まさかのonline!! 戯曲を創造的によむ訓練シーズンⅤ開講
■受講生3名確定!
またまた久しぶりの投稿です。
今後は出来る限り定期的に投稿することにします。
なにしろ3名の受講生諸君と約束しましたので。
■最も遠い選択肢ーonline授業
緊急事態宣言、休校、自粛要請(自粛を要請するとはこれ如何に)。長い休校期間中、「学びを継続させる」ために(「学び」は継続「させる」ものなのか?)全国で膨大な努力が払われました。
慌ててオンラインの勉強を始め、ひどい時には8時間くらいずっと視聴し、結果、講座の設計や講座内容自体を深めることが完全に疎かになりました。
さらによくないことに、外界の刺激に対して無感動になっていきました。たまにテレビを見ても、
「つまらん……」
「もっとオンラインの勉強をしなきゃ」
と、作品とのふれあいを楽しむことができなくなりました。
お芝居の講座なのに……
本末転倒の見本のような状況に陥ったわけです。
「授業が怖い」と本気で思いました。
■アカハナソエジ先生の動画に救われた
それなのに、やっぱり動画を見てオンライン授業の勉強です。「壊れていた」なぁと思います。
動画漬けの中で、副島賢和氏(愛称・アカハナソエジ先生)のYouTube動画を見ました(https://www.youtube.com/watch?v=UxqzdOug7YI)。
勤務校はGoogle classroomでオンライン授業をする方向に舵を切っていました。したがって、YouTubeも選択肢のひとつです。
しかし、私は「YouTubeなんて、自分にはとうてい手の届かない領域の話だ」と作品の形態のことばかり気にして、ネガティヴな思いに囚われていました。
副島賢和氏の動画に涙が滲みました。
「ふれる」をテーマに、コロナ禍のいまだからこそ「ふれる」ことが大切。逆境の中、どうしたら「ふれる」ことができるのか。やさしく、しかし一所懸命に語り掛けていました。
5分程度。
実にシンプル。
しかし、心がしみじみ和みます。
「病弱教育の知見がコロナによるこの状況にお役に立てるかも」の明確な思いを伝えたいと、NPO法人Your Schoolの協力を得て作成された動画でした。
手作り感に溢れ、私が大切にしたい「人間的であること」とよく響きます。
伝えたいことが、明確に、ある、ということ。
ああオレは、こんな基本的なことを見失っていたんだなぁ……
実は、「選択講座はグループワークでなければダメだ」という思い込みが私にはありました。ICTの素人にオンライン上でグループワークなど、望むほうが無茶というもの。いまでこそ納得済みですが、あの時は執着があったのです。
■他者に、委ねる:empowerment
思えば、自分の思い込みで自分を雁字搦めにし、世の中のオンライン授業推進に私がアタフタしていただけでした。
大切なことは、自分の思い込みを堅守することではなく、「人間的であること」「自分らしくあること」です。
・「学びを継続させる」のではなく、教師もまた学び手となって「学ぶ」姿勢
・同じ学び手の受講生諸君に、胸襟を開いて、しかし真剣に語りかける
ここまではこれまでと同様。
というより、ここ数年でかなり危うくなっていた気がします。
その上で、
・方法としてのグループワークは、いま置かれたオンラインの状況下で新たに受講生たちと開発する
これで行こう!
これこそコロナ禍という逆境下の「生徒主体型」の授業ではないでしょうか。
膨大な動画視聴、オンライン授業の勉強は無駄ではなかったようです。むしろ、そこで傷つき、苦悩したからこそ自分の思い込みを手放そうと思えたのではないか……
アカハナソエジ先生は決して押し付けません。静かに問いかけます。
ただ、伝えたいことは明確に持っている。
置かれた状況下で、最善の形を受講生諸君と探る。
他者に、委ねること(empowerment)が、この講座で大切にしたいことだとハッキリしました。
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