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【新温泉町×ユビレジ ワーケーション⑪】まとめ

こんにちは。新温泉町×ユビレジ ワーケーションの情報発信担当の松本です。4泊5日のワーケーションプログラムも全3回が終わり、その総括記事になります。

新温泉町さんとしては「課題解決型ワーケーション」を軸に、再訪してくれるような関係性を法人と築いていきたいという思い、ユビレジさんとしては「ワーケーション」を通じて、社員の生産性向上・視野拡大につながる可能性を模索したいというところからスタートしましたが、お互いに試行錯誤をしながらの4泊5日×3回の試みでした。

3回を通じてどういう反応が得られたか

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左側が自費で再訪したいかどうか、右側が会社の経費であれば再訪したいかどうかの推移です。1回目は新規メンバー、2回目はほぼリピートメンバー、3回目はほぼ新規メンバー、個々人の志向とマッチしたかという属人的な側面もありますので一概に言い切れない部分はありますが、

<1回目→2回目の改善から>
①2回目の来訪は満足度が上がる。
→1回の来訪での体験設計ではなく、長期的な関係性から逆算した1回目を設計する。

<1回目→2〜3回目の改善から>
②課題解決型ワーケーションにおいては課題を与えるよりも、ある程度の自由さの中で自分で決めてもらうほうが自分ごとになる
→自由さを作りすぎると時間が足りない。押し付けるとマッチングしない。ゆるくつながる「仕掛け」をどう準備するか。

そのあたりがポイントになるように感じました。来年度以降上記をどう改善していくかが鍵になりそうです。

4つの切り口で可能性を整理する

上記を改善していくために、もう少し可能性や課題を整理していきたいと思います。前提として論点を分かりやすくするために4つの観点で整理したいと思います。

①個人のワーケーションに対しての満足度
②法人のワーケーションに対しての満足度
③個人のワーケーション先として新温泉町である理由
④法人のワーケーション先として新温泉町である理由

①個人のワーケーションに対しての満足度

「テレワークが進む中で社員同士対面で話す機会が減った中で一緒に過ごすことで一体感を感じることができた」「温泉や食事がよかった」といった声が多く、はじめてのワーケーションに対しての満足度は高かったように思います。

個人的にも本当に食は豊かで、また食べたいな。と思える食材ばかりでした。

一方で、Wifi環境・飲食店の選択肢の少なさというハード面の課題(クリティカルに困るレベルではないにせよ)が改めて浮き彫りになり、滞在者が求めている情報が観光よりも暮らしよりな情報であることを考えるとまだまだハードの整備には余地があり、ハードをより整備するか、逆手にとったソフトの整備で対応するかは議論の余地がありそうです。

②法人のワーケーションに対しての満足度

法人として、ワーケーションを通じた、メンバー同士のコミュニケーションの活性化の効用は感じて頂いていたと感じます。(私がユビレジの木戸社長ともお話致しました)

一方で課題解決を通じての社員の視野拡大といった側面は企業規模や企業の考え方を選ぶ可能性も感じました。目の前の事業成長が求められている企業(スタートアップに多い?)と新しい事業展開を模索している企業(特に大企業が多い?)とでは社員への期待も違います。どの自治体もワーケーション誘致に力を入れていますが、このあたりはしっかりと自治体と訪問企業とで認識合わせが大切になりそうです。

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③個人のワーケーション先として新温泉町である理由

「新温泉町にまた来たい。」この一言を引き出すことがいかに難しいかを改めて痛感した取り組みでした。

泉質の違う色々な温泉が日常にある生活、豊かな自然、但馬牛も新鮮な魚介類(エビ・カニ)どれもとても素敵な魅力です。じゃあ、他の地域では体験できないのか?わざわざ羽田から飛んでいくのか?非常に厳しい問いながら、それから目を背けていては前に進めない現実が目の前にありました。

そんな中でも光を感じたのは、温泉地としてのDNAなのか外からの人たちを暖かく迎えようとする人が多いこと。あたかも「親戚」が出来たかのように錯覚するような関係性から、「またおいで」と言ってもらった一言が頭に残り、何かしらで関わりたいなと思う人が多かったことでした。

とはいえ、いきなり人との出会いは生まれないもの。町の人たちが感じている「課題」、解決したいけど知恵がでない「課題」を触媒に「人」を知るといったストーリーをどれだけ積み重ねられるかが大事になりそうです。

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④法人のワーケーション先として新温泉町である理由

法人としては会社として補助を出して社員を出すという構図になります。法人として、新温泉町の課題解決が法人としての事業の可能性になる。というのが一番の理想ですが、必ずしもそういった法人ばかりではないでしょう。

社員のチーム作りやコミュニケーション活性化の場としての、今回取り組んだ「社員の健康づくり」といった側面のブラッシュアップ・パッケージ化はまだまだやれることがありそうです。

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まとめ

ついつい分析的な書き方になってしまいましたが、まだまだ新温泉町には可能性がある町です。

温泉・但馬牛・海鮮は言うまでもなく堪能してもらいたい魅力的なコンテンツです。

ただ、それだけでなく、新温泉町にいる人と「親戚」のように接する仕掛けが出来れば、より新温泉町で暮らすような感覚でワーケーションに取り組める環境が出来れば、伸びる町、それが新温泉町だと感じます。これで終わりではなく、ワーケーションの取り組みはどんどん進化させていく予定です。ぜひ興味を持った方は訪れて見て下さい!

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