「波のはじまり」ドラマー目線の楽曲解釈①

どうもこんばんは。
オオハシの力の大妖精ことナカノです。

今日は、新音源「波のはじまり」リリースからしばらくたったし各楽曲について解説というか個人的な解釈的なものを書いていくよ。

曲の解説なんて野暮ったいし、聴いた人それぞれの感じたままに受け取ってもらえればいいのだけど、
例えば絵に例えたときに漫画なら解説なしに楽しめるけど、絵画をじっくり観るときは解説があったほうが面白いし、どちらかというとオオハシの楽曲は漫画より絵画的な表現に近い気がするので試しに書いてみようと思ったわけだ。

あくまで自分の抱いてるイメージなので他のメンバーのイメージとはまるっきり違うかもしれんのだけど、1つの視点として楽しんでもらえれば幸いです。

そんなわけで書いていく。
どうぞお付き合いください。

○水の形
「水」というものは何処から来て何処に行くのか。
雨雲から零れ落ちた雨水が地面に打ちつけられ染み入り、地下をめぐり湧水として溢れ、川や湖となり様々な生物に取り込まれ排泄され、海まで流れてそれがまた雲に戻る。

ときに染み渡るように静かに、ときに打ち付けるように荒々しく形を変える「水」というものを表現できたらなーと思いながら叩いてはいるもののこれがまあ難しい。

自然という複雑なものを自然に表現する。オオハシでドラムを演奏する上での重要なテーマの1つな気がします。表現できるのはいつになることやら。

メンバーそれぞれどんな水を想って演奏してるのかはそれぞれ違うのだろうけど、だからこそ多様な形態を持つ水を表現するにはちょうど良いのではないかとも思ったり。

ちなみに今回のアルバムタイトル「波のはじまり」が元々はこの曲のタイトル案の1つだったということはメンバーも知らないはず。

○機械の夕景
バンド内での通称サンバ。夕景と書いてせっけいと読む。

細々せかせかとした機械パートと雄大オーガニックな夕景パートの対称的なフレーズが曲が進むにつれて徐々に混ざり合っていき最終的にお祭り感を醸し出してお茶を濁すというオオハシ史上最もノリやすいと噂の一曲。

夕景のような雄大な自然の風景も、実は小さくて細々した機械的な要素の集合によって形作られているのだ、というイメージ。
「全は1、1は全」なのである。わからない人は鋼の錬金術師を読め。

演奏中はボサノヴァ・サンバ調のフレーズも手伝って上記のイメージと同時にブリキ人形たちのパレードみたいなイメージも持ってます。

○θ

序盤中盤は眠りに落ちる直前、目が醒める直前のぼんやりとした思考のような、夢を見てるような頭の中のイメージ。
終盤は窓から差し込む朝日や動き始めた周囲の音で脳が覚醒していくようなイメージで演奏してます。

楽曲全体を通してひたすらややこしいリズムが続くのもふわふわした頭の状態を表現したいのが原因。
決してメンバーや聴いてる人に嫌がらせがしたいわけではない。ほんとだよ。

ちなみにオオハシで歌詞のある楽曲を演奏する際にはあまり歌詞に寄り添いすぎず、背景や空気感など歌詞では語られていない部分を中心に表現しようとすることが多いです。
歌詞の分量が少ないからこそできる遊びです。

曲名の由来は空から降ってきた少女、ではなく眠りにつく直前の脳波から。
でも大サビ後半のリズムはバルス唱えた感ありますよね。

というわけで以上、ドラマー目線の楽曲解説第1弾でした。
書きながら思ったけど、解説する曲によって文章のテンションが自然にちょっと変わりますね。興味深い。

テクニック面についても書こうかと思ったのだけど、キリがないのでそっちはツイッターにて。

他のメンバーも書いてくれたら面白そうだし、気が向いたら書いてほしいね。

次回の当番が回ってきたら残りの曲たちについても書いていきます。果たして需要はあるのか。
お楽しみに。

「波のはじまり」iTunes, Apple Music, Spotifyにて絶賛配信中!

アルバムクロスフェードはこちらから↓


オオハシ「波のはじまり」リリースツアー

5/12(日) 尼崎tora
5/24(金) 京都GROWLY
6/22(土) 吉祥寺NEPO
7/20(土) 寺田町Fireloop

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