リゼロすぐ万発でるんだけど知らなかったわ 前編

田舎者が東京にでると、色んな色に目移りし、ついつい電車で女性の顔を追ってしまう。ショートカットで芸人のラランドの女の方に似ている人が彼氏と談笑している。長いTシャツを着た男と細い時計をした女のカップルは見つめ合って、夏の背中を追っている。車窓からは夜の都会のネオンが疲れたメガネのOLの隙間から漏れ出している。
次は西川口とアナウンスが流れた。そろそろ降りないと・・・東京じゃなくて、埼玉の話でした。ごめんなさい。
真剣に、いたって、真面目に西川口のソープの話をしようと思っていたんだが、2回続けて風俗店の話をするのは、いかがなものかと疑問にもなってきた。3回連続か?いや毎回か?
他にできる話とすれば、ボートレースやスロットの話ぐらいしかないのだが、毎回毎回だと胃もたれするので、腐るほどある人生の失敗談の一つを紹介させていただきたいと思う。
僕は、毎年夏休みになると、帰省をしていた。車で下道を通って様々なパチンコ屋に寄りながら、その町のDVD鑑賞ボックスに宿泊したり、その土地の食べ物を食べたりしてプチ旅打ちをしながら地元へ戻っていた。その中で1番思い出深い町が杜の都「宮城県 仙台市」だ。
帰省先の中間地点である仙台駅から少し歩くと国分町という飲み屋街がある。飲屋街にパチンコ屋が隣接しているため、飲みながらパチンコができるので田舎では稀有な存在であることは間違いないと思う。初めての仙台の街並みに僕は心躍っていた。大好きなDVDボックスやピンクサロンやパチンコ屋が一つの通りに集約されているのは壮観だった。
仙台駅周辺は駐車場代が高く、仙台駅から一駅前の駅前のパチンコ屋に車を駐車していた。一駅前の駅から仙台駅までの電車代が仙台駅付近の駐車料金に比べて安上がりになるため、宿泊する場合は閉店間際までその駐車場に車を停めて、仙台駅から一駅前のパチンコ屋に電車で戻って車を取りに行き、夜の安い料金になったあと、国分町付近の駐車場に停めていた。この方が長い目で見れば安上がりだった。すいません、期待値を追う漢ですので…。
午前中のうちに「トータルイクリプス初代」を打ってなんかよくわからんうちにボーナス確率が1番上のやつになってバカバカ連チャンし、僕にはめずらしく、2000枚ぐらい出た。
この日の勝ちが揺るぎなくなったため、とりあえず真っ暗なピンクサロンへ足を運んだ。どれくらい真っ暗かと言うと、暗くしすぎて、何も見えず、全く怖くない文化祭のクラスのお化け屋敷ぐらい真っ暗だった。
対戦相手のメガネのおねえさんが、東北訛りでどこからきたんですかと聞いてきた。旅のものですと適当にあしらい、仙台式とかいうバケツで○ンコを洗うなんともシュールな作法に舌鼓ならぬ、ちん鼓を打ちつつ、休憩を終えた。そういう話はしないと冒頭で述べていたが、事実を語るとどうしても、ついてきてしまう呪いの防具のようなものだ。気にしないでほしい。この呪いは永久に解呪しない。化物語の低設定並みに。
気持ちもスッキリして、次の店を探すと、古びれたスロ専が、雑居ビルの1階に組み込まれていた。そこで、目にしたのは「シェイクⅡ」だった。この時すでに5.5号機2016年だったので、「シェイクⅡ」はみなし機だったのだろうか?そこらへんのスロットの歴史には全く持って興味がなかったためわからないが、関東ではあまり見たことがなかったので、筐体とサウンドに惹かれて着席した。1ベットボタンや2ベットボタンが無駄に大きく、2ベットボタンは何に使うのか今だに謎だった。
開始数ゲームでチャンス目かなにかわからないもので、サボテンが踊りビッグが揃った。
なんかやけにメダルが多く出るなーと思いつつ、消化するとビッグが400枚獲得できた。2016年当時の5号機では、300枚がデフォルトだったため、驚きつつ遊技を続けると、またステップ4でチャンス目、持ちコインでつなぎビッグの数珠連。その後も100ゲーム以内の連チャンがつながり、約1500枚近く獲得。午前中と合わせて6万円近くのプラスとなった。あたりはすっかり大人の街へと変貌を遂げていた。時刻は21時を過ぎていた。
換金を終えて、酔ったホストが店員に絡んでるいるファミマを出ると、仙台駅から電車に乗り込み最高の1日になったと、たびたび光る街の明かりを眺め、勝利の余韻に浸っていた。(仙台駅を離れるとほとんど住宅街であかりはまばらです)
関東にきて、電車を乗る機会が多くなった今でもそうだが、この時から可愛い女の子には目がいくし何一つ僕の心は変わってない。焦点は女にしか目がいってない。今の僕が唯一成長しているのは知らない街での過ごし方だ。知らない街ではやるべきことは重要な事項一つだけだ。これをやらないととんでもない不幸が起きる。
2016年夏、どんな夜を過ごそうかなと、にやけている僕に、オカダカズチカばりの打点の高いドロップキックを喰らわしてやりたい。
また暑い夏がきた。そして、いつになっても新日本プロレスは大事なことを教えてくれる。今年の夏のG1。辻陽太にとても期待しています。


ごめんなさい続きます笑

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