海辺のカフカ【村上春樹】


超主観的感想
ネタバレあるかも


私には教養がないので哲学とか音楽とかの用語が出てきてもわからないから、村上春樹が受け取って欲しいように解釈出来てないんだろうなぁと思った。ていうかそういうことって知ってるのが当たり前なの?知らないことが多くてちょっと自分が心配だよ。初めて聞く単語がたくさんありすぎていちいち調べる気にならなかったけど、メタファーって単語は調べた。あとコロスって単語の意味も覚えた。

音楽については、小さいころから割と長い間ピアノを習っていたから無知ってわけではないけど、曲を聴いただけでベートーベンかモーツァルトかはわからないくらいには詳しくない。超有名な曲か、子供がピアノでよく弾く曲くらいしか知らない。でも興味はあるから、大島さんが高速道路で聞くピアノソナタと星野さんが喫茶店で聞いたトリオはYouTubeで調べて聞いてみた。

ピアノソナタに関して、初めて聞いたとき、「あれ、思ったより明るい始まり方だな」と思った。勝手にちょっと悲しい曲かと想像してた。悲しいっていうか、うーん、スタッカートよりレガートって感じの曲かと思ってた。小さい音で始まるよ、みたいな。流れるような曲だよ、みたいな。それでいてポジティブかネガティヴかといえば、どっちかって言うとネガティヴな曲かなと思ってたんだよね、勝手に。だからちょっと驚いた。でもまあ、高速道路で聞くんだもん、明るく始まらないと眠くなっちゃうか。

大島さんはこの曲の話をしている時に、飽きていることと退屈していることの違いを話していた。そのことに注意して聞くようにした。この曲は退屈だけど飽きない曲なんだな、って。正直私にはよくわかんなかった(笑) 二楽章までしか聞いてないからかもしれないけど。でもたぶん最後まで聞いてもわかんないと思う(笑) 聞いているときにきらきら星変奏曲のことを思い出した。小学5年生のときに弾いた曲。結構有名らしいってことは長い間知らなかった。高校1年生の時にピアノから離れて、今まで約5年間、まったくピアノに触れてなかった。でも、ピアノの話題になった時に思い出す曲がきらきら星変奏曲とアラベスク第二番だった。アラベスク第二番はね、中学生のころに弾いて、好きな曲だったし有名な曲だから印象に残ってるんだけど、きらきら星変奏曲は当時どんな感じで弾いていたのかとか特に覚えてないし、好きだった記憶もないし、これといったエピソードもない。だけど頭に浮かぶのはきらきら星変奏曲とアラベスク第二番だった。アラベスクは好きだからわかるけど、なんできらきら星が浮かんでくるのかは自分でもわからなかった。でもこういうことかなって、大島さんが言ってたこと。たぶん私はきらきら星に飽きていないんだと思う。きっと練習してるときは退屈してたから特に強い記憶はないけど飽きてはいなかったんだと思う。だから頭に浮かぶのかなって。他にもいろんな曲を練習したけど、飽きちゃったのかもね、私の中で。でも、きらきら星は飽きてなかったんだろうね、知らないうちに。書いてるうちに違うような気もしてきたけど、ピアノソナタを聞いてるときはそんなことを考えた。

あとね、たしか高校の先生がね、「村上春樹はエロいことばっか書いてて海外で成功してんだよな」と笑い話のように言ってたことがあったんだけど、たしかにそういう描写多いかもって思った。わかんない、私はたくさん本を読む人じゃないから他の本と比べようがないし、そういう内容に慣れてないってだけかもしれないけど、多くね?と思っちゃった。ていうか世の中の15歳ってあんなにオトナなの?私が15歳の時なんか、そういう性的なこと、ほとんど何にも知らなかったよ。世の中の15歳すげぇ。めちゃオトナ。

大島さんのこと好きな読者っていっぱいいると思う。私も好き。私の中の大島さんは三次元では表現できないくらい美しい人って感じ。カフカくんの言った通り、私のイメージでも彼は超然としてる。2年前に海辺のカフカが舞台化されたのを一昨日ネットで知ったんだけど、大島さん役が藤木直人だったのね。たしかに、適役だわ、ぽいわ、って思うけど、思うけど、思うけど〜っ!私の中の大島さんはもうちょっと細くて、もっと色白かなって。(でも大島さんを女の人が演じなくてよかったと思う。) 私の大島さんは美しいのね、とっても。超然としてるの。なんというか、人間味がないの。大島さんが自分の体や性別のことを自虐するときの私が思い浮かべる仕草とか表情とかは、私の中では人間味があるなと思う部分なの。でも、うーん、やっぱり文字でしか大島さんを想像できないから、ひとりよがりな妄想になっちゃうけど、大島さんって美しいの、ほとんど人間味がないの。ほとんどないっていうか、もう、ないの。美しすぎて。でもたぶんそんな人って三次元にはいないよね。いないんだろうなぁという考えから、もしいたらどうしようって妄想に発展したんだけどね、たぶん簡単に声を掛けられないと思う。何かで繋がって言葉をかわす関係になれたとしてもそれ以上の関係にはなれないだろうなと思う。でね、もちろん美しい人が私みたいな汚い人に好意を寄せてくれるなんてあり得ないことなんだけどね、恋人になったらどうなるんだろうとまで妄想が進んじゃったのね。(ここでは大島さんに限らず私の思う美しい人を妄想の対象にしてるけど、でも全国の大島さんファンの方に申し訳ない気持ち。) 妄想が進んじゃった結果、たぶん私からさよならするんだと思うという考えに達した。美しい人の前で汚い私を曝け出すことは出来ないと思う。自分は汚いってより意識しちゃいそう。きもいね、何妄想してんだか(笑)

大島さんのパートナーってどんな人かな。優しい人だといいなぁ。幸せになって欲しい。

恋をすると必ず哀しい気持ちになるものだ、と大島さんが言ってたのを聞いて、そんな気持ちになった時のことを思い出した。今まで五人と付き合ったことがあるけど、その五人に哀しい気持ちを抱いたことはない。「付き合ってください」って儀式はしてないけど、お互いに恋に落ちた相手が過去にいて、そのときは哀しい気持ちになった。それが本当の恋だったんだと思う。その恋をしているときに愛することがどういうことかわかったような気がする。すごく一生懸命だった。その関係に始まりはなかったけど、今は終わってるってはっきりわかる。終わった今も、その人のことは大好き。愛おしいなと思う。頭なでなでしたいって思う。戻りたいとは思わないけどね。頻繁に連絡はとっていないけど、年に一回は会う。私はその人以外にも哀しい思いを抱くような恋ができるのかな。したいな。それか、哀しい思いをしなくとも、愛する誰かを見つけたい。

ジョニーウォーカーさんが言ってた「花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ」って言葉。さよならだけが人生だ って部分は、私の好きな曲の題名だから聞き覚えがあったの。だから さよならだけが人生だ ってもともとあった言葉だったって知らなかった。どういう意味なのかネットで調べたら、結構いい意味だった。悲しい意味かと思ったよ。曲もちょっと悲しめだし、ジョニーウォーカーさんが言うくらいだからなんか暗い言葉かと思った。仲良くなって少ししか経っていないけれどお別れをしなくちゃいけない時に、昔の中国の人が去る方の人に向けた漢詩なんだって。人生には別れが付き物だ、って。それを調べてから、私の好きなその曲をもっと好きになった。いいこと。

もっと書きたいことがあった気がするんだけど思い出せないや。とりあえずここまで。

あ、そういえばお母さんとこんなやりとりをした。
母「海辺のカフカは読み終わったの?」
私「読み終わったよ」
母「どうやって終わるんだっけ。結局お父さんって死んだんだっけ?」
私「死んだよ〜。殺されたよ」
母「村上春樹ってなんだかんだよく殺すんだよなぁ。結局殺すんかい!ってよく思う」
私、村上春樹の作品を読むの初めてだったからしらなかったよ、村上春樹ってよく殺す人なんだ(笑) なんかうける(笑)






大島さんと、カフカくんが誰かに愛されて幸せに生きていけますように。

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