【今も遊んでいるレトロゲーム】『バルーンファイト』は最新のゲームである
今月のトークテーマの1つは【今も遊んでいるレトロゲーム】。なのですが、ぶっちゃけ10年20年と続けてもしくはちまちまと遊び続けているゲームってないんですよね。今メインで遊んでいるコンシューマゲームと言ったら、ちょっと前に散々文句を書いた『モンスターハンターワールド:アイスボーン』。新しい武器を作っては相性がよさそうなモンスターを相手に試し撃ち/試し斬り。時折普段使わない武器種に手を出して、立ち回りを詰める前にボコボコにされて“チャージアックスは酸っぱいぶどうなんだ”とあきらめてみたり。まあ、そんな感じです。
そもそもレトロゲームを遊ぶのって手間なんですよ。自分はファミコンからゲームを遊んでいるので、レトロゲームといったらファミコンかスーファミ。互換機でも使わない限り、とりあえずHDMI出力に対応していないという壁が立ちはだかります。もちろん、非公式の互換機を使うだとか信号をHDMIへ変換して遊ぶとかそういった手段はあるんですけど、そこまでしてレトロゲームを遊ぶなら同じ手間とコストをかけて最新のハードのゲームを遊んじゃうかな。
あと、懐かしのゲームを遊んだところで喜びが薄いというのも、自分がレトロゲームをあまり遊ばない理由のひとつ。別に積極的にレトロゲームを回避しているわけではないので、Nintendo Switchを買ったときにはNintendo Switch Onlineでいろいろと遊びましたよ。『スーパーマリオブラザーズ』や
『スーパーマリオカート』はもちろん、『スターソルジャー』や『アイスクライマー』も自分にとって過去にプレイしていた懐かしのゲームになりますね。
久々に遊んだこれらのタイトル、そりゃあ懐かしいと思いましたよ。1-1、1-2、4-1、4-2、8-1とステージを飛び飛びでプレイする『スーパーマリオブラザーズ』、微妙によろしくない操作性が適度な難易度上昇につながっている『アイスクライマー』、遊んでみるぶんにはおもしろい。ただ、どれだけおもしろくても一度体験したものなのでプレイを続けようという気はわかないんですよ。『スーパーマリオワールド』はヨースター島をクリアして満足、『スターソルジャー』だったらスターブレイン(小さいほう)を見て満足。以前に【HDリマスターして欲しいタイトル】をテーマにしたときも書きましたが、自分にとって新しい体験がないゲームはあまり魅力的なものにはならないです。
逆に当時遊ばなかったゲームを今になってNintendo Switch Onlineで遊ぶのはめちゃくちゃ楽しいです。ファミコン現役時代はプレイしなかった『バルーンファイト』の“バルーントリップ”とか、今になってかなりハマっていますよ。
この“バルーントリップ”を知ったのは、ある人(仮にBさん)の配信がきっかけ。開始10数秒でミスをしてタイトル画面から再スタートしたり、コメントで誰かがちょっと褒めたらその直後にミスをして言い訳をしてみたりというBさんのプレイを見て「下手だなあ」と思いつつ、その下手っぷりを楽しんでたんですよ。ところが、ふと思い立って自分も遊んでみたら自分はBさんよりも遥かに“バルーントリップ”が下手だったんです! というか、“バルーントリップ”めっちゃ難しい! ちょっと動くと慣性が働くし、その慣性を抑えようとすると簡単に逆に慣性が働いて自機をほぼ静止させるだけでも一苦労。正直Bさんのスコアくらいちょっとプレイすれば追い抜けるだろうと思っていただけにショックでしたね。
ただ、それが理不尽な難しさではないというのはBさんの配信が証明しているわけで。そんなこんなで“バルーントリップ”は、今自分のなかでちょっとした息抜きにプレイするタイトルのひとつになっています。もちろんいまだBさんの平均スコアと自分の平均スコアを比べると雲泥の差。Bさんに追いついたかな? と感じられるくらいまではちょくちょく“バルーントリップ”を遊ぶことになりそうです。
ほかにも、Nintendo Switch Onlineのレトロゲームには自分が遊んだことがないタイトルがたくさんあるんですよ。『スーパーマリオUSA』、『カービィボウル』、『ジョイメカファイト』などなど。これらはすべてレトロゲームに分類されるでしょうが、遊んだことがない自分にとっては新作。どれを遊んでも楽しいんです。
結局のところ、自分は同じ体験の繰り返しだけになるゲームはあまり楽しめず、逆に自分にとっての“新作”であればそのゲームの元々の発売日とか関係ないんですよ。だから“今も”遊んでいるレトロゲームはないけれど、“今は”遊んでいるレトロゲームならあるって感じですかね。
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