【NFT】ETHのL2「Base」が流行り始めているよ、というお話
はじめましてのヒトは、はじめまして。
いつもの皆様、こんにちわ。
大葉さんです。
前回のお話
2024年3月下旬より、ETHのL2である「Base」が急激に普及し始めました。いろいろ調査を進めていたのですが、このチェーンは間違いなく普及すると確信しましたので、本記事を作成します。
なぜこの記事を作成したのか
ETHのL2である「Base」の概要、普及に至る背景、利用出来るプラットフォームについて解説する為です。
(個人的には、NFTアートの次の戦場は、L2だと考えています)
■Baseに関する基礎知識
【公式Webサイト】
【公式Webマニュアル(※英語)】
公式マニュアルが常に正です。新機能等が追加された際は、こちらがアップデートされます。
【Ethereum ETH(黒イーサ) ↔︎ Baseチェーン上のETH変換サイト】
Base公式が提供するBridgeサイトです。他のDeFiサイトの方が安価な場合もあるので、詳しい方はご自分で選んでください。
【ブロックチェーン・エクスプローラー】
【公式X(旧:Twitter)】
■MetaMaskにBaseを追加する方法
こちらの手順に従うのが一番確実です。
安心安全なrevoke.cashさんの手順書!
■ETH版のNFTの売上が低下した理由
みなさんご存知の通り「gas代高すぎ」問題ですね。
ありがたいことに、直近3ヶ月ほどはETHの価格が右肩上がり。
1ETHは1ETHなのですが、法定通貨換算だと、お財布にどんどん厳しくなって行きました。目的のNFTアートの購入金額よりも、gas代の方が高いなんてことも、しばしば。
頼みの綱のOpenSeaも、リニューアル後は出品のタイミングでgas代がかかるようになってしまって、気軽にNFTアート売買できなくなって困ったぞ(←問題点)
ビットコインNFT側についても同じようにfeeの問題が発生しており、さぁどうしましょう、というのが2024年2月までの状況でした。
■ETHチェーンのL2が見直された切っ掛け
Dencunアップデートに含まれる、EIP-4484の実装です。
2024年3月13日以降、Base gas feeが大幅に下降(約1/10)しました。
Ethereum L2 ソリューションは複数ありますが、BaseはCoinbase社(※日本からは撤退しているが、世界的に代表的なWeb3企業)が主導で作り上げられているので、信頼が置けます。
■Baseの特徴
Baseには「Optimistic Rollup」という技術が使われています。簡単にいうと、取引の大部分をBase(L2チェーン)で実施し、計算結果だけをETHチェーン(L1チェーン)に書き込む事で、ネットワークの混雑を緩和しgas代を大幅に削減します。
ETHという1階建ての家の上に、目的に応じた2階を作って、書斎にするイメージ。1階から目的の本を探すより、2階の限られたスペースから探すほうが早いよね、というお話。ただし、ソファーは1階にあるので、何回かは1F-2Fの移動は発生します。
したがって、Baseは、L1とL2の両方でgas代が発生しますし、ETHのgas代に引っ張られて価格が変化します。
一見すると二重取りに見えますが、同じものをETHで作ろうとすると、上記のL2Feeが約10倍の価格になるので、トータルで見るとBaseで作成したほうが安くなります。これがメリット。
Polygonさんとちょっと似ていますが、PolygonさんはETHさんと同じ1階建ての建物(=サイドチェーン)で、お隣さんで、勝手口同士が繋がっている感じ。ETHさんへの依存度は、Baseの方が上です。
デメリットとして、ETHとBaseは別のチェーンなので、Baseで使えるETHを手に入れるために、スワップを行う必要が出てくる点です。
身の回りで例えるなら、そうですね。
家の中で電波が混線しないように、1Fと2Fで利用しているWiFiのアクセス先が変わっているって感じでしょうか?
この追加の一手間が、DeFiを使ったことがない方々には、ちょっとだけピンと来ないかもしれません。よく分からない場合は、誰かに相談して、最初に多めのBaseで使えるETHを用意して、それを使い回すことをお勧めします。
■Base NFTに対応しているマーケットプレイス
2024年4月5日現在、以下のサイトが対応しています。
馴染みのある場所ばかりだと思いますので、安心して使えるかと思います。
前述したようにBaseはETHさんちの2階なので、MetaMask互換です。
OpenSea
Rarible
Foundation
Manifold
onCyber
Magic Eden
■Base NFTを作りたい!
いつものマーケットプレイスで作成するNFTのチェーンを「Base」にするだけです。コレクションはETHから引き継げないので、新規作成になります。
面白いところでは、新規マーケットプレイスの「Zora」において、無料でBase NFTが作成できます。詳しくはKaronさんのnoteをご確認ください。
さいしちさんのnoteも参考になります。
■今後の展開
ETHのL2ブームが来そうです。Baseの基礎技術を1年前から立ち上げていた「Optimism」や、無料でNFTが作れる「Zora」が対応しているチェーンあたりは化けるかもしれません。
「なぜ今Baseなのか?」については、①海外の有名なNFTクリエイターが集結しているから ②みなさんご存知のマーケットプレイスがほとんど対応しているから、です。
かつてOrdinalsの成長と共にMagicEdenが有名になったように、キラーコンテンツが生まれれば、Base以外のL2が台頭する可能性は十分にあります。
しかしながら、「今、Baseはクリプトアートの最前線です」とだけ、お伝えしておきます。
「アニメ風NFTアートの居場所がBaseにあるかどうかを探るのは、これからです」
あなたはこの世界に飛び込んでも良いし、飛び込まなくても良い。
本日はここまで。
では〜
次のお話