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宇宙にたったひとつの丈くんと大橋くん


 「丈橋」というシンメが興味深すぎる。

 長年アイドルオタクをやっています。シンメ文化、ジャニオタならご存知のあれです。私は生粋のヨコヒナ育ちで、シンメっていうかコンビっていうか夫婦って感じの空気感をビシバシに浴びながらうっすらオタクをやっていました。一蓮托生。考察系シンメオタクワイの原点にして頂点。からのふまけんを知る衝撃。運命のバディ。活動の場を違えてもなお、インスタでおはようしあってる(語弊)2人。



 その次に出会ったのが丈橋でした。


 これまでに出会ってきたどのシンメより圧倒的に「お前じゃなきゃ」感が少ない気がして、それでもどこか特別な空気感は絶対的にある不思議。ダンスの揃い方がえげつなくて、グループ内に強火丈橋担もいる(西畑、長尾)。訳がわからない。めちゃくちゃ気になる。
 というわけで自分なりに調べ考えたものを書き残しておきます。


2014年

Gang star 藤原=赤、大橋=黄色

2015年

funky8 (非公式ダンスユニット)藤原=赤、大橋=ピンク

2017年

舞台「銀二貫」出演

2018年

滝沢歌舞伎2018 in 御園座
舞台「リューン〜風の魔法と滅びの剣〜」W主演
ラジオ 関バリレギュラー
なにわ男子結成
ドラマ「消しゴムをくれた女子を好きになった」大橋主演、藤原出演

2019年

バーチャルアイドルあすかなプロジェクト 苺谷星空(cv大橋)海堂飛鳥(cv藤原)


 いろんな方のブログを読み漁った結果、契機となったのは舞台「リューン」のW主演ということだけは確実なようで。


 funky8、大橋くんがまだ姫ポジピンクで丈くんがセンター赤だった時代。
 屋良くんに選抜されたダンスメンバーという文字面だけで心躍る。大橋くん、オタクからはかわいい〜!!の嵐だったり、おしゃべり大好き暴走ボケ兼クレーマーの丈くんが大橋くんをいじったり、時にフォローしたりだとか。残念ながら非公式のため、wikiのジャニーズJr.解散ユニット一覧にも載ってません。(現実…)
 丈くんが大橋くんのお世話係と言われたりするのもこの時代ですが、頭の回転が早くて物分かりがいいタイプの丈くんが唯一大橋くんを乗りこなせるような状況だったのかなと。独特な感じは今も残ってるので、ジュニアの頃はもっとすごかったんだろうなという予想はできる。

 当時を振り返って「丈くんはセンターにいる人のイメージやった」的な発言を大橋くんがしているんですが、同じ序列にいる人から同じユニットにいる人になったのがまず最初で。2017年の雑誌の相関図では、丈くん・大橋くんの間に矢印がなかったのを確認済み。一方で2015年夏の松竹以降、ユニット内での仕事量諸々的にfunky8の中での扱いはわりかしセットに近かったようです。
 実際過去の映像とか見るとステージでもシンメ的ポジションにあったように見受けられますが、丈橋が「立ち位置シンメ」「ビジネスシンメ」と呼ばれていたのもおそらくこの頃なのかな。好きでも嫌いでもない、とか丈くんが言ってる雑誌を見ました。有識者の方、間違ってたら教えてください。
 今もダンスの振りが恐ろしいほど揃っているのはこの時代の名残なんでしょうが、本当に見ていて最早ゾッとする時がある。(褒めてます)カウントの取り方、腕の位置とかが正確にぴったりなことが多くて、シンメであることを分からせにくる感じがたまらなく好きです。

 当時のファンの方のブログ。残していただけて嬉しいですありがとうございます。


 結構丈くんはドライだったと書かれていらっしゃったりして。仲間内に限らず、スタンスとしてもそうだったのかなと思ったのはこちら。


 仲は普通にいいけど本当にそれだけだった。そんな2人の関係値が変わるのがW主演舞台、リューン。


 こちらのブログでこの頃の丈橋のことを「お前が死んでも関係ない」だと表現されていて、なるほどなと思いました。シンメで配置されることもセンターとしてポジショニングされることもあって、丈橋をあえて特別扱いしていない丈くんと、(多分)難しいことは考えず自分がそうしたいからみんなフラットに接する大橋くん。辿る思考は真逆でも行き着く先の行動は同じで、結果特別ではない2人。うーん、哲学めいてきました。

 それがW主演をきっかけに、取材にて大橋くんのことを「ベストパートナー」と呼んだ丈くん。残された文字だけを見た感想ですが、なんとなくこの時、丈くんは丈橋を特別にする覚悟を決めたのかな、と思いました。
 ちなみにですが、関西より関東の方がシンメ文化が強いのかなと感じます。置かれている環境的に、個人・シンメの前にまず関ジュとしてまとまりを持たないといけないという点が影響してるのかな。ファミリー感が強くて、シンメのライバル感というか固定的な概念が比較的薄い中、かつジュニアとして不安定な立ち位置で、特定の誰かをシンメとして自分の心に迎え入れるって相当な覚悟がいることだったのかもしれないな、と。加えて、大橋くんとずっと一緒にいる丈くんのことを「すごいな」と言う末リチャ。多分二重の意味で覚悟がいったのでしょう…笑

 対してその時の大橋くんのコメント。「藤原丈一郎くんには迷惑をかけるつもりです」…まんま大橋和也やないか。これまでもそうだったように今回も、という言葉が透けてみえる。つよい。大橋和也という男、一貫性がすごいんですよね。男気を感じる。だから、いつかのきょもさんとのインライで「どっちが奥さん?っていう質問あったけど」「あー…(間1秒)こっちすかね?(丈くんを指さす大橋くん)」なの、最高だった。私は男気のある大橋くんが大好きなので、否定しない受け身な丈くんも含めてめちゃくちゃいいなと思う。


 リューンは残念ながら円盤化されていないため見れません。泣きたい。
 考察は以下参考にさせていただきました。


 舞台って何度も同じ役を短期間で繰り返し演じることで、気持ちの面で役との境界線が曖昧になりやすいという話を聞いたことがあります。役になりきることで作りあげ芽吹かせる感情を自分のものだと錯覚しやすいとか。
 大橋くん演じるダイの「俺が道を誤った時は救ってくれ」、丈くん演じるフローの「約束する、この身を挺してでも」。


 こちらはかつてtwitterで死ぬほどぐっときたツイート。


 元来の面倒見の良さ、年上でないといけない、という思いに加えて、丈橋に関してはリューンでの配役も少し関係しているような気がします。なにわの最強の盾。

 丈くんってビジネス戦略をがっちり考えるタイプだと思うんですが、調べる限りリューンの前くらいから大橋くんに怒らない練習をしていたり、部屋は2人別々にしたいと言ったり、適度な距離感を保ちたい、ということを割とこの頃ずっと言ってるイメージです。多分だけど、丈くんにとって「丈橋を特別にする」とは単に距離をつめることではなくて、この先ずっと一緒にいるためにどうすればいいかを考えることだったのではないかなと。その答えが、適度な距離感でいることだったのかな。近づきすぎたと思ったら離れる、という話は2人でしている雑誌がありました。基本的におおらかで怒ったりすることがなく、丈くんのことをおおきく受け止めている大橋くんですが、この辺りの丈くんの気持ちもきっと尊重してくれてるんだろうなと勝手に思ってます。逆におおらかすぎて、この子全然響いてないな?!って時も結構あったような感じが見受けられました。「丈橋を特別にする」の最終段階はきっと、大橋くんが自覚することにあったと思う。

 一方で、適度な距離感と言いつつここで藤原丈一郎の寂しがり性質がいい方向に働いたなとも感じていて。リューンの期間中、ご飯しょっちゅう一緒に食べに行ったり部屋分けてるのに大橋くんの部屋にちょいちょい行ったりとか、挙げ句の果てに帰りたくな〜い…とかって言い出す始末。(そしてそれを嬉々としてバラす大橋くん)多分丈くんって仲良くなる人も多いし距離もめちゃくちゃ近いタイプで。大橋くんって誰でもウェルカムかと思いきや逆に本当に懐に入れるまで仲良くなる人が少ないタイプなので、丈くんにとって適度な距離というのが意外と大橋くんにとってはそこそこ近い距離だったのかな、と。多分ここらへんで大橋くん、丈くんのこと可愛いところある人やなって思ったと思う。せやろ???

 性質でいうとクレーマー気質な丈くんとマイペース大橋くんの相性、多分ドンピシャで良い訳では決してなくて。シンメになるために努力が必要な2人だったと思ってます。長年一緒にいる、とことあるごとに言及がありますが(もちろんキャッチーなので使いやすいことは承知の上で)結構違和感を感じてしまうんですよね、個人的に。ヨコヒナふまけん通ってきたオタクなもんで…熟年感も夫婦感もライバル感も薄くない?ただ、丈くんと大橋くん、ダンスしかり思考回路しかり、相手をトレースできる点でビジネスシンメの最高峰の条件を満たしていたんだなとも思う。

 正反対の素質を持つ丈くんと大橋くん。言い換えれば、お互いに持っていないものを持っている2人でもあって。
 普段は歌もトークも軽快でダンスもできて見せ方もうまくて、それでいて考え込みやすい繊細なタイプで、リューンの稽古では思ったことをすぐ口にできなかった、緊張しいの丈くん。ハイトーンボイスでダンスもできて、けれどうまくしゃべれないこともあったりして、でも自分の思いをすぐ口にできる素直さもあり、リューンのカーテンコールでもすぐにいつも通りになれる大橋くん。ちなみに大橋くんには一貫性がある、と書きましたが情緒一定なのもまた、彼の持つ説得性を底上げしている気がします。
 ともかく歌やお芝居、仕事への向き合い方、そういうのをリューンの期間に改めてお互いの凄さを知って認めて、讃えあったことはきっと確かで。ダイの「俺にはお前がいる」、縋るような「リューン・フロー、約束したよな?」。「約束したんだ、道をあやまった時は、ぼくが身を呈して、きみを救うと」、剣を身に受け止める覚悟のフロー。

 ただ隣にいるだけの存在から、お互いのことを助け合うべき存在だと思えたのなら。

 リューンを丈橋のW主演でやったことを運命に仕立て上げたのは、他ならぬ2人自身だったんだろうなと思います。


 それを踏まえるとなにわ男子結成後の2人の発言、めちゃくちゃ重く感じる。ちゃんと自覚してる大橋くんと、一緒の未来を描き続ける丈くん。(そして勝手に拗らせるオタクの図)

橋「丈くんは、お兄ちゃんみたいだけど、熟年夫婦のように助け合ってる」

丈「大橋は、同じ景色を見てきて、また同じ景色を見ていく人」

ザテレビジョン 2018/11


 あとは大千穐楽後の大橋くんの日刊。「大橋がおらんかったら」と言う丈くんと「丈くんがいてくれたおかげで」と言う大橋くん。対比が美しすぎてこわい。まごうことなきシンメの片鱗を見せつけてくる。

 リューン期あたりのお話はこちら2つのブログが特に印象的でした。


 丈橋という狭くて宇宙哲学なシンメ世界にフォーカスしましたが、当時の関ジュの中での立ち位置を踏まえるとまた一味二味違っている気がします。がんばったんだなぁ。


 最強のまとめを作ってくださってるブログがあるのでこちらもどうぞ。




ヒリつくようなまなざしでもなく、
混ざり合うような魂でもなく。

俺にはお前しか、でもなく、
お前がそうなら俺も、でもなく。



俺にはお前がいる、なのがきっと丈橋なのかもしれないなと思います。



 今では「ツンな丈くんとデレな大橋くん」がデフォルトスターターパックになってますが、真顔で大橋くんのことを拒否ったり(たまに我慢できずに照れ笑いしちゃったり)丈橋月間とか名前をつけてファンを楽しませるのはもちろん自分たちの関係性にも緩急をつけてダレさせないようにしてるとか(多分大橋くんへのケアも少し含んでると思う)、それもこれも全部丈くんが大橋くんとずっと一緒に居続けるためのものなんだとしたら。…………い、いじらしすぎませんか!?!?!そりゃ〜〜〜〜〜〜大橋くん、どれだけツンされても余裕ですわ。だって丈くんのツンな行動の全部が、自分と一緒にいたいと思ってくれてることの証拠にまるっとなるわけで。ライブMCで丈みち仲良しエピに、丈くん取られるで?と西畑さんに煽られた時の返しも「大丈夫やで。丈くん俺のやから」になるわね。あ〜〜〜〜〜〜ね。いやオタクの思い込み100%ですけども。なんか胸焼けしてきたな。

解散!!!!!!





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