統合版になり劣化感がなくなったコンシューマ版『マイクラ』【家でじっくり遊べるゲーム】
なにかと家にいる時間が増えた昨今。今月のゲームライターマガジンでは【家でじっくり遊べるゲーム】を紹介しようとなりました。じっくり遊べると言ったら、ある程度は時間泥棒なゲームの方がいいでしょう。そこで自分がオススメするのが『Minecraft(以下、マイクラ)』です。
鉄板過ぎる? もっともな意見でしょう。実際、現在Java版と呼ばれているPC版(ややこしいので以下、Java版)を今も昔も遊んでいるという人には「『マイクラ』楽しいですよね」くらいしか語ることがありません。
ですが、『マイクラ』を遊んだことがある人のなかには2014年から立て続けに各ハードでリリース(Xbox360は2012年にリリース済み)された、コンシューマ版『マイクラ』だけをミーハー気味に遊んだ人もいるのではないでしょうか? かく言う自分もその1人。PS4版を遊びはしたものの、容量の都合で一度削除して買ったことさえ忘れていました。そんな『マイクラ』を久々に遊んでみた感想を交えつつ、今の『マイクラ』を推していこうかと思います。
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『マイクラ』は底が深くなり続ける沼
改めて語るまでもないですが『マイクラ』は、ブロックでできた世界で冒険や建築などを楽しむゲーム。ブロックやモブを無から無限に生産できる“クリエイティブモード”ならまだしも、“サバイバルモード”ではできることが豊富であると同時になにをするにも非常に時間がかかります。例えば初めての自宅作りをするなら、まず自宅に適した場所を見つけて、それから地面を掘って整地を行い、そして建材を集めて、初めて建築に着手といった具合。状況によっては整地を行うためにピッケルなどの道具を作るという工程もはさまれるし、建築するまでの間の食糧確保も重要になります。実際、自分が今回久々に遊んだときの序盤の流れは
-------------------------------------航海日誌--------------------------------------
【1日目】放り出された場所は海に浮かぶ小さな島。辺りを見渡すといくつかの島が見える。『マイクラ』では、なにをするにも木がなければ始まらない。木が生えている島へ道をつなげるため、降り立った島の地面をひたすら素手で掘削する。
【2日目】木の見える島への道作りに着手。途中で土ブロックが足りなくなっては元の島へと帰還する。2日目が終わるころには最初に降り立った島は無残な形になり始めていた。
【3日目】木の見える島に到着。しかし、この島に生えていた木はわずかに3本。島自体も小さく、長く暮らすには不向き。木を伐採して作業台を作りつつ次の目的地を探す。少なくとも近くには大量の木を確保できる島は見当たらない。食料の安定確保が見込めそうなキノコが大量に生えた島を目指すことにする。
【4日目】木の見える島でキノコの島へ向かう準備を進める。それと同時に木を切って手に入れていた苗を、木の見える島に植えておく。最悪の場合、この苗を小まめに植えていかなければ木の供給がしばらく絶たれてしまう。夜になるころにはキノコの島へ向かう準備も完了。木を手に入れたことでボートも作れた。よりキノコの島に近い最初の島へ戻ろう。そう思って土ブロックの道を歩いていた最中にどこからかモンスターの攻撃を受けて死亡。力尽きるまでに一切モンスターの姿を目にすることができず、かといってクリーパーの仕業でもない。困惑。
【5日目】画面のログからファントムというモンスターに攻撃されて死亡したことを知る。とりあえずWikiをチェック。3日寝ないとわくモンスターだということを学ぶ。それはともかく細い土ブロックの上で力尽きたので、キノコの島に渡るためのブロックなどは水の上。回収し忘れがないように慎重に集める。さらに食料が心もとなくなってきたので、付近の魚を素手で殴り倒して生で食べる。途中イルカを見かけるが、食べられるかわからないのでスルー。
【6日目】ボートに乗り、キノコの島へ到着。岩壁をくりぬいてとりあえずの拠点を作る。
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大体こんな感じ。ここから数日、乳の代わりにキノコスープを搾れる謎生物ムーシュルームからスープを搾って飢えをしのぎつつ結局ここも大きな島ではなかったことに気が付くのですが、それはまた別のお話。『マイクラ』の1日は約20分なので、最初の住まいができあがるまで実に2時間もの時間がかかったわけです。ともかく、冒険をするにも建築をするにも、その準備や失敗の事後処理などやることが盛りだくさん。このなにをするにも時間がかかるゲーム性は、じっくりゲームを遊ぶのにピッタリでしょう。
さらに、『マイクラ』はランダム生成される世界のどこかがスタート地点になるという仕組みのため、やり込まずともアップデートで追加された要素の多くに出会いうるというのも特徴。知らない地形がスタート地点になったり、初めての島で知らない動物と出会ったりと、過去にプレイ経験があっても最新のアップデートに触れていなければいろいろと新鮮な体験ができますよ。
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