インプライドオッズ|A8o vs 54o vs QJs|テキサスホールデム|ポーカー データベース
今回の記事は、World Poker Tour Rolling Thunder Main Event Final Table 2018の1ゲームを紹介します。( @here )
テーマは、「インプライドオッズ」です。
ブラインドは、50K/100K/15Kです。
<プリフロップ>
ハンドがA8oのJOEは200Kのレイズを仕掛けます。
Aが落ちたら、非常に有利に試合が運べます。
ハンドが54oのDAVIDはコールしました。
コネクターなので、ストレート狙いです。
ハンドがQJsのIANもコールを選択しました。
スーコネでかつブロードウェイです。結構強いです。
3プレイヤーでフロップを迎えます。
プリフロップの勝率は、JOEは34%、DAVIDは24%、IANは42%です。
<フロップ>
フロップのカードは、5♣、2♢,A♣です。
JOEはトップヒットを成功します。
DAVIDは5ヒットかつ、ガットショットストレートドローです。
IANは、クラブのフラッシュドローです。
DAVIDはチェックを選択します。
DAVIDのアウツは5のトリップスの2枚、3のガットショットストレートドローの4枚で計6枚です。
IANもチェックを選択します。
IANのアウツはフラッシュドローの9枚(実際はDAVIDのハンドにある4♣を除いた8枚)です。
JOEは、ここでチェックを選択します。
潜りました。
フロップの勝率は、JOEは39.5%、DAVIDは24.1%、IANは35.4%です。
<ターン>
ターンカードは、なんとA♢です。
JOEがAのトリップスを完成させました。
DAVIDはチェックを選択します。
IANはチェックを選択します。
ここで、JOEがポット645Kに対して、360Kのベットを仕掛けました。
ハーフポットを超えたベットです。
これに対し、DAVIDはコールを選択しました。
DAVIDのアウツは、ガットショットストレートの3の4枚のみです。
IANがコールすると考えるとオッズは1725K/360K=4.8倍
必要な勝率は、約21%。
アウツから導き出される勝率は8%で、オッズに合いません。
はDAVIDのコールはオッズに合わない、いわばギャンブルとなりました。
次のアクションはIANです。
IANのアウツはフラッシュドローの9枚(実際は8枚)で勝率は18%です。
こちらも、必要な勝率に届きませんので、コールはオッズに合いません。
しかし、IANはコールしました。
とんでもない展開になりました。は
オッズに合わないプレイが2人もいます。
実は、これはインプライドオッズというものを学べば、上記2人のアクションの意味がわかってくるのです。
上記のように、これまで私が使ってきたオッズは、その瞬間に対しての見積もったオッズ(ポットオッズ)ですが、これを将来的なポットオッズを考慮したのが、インプライドオッズといいます。
直訳すると、「ほのめかされたオッズ」です。
DAVIDも、IANもリバーでそれぞれストレートとフラッシュが完成したと考えると、
当然ベットします。
それに対し、リバーでルースなプレイヤーがコールしてくれると考えると、たちまち、リターンが増え、オッズが上がります。そうなると、必要な勝率も下がって、たちまちオッズに合うようになるのです。
ターンの勝率は、JOEは79%、DAVIDは7%、IANは14%です。
<リバー>
リバーのカードは、なんと7♣でした。
IANがフラッシュを完成させました。
DAVIDはチェックを選択します。
そして、IANは。。。。
チェックを選択しました。
「ベットしないんかい!」と突っ込みたくなりました。
これだと、インプライドオッズまで考えた意味がなくなってしまいますね。
しかし、よく考えると、ここでベットすると、フラッシュドローがバレバレですね。
JOEにベットさせて、チェックレイズをしようとしているのかもしれません。
しかし、JOEがもチェックを選択しました。
これはナイスチェックです。
私ならAのトリップスのバリューを上げるためにベットしてしまいます。
よく、我慢してチェックしましたね。。。
ということで、IANのチェックレイズは失敗に終わりましたが、この勝利でIANはチップリーダーに踊り出ました。
最下位だったときとは考えられない追いつき様です。
インプライドオッズといい、JOEのナイスチェックといい、勉強になるプレーが連発の一戦でした。
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