週末の振り返り(2022.05.14)

本格的に仕事をしたと初めて思えた一週間。

雑感纏め

白紙のスライドを目の前にして、調査内容及び調査から得た示唆を纏める際、知識を構造化している状態(整理されているからパッと質問されても淀みなく説明できる状態)になっていることは前提。その前提に加えて、意外とテクニック的な、PPTで良く使われる絵を知っている的な知識も重要かもしれない。鶏卵だとも思うが、フレームワークをいくつか知っていると、構造化する時に当てはめてみて、それっぽいのを選ぶことが出来るので楽。

完成度60%でもいいからとりあえずこまめにレビューを貰うことが大事、はその通りではあるが、90%くらいまで仕上げないと適切なレビューを貰えないとも感じた。特に、レビュー者が調査領域の知見を有していない時に顕著。

調査依頼は鵜呑みにしないことが大事。指示通りに作ってもボツにされる。その上司との仕事経験が多く、ふわっとした依頼でも意図をくみ取れるか、若しくはそもそも上司自身の対象分野への解像度が高いか、あたりも要因ではあるが。どんな状況でも良いアウトプットを出す為には、とにもかくにも調査依頼の”真意”をくみ取ることが肝要。「これを作るんですね、いいですね」とくどいくらいに。最低でも意図確認質問を3回くらいはする感覚。

伝え方も難しい。結論だけ伝えても知識のない相手は理解できないし、前提を説明しすぎても情報過多で相手は理解できない。そこのバランスは経験で体得できるのか。

とは言え、週の最後には構造化の意味がなんとなく自分の中で腹落ちするような経験もした。頭の良さそうな人が使う言葉、程度にしか思っていなかったけど、やはりクライアントにとってベネフィットになるスキルかも。一貫性なく意見が飛び交う一時間の会議で、逐語的に書き起こしたら1万字くらいになる会話量でも、結局10個くらいのトピックしか話していなかったりする。それを纏めるだけも価値。

構造化してアウトプットするスキルでも時間をかける場合と、会議中に纏められる場合では、一段レベルが違う。Mupは瞬時に纏められるから凄い。

読んだ本・観たもの

裸でも生きる / 山口絵里子 / 2016
一見、一貫性のない人生を歩んでいるように見えるのだが(CVで書いたら読み手が困惑するような)、その場その場では明確な意思決定をしている為、各人生のステージでの経験が幾度となくconnecting the dotsしているような人。自分と重なる部分も多分にあり、心動かされた。

オタク経済圏 / 中山敦雄 / 2020
戦略がない、現場の想像力・カイゼンを重視、資本関係にない企業群が歩調を合わせるといった前近代的なビジネスモデルによって創造された漫画・アニメカルチャーのブランドを、商品にライセンス提供する等の戦略的なビジネスモデルに繋げることで、今後の日本文化のグローバル展開を目指す、といった主張。非合理的に見える日本のカルチャー・マインドみたいなものはが、Covid禍での驚異的なマスク使用率を達成したように、サステナビリティの文脈でも何かしらのインパクトに繋がるか、と薄っすらとした仮説を持った。


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