自由業の告白4
自由業であるために、自分に課したルールについて以前に書きましたが、
起業当時から座右の銘のように言っているのが、
「金かけない、営業しない、人脈使わない、人を雇わない」
これって、自分自身がもともと、
「お金がない、営業できない、人脈ない、人を育てられない」
こんな社会人失格的な弱点を回避して
自由業になるために作ったルールなんです。
お金は正直、無いです(笑)
以前にも書きましたが、社畜時代の給料なんて激安特価でしたし、
退職金なんて、1年も無職やって飲み歩けば、
綺麗さっぱり消えてなくなります。
一応、現金以外の資産はありますが、それは最後の砦です。
起業当初なんか、先々の売上なんか計画はしても、
その通り入ってくる保障なんて一つもないですから、
とにかく、最初は生活にかかる経費を全て見直して、
必要最低限で生きていけるよう断捨離をおこないました。
・ひかりTVとか無くてもいいものは全て解約。
・細かいネットの有料コンテンツなんかも全て解約。
・携帯電話での通話禁止
・使っていないものは全て売却
・買って1年経ってないBbを下取りに出してアクアに乗り換え
(年間のガソリン代を20万円ほど浮かすため)
・食費は買い溜めして1ヶ月1万円生活
最初の年は、生活、困窮してました。
ただし、飲み代だけは削らなかったんですよね。
唯一、色んな人と交じり合うことができるのがお酒でしたし、
これを削ったら、いよいよストレスでおかしくなります(笑)
営業も自分には無理です。
社畜時代は営業マネージャーもしてましたが、
自分のような極度の人見知りで緊張しいには、
いきなり人と会って営業するなんて、
自己催眠でもかけて自分を騙してやらないと無理なんです。
だけど、シャイなくせに目立ちたがりな性格のせいか、
営業できないって言っても誰も信用してくれないんですが・・・
とにかく自分が営業をやるくらい無駄な行動はないと思い、
だったら、営業しなくても、お客さんの方からやってくる、
そんなサービスと仕組みを作ろう。
そうやってできたのが「かけこみ寺」というテーマですし、
ホームページでの集客でした。
営業ができないんですから、人脈なんてあるわけ無いです。
ましてや、もともと13年も室蘭で働いていたんで、
札幌に人脈なんて何一つありませんでした。
ただですね、もし仮に人脈があったとしても、
人脈だけで仕事をするのは非常に危険だと思っています。
人が持っている仕事量には限界があります。
ということは、人脈だけで仕事を獲得しても、
どこかで仕事が尽きてしまえば、それで商売は終了です。
いわば人脈とはダムのようなもので、
使えば減り、水の量は雨任せ。
枯渇してしまえば、為す術が無くなります。
そうではなく、新規顧客を絶えず獲得できる集客の仕組みを持つことで、
絶えまない川の流れを産み、仮に川の流れが乏しくなっても、
そのときに初めて、人脈というダムを使えばいいだけのこと。
人脈とは緊急時の最後の砦として使うほうが安全です。
ただし、人との繋がりは大事です。
そこから得られる情報とか、手を差し伸べあうことで生まれる仲間。
そして新規事業の誕生。
今の自分は、これらのために人脈を作っているんだと思います。
最後に、自分が人を雇わないという方針にしているのは、
今の自分では人を育てられないからです。
人を育てられないというのは、仕事のやり方は教えられますけど、
その人を人間的にも成長させられるほどの能力は自分にはありません。
もしこれができるのであれば、
今頃は優秀な支店長とか立派なサラリーマンになってたと思います。
仕事で一番難しいのは、人を育てること。
仕事のやり方だけ教えるならマニュアルがあれば済むだけの話。
ただ、人を雇う以上は、人間として成長させて、
仕事を創造できる人間に成長させないと、会社が伸びない。
仕事のやり方だけ覚えさせる人間工場みたいな仕組みで会社を伸ばしても、
それは会社のトップが「人を使う優越感」に浸ってるだけの
会社にしかならない。
そう考えた時、今までの人生で、確かに部下もいたけれど、
人間工場にしたことはないですが、かといって、
人を育てることができた!という実感が無いんですよね。
ましてや、育つだけの仕事量とか、環境も整っていないですし、
悩んでいるうちは人を雇う資格はないと思います。
だけど、最近は一人で働く寂しさを感じるようになってきてまして
やっぱり一緒に働く人がほしい・・・と泣き言を言ってますが(笑)
「お金がない、営業できない、人脈ない、人を育てられない」ってことは、
今、考えても、社会人としてなかなかのクズっぷりだと思います(笑)
間違いなくサラリーマンに向いてません。
一歩間違えれば、引き篭もりのニートです。
ただ、そういった弱点をポジティブに考えて、
逆に何かを生み出すための基礎に変えることができるかできないかで、
人生は大きく変わるんだと思った今日このごろです。
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