【Lisk】Lisk 3.0 Mainnet リリース!

はじめましてのヒトは、はじめまして。
いつもの皆様、こんにちわ。
大葉さんです。

2021年8月21日
Lisk 3.0 Mainnet リリース(ハードフォーク)成功
おめでとうございます!

なぜこの記事を書いたのか?

2021年8月21日にメジャーバージョンアップしたLiskについて、日本語で書かれた記事が見当たらなかったからです。

Lisk 3.0 とは何か?

本来Liskが目指していた、サイドチェーンを通じたブロックチェーンアプリケーションプラットフォームを実現する為の機能を実装する為です。

今回は不具合修正だけではなく仕様変更を伴うので、メジャーバージョンアップ扱いです。また、前回の1.0→2.0は互換性がありましたが、今回の2.0→3.0は、下位互換性を切るハードフォークになります。

具体的に何が変わったのかは、こちらの公式資料をご確認ください。英語サイトのように見えますが、言語を変えると自然な日本語に翻訳されます。

下位互換性を捨てた理由は何故か?

2.xx時代のLiskにおいて指摘されていた、下記課題に対応するためです。

・アドレスの文字列が短いので総攻撃を受け易い
・DPoSの代理人に簡単に二重投票出来る為に派閥が出来易い
・アカウント作成から初回送金時の間までの期間のセキュリティが弱い
・マルチシグ機能がわかり難い

ブロックチェーンデザインの再設計を行い、これらの問題に対処しました。

仕様変更の詳細

アカウントに関連するプロトコルの変更
・Lisk32アドレス:チェックサムを含む長いアカウントアドレス 
(→アカウント総アタック対策)
・新しいLiskアカウントのアカウント初期化が不要
 (→未初期化アカウントの乗っ取り問題対策)
・アカウントの最低残高は0.05LSK以上であることが必須条件に変更
 (→攻撃者が無限にダミーアカウントを発行する行為への対策)

ブロックとトランザクションに関連するプロトコルの変更
・静的料金ではなく動的料金に変更
 (→送金手数料の高騰問題対策)
・トランザクションリプレイ攻撃を軽減するためにネットワークIDを追加
 (→セキュリティ強化)
・トランザクションのタイムスタンプは、送信者アカウントのナンスに変換
 (→セキュリティ強化)
・マルチシグニチャトランザクションは、ノードに送信する前に、必要なすべての署名者が最初に署名する形式に変更
 (→マルチシグ機能の強化)
・新しいブロックID形式に仕様変更
 (→アドレス変更に合わせて)
・新しいトランザクションID形式に仕様変更
 (→アドレス変更に合わせて)

コンセンサスアルゴリズム(DPoSおよびBFT)のプロトコル変更
・代理人に投票するとき、トークンがロックされる仕様に変更
 (→投票に利用したLISKの資産移動NG)
・1つのトークンは、1人の代理人に投票するためにのみ使用に変更
(→二重投票の禁止)
・2人のランダムなスタンバイデリゲートの追加
(→鋳造担当者のサーバ等トラブル時のバックアップ機能強化)
・代表者は、総投票数の少なくとも10%以上自己投票する形式に変更
(→委任のみでランクインする鋳造担当者の排除)
・委任投票は、3.0以降でvote/ unvotes合わせて20件に変更
(→委任投票券の最適化)
・代理人の不正行為は、ネットワークによってペナルティを発行
(→二重鍛造などの不正行為の禁止)
・APIを介してブロックのファイナリティを確認する形式に仕様変更
(→API機能の強化)

ユーザへの影響

送受信に利用するアドレスが全て変更になります。
取引所等のアドレスも、Lskから始まる文字列に変更されます。

既存のWebベースのブロックチェーンエクスプローラが廃止です。
公式Walletの画面から確認する形式になります。

公式Walletのバージョンも変更になります、こちらから最新版をダウンロードしてください。2.0以降が必須です。

最後に「パスフレーズは変更されていません」今まで通りの文字列でサインインできますので、あなたの資産は守られています。

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詳細については、別記事で随時紹介していきます。

本日はこの辺りで。
ではでわ〜


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