週末の振り返り(2022.06.12)

最近は週末の投稿が間に合わなくなっている。

仕事雑感

定量データを整理する際、念頭に置く要素が多く手戻りが起こりやすい。手戻りを避けるために、異なる一次リソースを基にマスターデータを作るのであれば、各一次リソースの概要(年度、カテゴリーの定義等)を記憶して粒度を揃える、というシンプルな加工作業が重要。

分かりやすく、かつ思慮深い表現はするのは母語でも困難。ましてや英語での難易度が高くなるのは自明だと改めて痛感した。母語で内容を適切に理解している状態になることが必要であることはもちろん、加えて英語での表現方法をストックすることもまた重要か。言葉が思考を規定する側面は否めない。

その他雑感

金・土・日と人と合うと、インプットする時間及びインプットを整理する時間が削がれ、結果として時間を噛みしめて過ごすことが難しくなると反省。

観たもの・読んだ本

エネルギー転換の国際政治学|高橋洋
欧州でのセクターカップリングの説明が分かりやすい。電力部門以外の消費部門で主に使用されている石炭・石油の電化が進むにあたって、バイオマスや地熱からの熱供給も可能であるものの、賦存量が少ない為、現実的には再エネ電力の利用が必要。他方、船舶や飛行機若しくは高炉は電化が難しい。ここで電気から燃料を作る「power to X」のコンセプトが必要になる。電気から、気体(水素や合成メタン)、液体燃料(メタノール等)、熱を作りだす。

EDMC エネルギー・経済統計要覧|日本エネルギー経済研究所
エネルギー分野の切り口を知るのに手っ取り早い参考書。家庭部門の用途別エネルギー消費(冷房、暖房、給湯、厨房、動力)、若しくはエネルギー源別エネルギー消費(石炭、灯油、LPG、都市ガス、電力、太陽熱)といった切り口が存在し、且つ網羅的にカテゴリーを示してくれる。運輸部門の旅客と貨物で分ける切り口も同様。結局、慣れない分野のフレームを知る為にこういった堅めな参考書を参照するのが効率が良い。

The Curious Case of Benjamin Button | David Fincher
刹那さ全開の作品。日々、プラクティカルな思考をしていると、こういった類のフィクションが刺さる。

三島由紀夫vs東大全共闘 I 豊島圭介
論理の矛盾を突くのではなく本気で相手を説得させようとしている三島由紀夫の姿勢に学ぶことは多い。三島由紀夫の自決から極左が主導した悲惨な事件まで、活発な政治活動が行われていた70年代と現在の様相(少なくとも自分の周りの感覚)はまるで異なる。

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