見出し画像

私が、500万を使った理由


女医さんから
まだ、若いんですから
諦めたくないですね
と、言われた事が嬉しかった。

とはいえ、この一年はたくさん
お金を使った歳。


しめて400万
いや、勉強したかったことを入れると
あれか…。
500万。

それにはこういう経緯がある。

2年前のCTには全然なかった、
突然出来た拳大の大腸癌、
肝臓転移というおまけ付きでステージ4。

もうどうにもならない大腸を
緊急入院で手術。私はもう死ぬまで降りれない自営業手伝い。生活に疲れて果てていたので、休めると、ほんとうに喜んだ病だった。

でもあらたな問題はここから。
術後がきつかった事と、
主治医と麻酔医の説明が不足気味で、
事後報告ばかり。
だから抗がん剤と再手術と言われても、
私は人ごとだった。
ただこのまま標準治療を続けたら、
癌の治療と家族とのやりとりで
メンタルボロボロになり
死ぬなと、
頭に浮かび、医者は振りきった。

私が選んだのは代替え治療。
私がお金を使った理由、癌。

あれから一年。
で、どうなったか?

私の7ミリくらいだった癌は
肝臓を覆ってしまうかと思わずにいられない大きさになった。

背中、胸がずっと苦しい2021年である。

苦し過ぎて、
どうしていいかわからなく、
新たな治療の低容量の抗がん剤も
4ヶ月間受けたけれど、
抗がん剤は、正常細胞も叩き、
免疫を落とすということを
自分自身に証明しただけだった。

やることなすこと全部裏目に出ていた。

ただこう思う日がでてきた。
肝臓というところは、
栄養がたっぷりあるらしい。
きっと癌は相当居心地がいいんだと思う。

マダム癌は、私がずっと憧れていた
カウチソファなんかに座り
太い血管から栄養ジュースもらって
足組んでゆっくりくつろいでいるんだろうなあ、きっと。


癌の存在は私の肉体に不具合を起こしてるけれど、私がしたかった事、
してるなあなんて思うと、
まるで、私。

かわいいマダムだ。

おっきなマイホームを手にいれ、
飼いたかった犬も家族に迎えいれた後、
人生にマダム癌から
大きな待ったがかかった。


あなた、ほんとに、それでいいの??


一気に
お金を使って気づいた事。
目の上のたんこぶに
ずっと気づかないふりをして
生きていたということ。


やっぱり向き合う時がきた。

あたし、この問題をお金で解決しようと
思ってたんだわ、きっと。

マダム癌は、お金を使わせて、
気づかせたのか。


さすがマダム。
お金の使わせ方に揺るぎがない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?