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晴れた日

「わっ、吃驚した。また来ていたんだね」
泰は色素の薄い瞳を肩に向け、小さく微笑む。
ここ最近、泰を見つけるやいなや肩に躊躇いなく乗ってくる番らしき鳥だ。
読んでいた本を膝に置き、懐を探るが、小鳥達にあげられそうな物は無かった。
「ううん、いつも君たちのご飯を忘れてしまうなぁ」
小さな呟きに、『気にしないでいいよ!』ぴぃと二羽が鳴く。勿論、泰には鳴き声の意味など、通じてはいないのだが。

泰の肩から同時に飛び立った二羽は、頭上をくるくる回り、パタパタと楽しそうに羽ばたいている。
そのまま上を見れば、眩しい陽射しと青い空が視界に飛び込んで来る。

「どこの世界だって、青空の下は心地いいね」
この世界で、泰は初めてふにゃんと相好を崩した。

RZさんの和風異世界
https://note.com/sirowanpi

オリキャラとして泰のお話しを綴っています。

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