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RPA(API連携)を使いこなすための便利知識


前回、RPAツールの組み合わせを紹介する記事を書きましたが、その中でAPI連携に特化したRPAツールがあることを説明しました。

API連携に特化したツールはIPAAS(Integration Platform As a Servise)と呼ばれることもあります。サービスを統合するサービスという意味ですね。

画面操作の自動化よりも遥かに重要な技術ですので、ぜひ使いこなせるようになりましょう。

→日本国内サービスはAPI対応に遅れていますが、世界ではありとあらゆるサービスがAPIで連携されることが当たり前になっていますし、今後もこの流れは加速します。


APIとは

アステリアさんの記事がAPIの仕組みについてわかりやすく説明しています。


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上記の図は、記事から引用したものですが、APIとは事業者が利用者に向けて解放しているサービスのことです。

例えば以下のopenWeatherMapという企業は天気情報をAPIとして提供しています。利用者は彼らが提示しているAPIの仕様書を読み、プログラムを実装することで、自動的に気象情報を取得し、ビジネス活用が可能となります。


余談ですが、多くの企業が自社のサービスをAPIとして提供することが当たり前となり、それらのAPIをつなげてビジネス価値を出す経済のことをマッシュアップエコノミーと言います。

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APIを使いこなすための考え方

APIについて理解した上でどのように使いこなせばいいのでしょうか。

ここで重要な考え方がビジネス要件に応じて、使えるAPIのストックを持っておくことです。

APIは以下のイメージにように大きく分けて、3つの種類に分かれます。

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仮説シナリオ

google driveにエクエルが格納されたら、PDFファイルに変換した上でgmailに送信するシナリオをベースに考えてみましょう


入力API

これはビジネスプロセスのトリガーとなるAPIです。仮説シナリオのケースではgoogle driveのAPIに当たります。

ビジネスの要件に応じて、どのサービスからプロセスが始まるかが決まり、それによって最初のサービスが提供しているAPIを利用することになります。


変換系API

一番重要なAPIになります。いかに柔軟に入力APIから受け取ったデータを変換できるかで問題解決の幅が広がるからです。仮説シナリオのケースでは受け取ったファイルをPDFファイルに変換するAPIになります。

例えばですが、以下のAPIを利用すると、ありとあらゆるフォーマットのデータに変換できます。


出力系API

これはビジネスプロセスの最後の出力をどのサービスに流したいかによって決まります。仮説シナリオのケースではgmail APIを使って変換されたファイルをメールを送信するところですね。


入力系、変換系、出力系APIのストックを増やしておくと、問題に直面した時にどのAPIを使って解決するがすぐわかり、IPAASですぐ実装できます。


どうやってやるのか

前回紹介したzapier等のツールを使うと、これらのサービス連携が容易にできます。

zapierの全体感を理解するのは無料アカウントで手を動かすのが一番ですが、以下のような動画をみて概要を理解するのもありです。


最後に

エンジニアではなくても簡単にAPI連携できるツールがあり、それらを使えばビジネスプロセスを柔軟に回せるのは魅力的です。

百聞は一見にしかず。ぜひ触ってみてください。特に英語で検索するとやりたいことが既にシナリオとして公開されているので、ただプロセスをなぞるだけです。

具体的なご相談はコメント欄へどうぞ。

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