自由業の告白3
そもそも、自分が独立起業して、自由業の道に進むことになったのは、
今も信頼している元上司の一言でした。
Amazonでは良い仲間にも巡りあえて、
自分自身、仕事への自信を取り戻すことができた反面、
どうにもこうにも、自分で仕事を作れない不完全燃焼さが日々、募っていき、
果たして自分は、このままでいいのかと、
自問自答する日々を送っていました。
そんな中、数少ない以前の職場で連絡を取り合っていた社員から、
かつて、ブラックな職場で共に戦い続けた上司が、
脳外科手術を受けると聞き、慌てて連絡を取ってみました。
この上司とは、年齢は親子の違いはあるんですが、
お互い、信頼し合いながら、社内の改革を推し進めてきた、いわば戦友。
しかし、私が退職を決めた時、自分自身がこの上司を裏切ってしまった
そんな気がして、一人で会社を去ることが後ろめたく、
退職後は一切の連絡を取っていなかった経緯があります。
そして、約2年ぶりの再会。
上司の手術は成功し、それを機に会社を退職。
お互いの今後を色々と話しているうちに、
「パソコンの修理とかサポートって、需要あるんじゃない?」という
上司の一言で、なんとなく無職時代に取ったパソコン整備士資格・・・
サラリーマン時代も副業まがいにやってたパソコンサポート・・・
そしてAmazonという経歴・・・
全ての何気ない過去のパーツが一つに繋がり、
なるほど、自分はパソコン修理で起業するために
今までの過去があったのか・・・
そして、何気なく買って手元にあった、
神田昌典著「2022 これから10年活躍できる人の条件」
この本が自分の独立に、更に拍車をかけてくれて、
こうなれば、私の性格上、独立までは直線一気です。
とはいえ、ここからが怒涛とドン底の独立起業になったので、晒してみます。
・札幌市内パソコン修理業者のホームページ
約100サイトを分析(SEO対策など)
・Webマーケティングができている業者がほとんどいない事が判明
・某大型電気店のパソコン売り場やサポート窓口を1日中監視して
客の流れを調査(完全に不審者)
・年配者層の来店が多く、まだまだサポートの需要があると確信
・出張専門パソコンサポート業での独立を決意
・開業2ヶ月前に辞表提出(すなわち、開業までの準備期間2ヶ月(笑))
・起業計画書を作成し、「俺の人生5カ年計画」も作成。
・損益予算計画書も作成して、損益分岐点を割り出す。
・ホームページを1週間で完成させる。
・修理に必要と思われる道具を総額20万円分購入。
・退職3日前まで、上司に辞表を出したことを忘れ去られていたことが発覚。
・退職二日前に自分が辞めることを一斉周知。みんなに驚かれ怒られる(笑)
・ホームページは検索対策に時間がかかるので、
新聞チラシ折込をおこなってみる。
・20,000枚、豊平近郊に新聞折り込みして、依頼数は5件・・・
・初月の売上は50,000円だったが、新聞折り込み代に消える。
・2ヶ月目、再度、折込をおこなうが、依頼数1件・・・
・2ヶ月目の売上4,500円(笑)
・ホーマックで太いロープを買って、丈夫な木を探そうか迷う(笑)
あれですね・・・
最初は勢いのまま独立しましたが、
2ヶ月目の惨状で「やらかした!!」って本気で思いました。
だから、自分のような企業の仕方は「悪い見本」ですので
絶対に真似しないでください(笑)
さて、独立起業を決めたときに印象的だったのが、
ネガティブな批判をしてくる人間が急に周りに増え出したことです。
「この時代に独立起業しても成功しないだろ?」
「俺の友達も独立したけど1年で潰れた」
「大丈夫なの?ちゃんと調べたの?」
「そんな能力あったんだ、へぇー(蔑みの目)」
まあまあ、ネガティブなご意見とご批判も、ずいぶんといただきました(笑)
本当に身近に接してきていた人の中でも、エラい批判してきて
「え!?お前まで!?」と思ったことが何度かありました。
しかし、不思議なもので、ポジティブに上昇するタイミングって、
必ずネガティブな思考を持った批判者が増えるんですよね。
ただね、思うんですよ。
こういったネガティブな意見を、いかに気にしないか
っていうのも大切ですが、
こういうときに手を差し伸べてくれる人っていうのが、
先々、必ず味方になってくれる人ですし、
冷たいことを言うと、このときネガティブな批判に満ち溢れた人とは、
なかなか一緒に前に進む機会は訪れない気がしています。
前にもどこかで書きましたが、
世の中には「手を差し伸べる人間」と
「誰かに何かをしてもらうことを待っている人間」
この2タイプがいます。
手を差し伸べられる人間は、そういう意志を持った自由な心の持ち主であり、
何かをしてもらうということは、他人が決めたものを
受け入れなくてはならないのですから、自由とはいえません。
そして、ネガティブな批判者とは、
何かをしてもらうことを待っている人の中にいて、
そんな方々が、自分に何もしてくれない人や、
自分の考えが及ばない未知なるものには
批判してくる傾向にあります。
もし、自分が何かを始めようとした時、
「手を差し伸べる人間」と「何かをしてもらうことを待っている人間」
どちらと一緒に進みたいでしょうか。
独立する際、そして現在に至るまで、
今まで見ることができなかった人間の一面を見ることができた気がします。
そしてそれは、未来の自分が誰とともに進むかを判断するための出来事であったとも思います。
人脈もなければ金もない、
何もない裸でのスタートだったから、鋭敏に感じられたのかもしれません。
どん底に落ちたり、馬鹿みたいな起業の仕方をしたり、
よく今も生きてるなと思いますが、
色んな人と手を差し伸べ合えたから前に進めたと思う今日このごろです。
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