萌子さんが人生を真剣に考えているからこその結論であると思うし、なによりこの現実的な結論が、冒頭でも述べたような「結婚を目的としている」という番組と萌子さんの主旨が、偽りなく一致していることに対しての最大の裏付けになったようにさえ思う。
だから結婚できていないのかもしれない…(?)
萌子さんは綺麗なだけでなく、かなり高い人間性を持っており、またその頭の良さをもってして相手を見抜く能力も持っている。それでいて優しく自分にも相手にも誠実な人柄というのが、シリーズ全体を通しての印象。
こんなに完璧で、彼女自身結婚願望があるのに何故未だに結婚できていないのかと、正直疑問に思ってしまう。
最終回でどちらも選ばない結論を下したのは、「将来を共に過ごすビジョンが見えない」といったような理由だったと思うが、最後の二人の内の一人である杉ちゃんに関しては「このまま会えなくなるのは嫌だ、杉ちゃんのことが大好き」といったようなことまで伝えていたので「とりあえず付き合ったらよくないか…?」と思わずにはいられなかった。しかし誰に対しても誠実であろうとする萌子さん的には「ちょっと付き合ってみてあかんかったら別れたらいっか~」的な考えはとりわけこの旅の結論としてはナンセンスなのかもしれないなと思った。
だけどそういう冒険というか、ちょっと羽目を外すようなマインドやずるさも恋愛の進展には必要なのではないかという気も、余計なお世話かもしれないが勝手にしてしまった最終回だった。
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