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ビンボー人、起業する。

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大分でレンタルドレスのお店を営んでいる、4人の子持ちママです。 やむにやまれぬ理由により、ひょんなことから主婦が起業をすることになった実話。 経験、知識、資金、人脈。 何を取っ…
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2020年2月の記事一覧

ビンボー起業11 約6ヶ月の起業準備でやったこと

前回は↓ いろんなすったもんだがあった日々ですが、毎日少しずつは準備をしていた。 ただ、当時はまだ派遣の仕事とアルバイトを掛け持ちしていたので 実質起業準備に割ける時間は、1日のうち、子供が寝静まった夜のみ。 となると、やはり睡眠不足は続くわけで。 しかし、変なアドレナリンが大放出されていたのか全く疲れたとかは感じなかったなぁと思う。 でも、こんな風に突っ走っている母親のこと、息子はどんな風に感じていたのだろう。 もっと、一緒の時間を大切に過ごしたかったな。 という今

ビンボー起業⑩ドン底、再び。の話。

前回は↓ 日々起業に向けて情報収集が始まった。 その当時は、まだ今のように起業セミナーなどはほとんど無かった。 ましてや地方の大分では、そういう情報が物凄く少なかった。 そんな中、ある面白いセミナーが大分で開催されるという情報を見つけた。 参加費は3,000円程だったかな? 当時の我が家には、とてつもない大金である。 お金を払って、人の話を聞きに行くというのは、生まれて初めての経験だった。 セミナー参加者は、講師の方とのランチ会に参加できるとの事だった。 でも正直

ビンボー起業⑨運命的なビジネスモデルとの出会い。の話。

前回は↓ せっかく苦労して手に入れた内定も、蹴ってしまうという暴挙に出たものの。 これから、どうすればいいんだろうか。 米びつ残量がいつもギリギリな生活をしているやつが、起業とか。 もう頭がおかしいとしか言いようがないけど、 当時の私には、なぜかそれが一番最良に思えて仕方がなかった。 根拠も何もないけれど、何かに突き動かされるように、起業へと歩みを進めていった。 走り出さないと、壁にすらぶつかれない。 威勢よく「起業する!!!」なーんて意気込んでみたものの。 一体何か

ビンボー起業⑧私が大切にしたい事と向き合うために。の話。

前回まで↓ このビンボー起業シリーズは、以前アメブロに書いていたものです。 基本はそれを転載しているのですが、7年も経つと自分の考え方が変わっている事に気付きます。 あの頃の私にとっては、世間は敵だらけで、見えない大きなものと闘っていたように思う。 だから内容も、「世の中のお母さんはこんなに大変なんだ!」「なんでこの苦労を分かってくれないんだ!」という気持ちで溢れていた。 だけど働き出して、社会に出て沢山の方に出会い いろんな考え方に触れ、色んな人生の在り方に触れてき

ビンボー起業⑦なりたい未来の自分と、越えなければならない壁。の話。

前回まで↓ 私の就職活動が始まった。 この頃、息子は1歳と7ヶ月。 数ヶ月にわたる、職業訓練もいよいよ卒業の時が近づいていた。 働き方を考えることは、自分の生き方を考えることと同じ。職探しにあたって、私がまず考えたこと。 お給料面もそうだけど、1番大切にしたのは、 これから先、私はどういう風に生きていきたいのか。 そこを考えた。 人生に於いて、多くの時間を「働く」という行為に費やす。 それはつまり、働き方を考えることは、自らの人生をどのように過ごしていくのか。を考えるの

ビンボー起業⑥生きてさえいれば、なんとかなる。の話。

前回はこちら↓ 思い返してみれば、私達夫婦には甘い新婚生活なんてものは皆無でした。 とにかく極貧生活からのスタート。 厳しい現実との真っ向勝負な日々。 来る日も来る日も、電卓とにらめっこ。 何度喧嘩したかもわかりません。 でも、私は彼と結婚する事を決めたとき、 ”幸せにして貰おう” なんてこれっぽっちも思っていませんでした。 ”未完成で、未熟な2人だけど、一緒に幸せを掴み取っていこう” その一心で、2人で、そして周囲の方に支えられ、見守って頂きながらやってきた様に思

ビンボー起業⑤ある日、事件は起きた。のはなし。

私の出身は長野県。 大分からだと、なかなかそう簡単に帰れる距離ではない。 正直、はじめての出産だし、そんなに周りに頼れる人もいない。 実家の両親からは里帰り出産を勧められたけれど、悩みに悩んだ末に 大分で出産することに決めた。 それは、私たち夫婦の決意表明でもあった。 里帰りをすれば、快適な環境があることも分かっていたけれど、あえてそれを選ばなかったのは、 これから先、何かあったときは、結局のところ私たち夫婦で力を合わせて乗り切っていかなければならないのだ。 まだま

ビンボー起業④情けない妊婦時代からの出産の話。

前回まではこちら↓ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日々大きくなっていくお腹。 これから生まれてきてくれる、赤ちゃんに希望を馳せつつも 現実の生活は本当に厳しかった。 2009年3月。 出産予定日まであと2ヶ月。 妊婦健診に行くお金すらないという絶望 妊娠後期に入ってくると、それまで1ヶ月に1回だった妊婦健診が、2週間に1回、1週間に1回。。。。と、期間が狭まってくる。 2020年現在は、私が住んでいる大分市では妊婦健診代金

ビンボー起業③米びつ空っぽ。新婚時代。

大分でレンタルドレスのお店を営んでいる、4人の子持ちママです。 やむにやまれぬ理由により、ひょんなことから主婦が起業をすることになった実話。 経験、知識、資金、人脈。 何を取っても「有るもの」など何一つなかったあの頃のわたしの奮闘記です。 前回はこちら↓ なぜ、まだまだ手のかかる小さい子供がいるのに、パートではなくバイトでもなく、はたまた会社員でもなく、 なんで「起業」という道を選んだのか。 そのお話をしてみようと思います。 来る日も来る日も、家計簿とにらめっこ話し