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「KEEP ON!!!!!」最終稽古in大阪(1/22)

もりとみ舞さんの一人芝居「KEEP ON!!!!!」の僕的最終稽古。本来、僕は脚本だけの参加なのですが、演出が不在と言うかもりとみさん自身でされてるとお聞きして少しでも何かお力になれればと4ヶ月前の初演から月に一度ぐらいのペースで。普段はガッツリ関わるか、ノータッチかのどちらかなので、こんな経験は初めてで月に一度お会いするときにどう変化してるのか大きな楽しみと少しの不安で迎えてました。

でも、もりとみさんはいつも真摯に向き合ってくださってて、なんて言うのだろうか、人間性に魅力を感じる役者さんと言うか、じゃあ俺もより良くなる為に一緒に考えますとなる方でした。

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で、折角大阪まで来て下さってたので、昨日はTwitterで通し稽古見学募集を募ったところすぐに10名ほどご応募あったので観に来て頂く。

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ここに写ってない方含めて全ての方に感謝。

やっぱり誰かに観てもらうと、判り易く言えば本番は稽古何十回分にもなるので。ボーナスステージみたいなもんで経験値が貯まる。この経験が明日に繋がりますように。

そして昨日はあっぱれ北村君と大日拓巳君の2人が昼から稽古に付き合ってくれました。ありがとう。昼から来てくれたお礼じゃないけど、夕方に1時間休憩取った際に「晩ご飯とか好きなもん買っておいでよ」と2人に1万円渡したらホンマにコンビニ袋パンパンにして帰って来た。お釣り6000円ぐらいしか返ってこなかった。ホンマに素直に使いよった。でも「そんな風に買って来るなら、1万円全部使ってくれたら話のネタとして喋れたのにな」と言うと「判りました、お釣り下さい。使い切るほど買ってきます!」と返事が。鬼みたいな奴等でした。でも、ありがとう。

で、KEEP ON!!!!!なのですが、他人からみるとくだらなくて固執してる意味が理解出来ないモノを守り続けている女の人の話。今回はウェディングドレスを着続けてる話だけど。可哀想に見えるかもだけどどなたでも笑える話になってると思います。明日、宜しければ!

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誰でも楽しめる作品づくりって難しいね。急いで訂正すると「KEEP ON!!!!!」がって訳じゃなくてね。じゃなくて最近よく思うのです。そう言う作品作りを目指してるからこそ。一見誰でも楽しめて、その奥で気づく人にはもう一つ楽しめる作品を。でもそれは誤解を恐れず言うと広く大衆に向けたモノでもある訳で。もっと誤解を恐れず、ヒップホップの言葉を借りるとセルアウトと言うか。セルアウト→大衆ウケが良い、所謂売れ線狙いに落ちる。的なdisる感じで使われる言葉なのだけど。でも、これに関しては俺的には全く問題ないことであるとは思うし、それに加えてそこは天文学的と呼ぶほど競争率の高い場所であるとも思う。そこで戦ってる人達を尊敬すらする。勿論、ちゃんと戦ってる人たちに対してだけだけど。そして俺自身「誰もやってない事=自身のやりたい事」って訳ではないのだけど、自身のやりたい事は日々変わりゆく上に競争率の高い場所"だけ"に行くことを何処か良しとしてない。言ってること矛盾してるけど、だって競争率高い場所だけで戦うのは勝率悪すぎるでしょ、普通に考えて。競争率高い場所を避けると言うと逃げてるイメージに捉えられるかも知れないけどそうじゃなくて、作品作りにおいても表現活動においても競争率の高い場所に飛び込むほど時間がないと言うか。そんな時間あるならそこと異なる場所を探す方がコスパ良いし楽しい。なんて事を世間的に無名な俺が言ったところで「ごちゃごちゃうるせぇな、結果で語れよ。で、結局のところ何言ってるかわかんねぇよ」だろうけど。

でもさ、競争率で言うと、役者オンリーで活動してる人は競争率鬼高なとこでやってるなぁと思う。役者オンリーで飯食えてる人って何人居るんだろうか、300人ぐらい?日本に300人ぐらいなのかな。他の仕事せずに生きていけてる人。講師だとかしてる人居れると少し増えるんだろうけど。でも300人の枠に入ろうとしてる人が居るなら、今いる300人より勝らなければいけない訳でしょう。数値化出来ない表現において何かで勝らなければ席は空かないし、その300人も簡単に空けようとしない中で。一つ言えるのはその一握りの300人より努力しなければいけないってこと。そしてその席を狙ってる何万人にも勝るものが必要な、その努力出来る?表現は結局のところ人と人が作るモノだから人付き合いも努力の一つに含まれるんだろけど。気が遠くなるよそんなの。俺はそんな努力を出来る自信がない。少しでも想像力でもあれば安易に「努力する」なんて言えない。言えないし、俺も含めてそんな努力してないでしょう。何万分の300の席に座れる自信のある努力。

でも、そんな努力は無理ならば、異なる方がいいと思わない?

異なると言うのは、俺みたいに劇団を主宰するとか、その上に脚本書いて、演出もして、役者も当然してる人間ってあんまり居ないでしょ。それだけで演劇人を全てを100%とすれば多分3%に分類されると思う。逆を言えばそれだけで97%より勝ってるとは言えないけど周りからそう感じてもらえる。希少価値として、と言うか。勿論全てにおいてある程度の結果は必要なのだけど。

周り見渡せば分かるでしょ。表現を生業にしてる人は3%の人ばかりだって。役者だけで食えてる知り合いいるかい?もし1人でも居るのなら、その人はそんな星の元で生まれた異星人であって、その席はその人が空けない限り空きはしない。指咥えて空くのを待つ時間勿体なくないかな。待ちに待って空いたとしても君が座れる保証は0%に等しいのに。まぁその“君"に野村有志も含まれるのだけど。

じゃあ異なる戦いの方が絶対にコスパいい。競争率高い場所で戦い続けるより。本当に表現を生業にしたいのならそうすべきだと思う。上に登れば登るほど削ぎ落とされて脚本だけになるのか、役者だけになるのか判らないけど、武器は一つでも多く持ってた方が良いに決まってる。だから、競争率高い所を避けるのは逃げじゃなく、よりしんどい場所に身を置くってことだけど、全部する訳だから。でも、でもだよ、こちらの方が絶対にコスパ良い。「俺は、私は、役者だけがしたい」って人も絶対いるだろうし、「表現は生き方であり、生業にするものではない」って考えは間違いじゃないし尊敬に値するけど、そんな人でも、いやそんな人こそ作演もやった方が役者の視界は広がるしして損はないはず。

出来る出来ないはココでは問題じゃない、やるかやらないかの問題。

さぁはじめよう。

要は、劇作イベントまだまだ募集中だよ!

1/24(金).28(火).31(金)の3日間

全て時間は【19:00〜21:30】@大阪市旭区

この三本のどれかで30×30出ようぜ、一緒に。一緒になら台本書けるから絶対。既に5枠埋まってる所もあるけど、折角なら多くの人を関わりたいので。今のところ、1/24がオススメ!

では、今日も本日1/22の事でお別れしましょう。

本日、1月22日は野村清一さんの誕生日。そう、僕の父親。今日の記事は一人称を俺で通してたけれど、父の前では俺は僕に変わる。そして、心からおめでとう。LINEでも直接伝えたのだけど、歳を重ねるごとに子供の頃に見てた父親はしっかり大人を演じてくれてた。それはそれは立派な大人を。金銭的な事もそうだけど、なに不自由なく育ててくれて、いまだに父親の威厳を持って接してくれる。人間なんて、特に男は、いつまで経っても大人の前に俗物に塗れた人間なはずなのに。ホントに立派ですわ、お父さん。これからもお元気で。

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