ゲーム雑誌とメーカーさんのやり取り 【自分とゲーム雑誌】

4月のテーマが発表されつつ、まだ3月のテーマを書き終えていない大遅刻!
【自分とゲーム雑誌】をテーマにすでにほかのメンバーが作り手として読者として、いろいろと語っています。
そんななか自分はゲーム雑誌を中心にゲームメディアが記事を作るうえでどんな風にメーカーさんとお付き合いをしているかをライターの視点から深堀りし過ぎない範囲で語っていこうと思います。

新作の情報は大体先行でもらっている

今も昔もゲーム雑誌の紹介記事の多くは、メーカーさんからキャラクターの立ち絵やスクリーンショット、それらに紐づいたテキストなどをもらって作られています。また、タイトルの発売直前などにプレイインプレッションが掲載された場合、E3などのイベントを含めてなんらかの手段で事前にプレイしています。
そして、雑誌の場合は原稿が完成してチェックが終わったあとに初めてその内容が印刷された本ができあがり、全国の書店へと向かいます。この原稿完成から販売までのタイムラグは1日や2日では利きません。そのぶん前持って原稿を完成させる必要があるので、ゲーム雑誌のライターや編集は担当している新作タイトルに限っては、ある程度先行して新情報を知っています。

アプデ情報はもらえたりもらえなかったり

ただ、MMORPGをはじめとした運営型タイトルの場合は事前に情報を得ているとは限りません。「ゲームライターはネトゲのアップデート内容を事前に知っている」と言われることがありますが、実際には「知っていることがある」程度。
自分の場合、約1カ月先までのアップデート内容を知っていたタイトルがある一方で、公式サイトや公式Twitterで発表されたものを見て初めてアップデートの予定(内容ではなく、アップデートをすること自体)を知ることもありました。
記事を担当しているライターが事前にアップデート内容を知っていたかを語ることはないでしょうが、これもまた雑誌の場合は上記のタイムラグがある都合上、記事が読者の目に入った段階で明らかになります。雑誌発売と同日のアップデートで実装されるものがしっかり紹介されているなら、それは事前にライターや編集が知っていた証です。
逆にアプデ内容の紹介レベルでありながら、明らかに記事のタイミングが遅いときは一般ユーザーと同じタイミングで新情報を知って、それからプレイして記事制作をしたと考えて間違いないでしょう。
自分が主に記事を書いていた電撃PlayStationは“電撃の旅団”の名を冠したスタッフによる『FINAL FANTASY XI』の攻略が有名でしたが、アップデートのタイミングでは結構苦労していたらしいですよ。

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