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編作オペラ「唱歌の学校」2014

構成・編曲::岩河智子

日時: 2014年12月5日(金)6日(土)
会場:ことにパトス(地下鉄東西線「琴似」駅直結)

音楽監督:岩河智子
演  出:中津邦仁

アーカイブ動画(Youtube)
https://youtu.be/3gfW1IWGg1I

<出演>

浅里先生 浅里慎也
生徒 ちかこ 渡辺ちか
生徒 しょうこ 窪田晶子
生徒 しぶこ 成田潤子
生徒 ときこ 時岡牧子
生徒 まさと 則竹正人
ちかこの母 萩原のり子
しょうこの母 石田まり子

キャサリン 百島吾弥子
キャサリンの父 三橋本卓
キャサリンの母 遊佐悦子

<室内楽>

 富岡雅美 Vn
 山崎 衆 Fl
 藤田淳子 Vc
 浅井智子 Pf

<スタッフ>

 舞台監督 坂本由希子
 照明:高橋正和
 衣装:アキヨ
 ヘアメイク:佐々木智子

「唱歌の学校」ものがたり

 【授業参観】
小学校6年1組、浅里学級の朝。今日は授業参観日。生徒たちは元気に歌い、お母さんたちもやってくる。
授業はまず国語の時間。まさとが浅里先生と一緒 に「見渡せば」を朗読する。次に学級委員長のちか子が「羽衣」を歌う。するとちか子の母も、つられて歌い始める。最初は驚いていた生徒たちは、次第にちか子の母の歌に喝采。浅里先生は次の音楽の時間の授業で、ちか子の母に生徒たちの歌の指導をまかせ、「すずめの学校」が始る。

【転校生】
 ちか子の母が得意気に指導していると、どこからか歌声が聞こえる。いぶかしむ生徒たちの前に、転校生キャサリンと両親が現れる。驚く生徒たちは「あんたがたどこさ」を歌う。キャサリンの母マーガレットが自分の故郷スコットランドの歌「The Blue-bells of Scoland」を披露すると、しょう子の母が立ち上がり「美しき」を歌う。皆、その歌が同じ旋律、つまりスコットランドの曲に日本語の歌詞をつけたものだと知る。さらに父ハサウェイ氏が「Comin Thro’ The Rye」を歌うと、それも日本語の歌詞がつけられていて「故郷の空」となっていると知る。そして、まさとがお返しにと歌う「思い出」という歌も、キャサリンが知っている「Long, Long ago,」と同じ旋律だとわかる・・・

【楽しい日々】
 キャサリンを交えての学級生活。「散歩唱歌」に始まり、4月「春が来た」、5月「春の小川」、6月「かたつむり」、7月「七夕さま」、8月「うみ」、9月「虫の声」、10月「月」、11月「冬の星座」、12月「お正月」、1月「一月一日」、2月「雪」・・・楽しく美しい月日は巡る。

【授業参観】
そして3月別れのとき、卒業式にやってくる親たちは子供を思い「子守歌」を、子供たちは「ひな祭り」を歌う。
学校の鐘が鳴り、卒業生たちがやってくる。「故郷をはなるる歌」そして「仰げば尊し」が歌われる。別れがたい思いに、キャサリンが「Auld Lang Syne」を歌い、皆を励ます。子供も大人も小学校での思い出を胸に、それぞれの道をたどり去って行く。

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 明治時代、子供たちにクラシック音楽を学ばせるために作られた「唱歌」。そのなかには「蛍の光」(スコットランド民謡)など外国の旋律による曲や、「富士の山」「七夕」「虫の声」など日本の風物を描いた曲など、美しいメロディーがたくさんあります。「唱歌の学校」ではそんな唱歌を29曲組み合わせ、愉快で心温まるオペラに作り上げました。
 伴奏のヴァイオリン、チェロ、フルートとともに、札幌室内歌劇場の芸達者なオペラ歌手たちが繰り広げる笑いと涙の編作オペラ。ご年配の方からお子様まで楽しんでいただける作品です。

■オペラ「唱歌の学校」の中で歌われる曲

1、港
2、富士山
3、隣組
4、見渡せば
5、羽衣
6、羽衣
7、すずめの学校
8、あんたがたどこさ
9、美しき
10、故郷の空
11、思いで
12、散歩唱歌
13、春が来た
14、春の小川
15、かたつむり
16、七夕
17、ウミ
18、虫の声
19、つき
20、冬の星座
21、お正月
22、一月一日
23、雪
24、子守歌
25、うれしいひな祭り
26、故郷を離るる歌
27、仰げば尊し
28、蛍の光
29、埴生の宿


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