若者起点のまちづくりって何からするの?

irodoriは10代向けの学習教室事業だけでなく、若者(20代~30代)向けの場づくりも進めています。これまでに3回、料理系のワークショップやテーマを決めた対話の場を設け、それなりに参加者の皆様からも喜んでいただきましたが、ただ楽しいだけのフワッとしたものになっていたのでここで改めて原点に立ち返り、「若者が求めている場はどんなものか」から少しマクロに「まちづくりってなんなん?」という視点で考えてみました。
現時点での僕の答えは、まちづくりとは「まちのあらゆる出来事や課題に対して当事者意識=自分ゴト化できる人を増やすこと」だと思っていますが、正直、人口減少や子育て、貧困問題や教員不足、ヤングケアラー問題などのあらゆる社会課題は、自分がその立場になって経験して初めて意識するものだと思っています。しかも、所属している会社や組織内でも若者の意見がなかなか反映されずらい年功序列システムが機動している限り、社会や政治に対してはより無力感を感じているのでないかと、一人の若者として感じています。それでも僕たち若者は、選挙になんとなく行かないといけないのはわかっているし、住んでいる町や日本全体が衰退していることも日々の情報から入ってくるからなんとなくわかっています。でも、誰に投票したらいいのかわからない。投票したところで、社会や身の回りに変化を感じられるとは思っていないのが現状です。それと、ずっと町内に住んでいる若者たちは、昔からの仲間と週末には外で飲み、ゴルフしたりと十分に楽しんでいるのでわざわざ視点を外に向ける必要もないのです。それが全くもって悪いというつもりはなく、数年後、自分や自分の子どもが同じ境遇で過ごせるのか、というと、それはわかりません。だからこそ、関心のある若者たちが敵対視していきなり変えていこうぜ!ではなく、対話を通して話せるきっかけづくりをつくること、町のいいところも悪いところもまずは知ってもらうきっかけづくりから始めようと、町と連携しながら、町役場の若手職員10名ほど巻き込み(ご協力いただき)、昨夜、第1回目の若者場づくり研究会を行いました。

地道ではありますが、irodoriきっかけでコトを起こす人を増やし、子ども若者を起点に地域をエンパワーメントしていけると信じています。

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