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コラボCD「時の遡行回廊」リリース

時と時間をうーんとかけたオノマトペルと油やさんのコラボレーションアルバム「時の遡行回廊」 - Time Passage - がとうとう9/18(土)にリリースとなりました。

オンラインショップ、オノマトペルのライブ会場、そして「信濃追分文化磁場油や」さんにて、購入いただけます。

4曲入りのミニアルバム。

  1. 月と花との追分で

  2. 夢みたものは - 立原道造に寄せて -

  3. 風立ちぬ - 堀辰雄に寄せて -

  4. ひこうき雲 (cover)

    Jacket Artwork: ナカムラジン Jin Nakamura

    Recording Member
    Vo: 横沢ローラ Laura Yokozawa
    Key: 工藤拓人 Takuto Kudo
    Flute, Clarinet 副田整歩 Naomu Soeda
    Bass: 砂山"sunapanng"淳一 Junichi "sunapanng" Sunayama
    Drums: 山内陽一朗 Yoichiro Yamauchi
    Mix, Mastering Engineer : 原真人 Masato Hara
    Studio : Pastoral Studio
    Powered by 油やプロジェクト

    レコーディングを一緒にしてくれた皆様の写真やレコーディング中の動画も含め、リリース準備をしているミュージックビデオ公開の際にまたご紹介したいと思います!


    初めての案が出てからもう何年になるかなぁ。
    たぶん2018年。初めて、軽井沢の「油やさん」に伺った時に、当時観光協会でもお仕事をされていた、二宮さんがおっしゃったんです。
    「追分節」っていうのの発祥の地は、この信濃追分なんだよ。ここから、いろんな地域に広まっていったんだ。と。

そして、いまのミュージシャンたちで、新しく追分節を演奏したらどうなるか、CDにしてみたいんだ、という想いを伺いました。

軽井沢観光協会から

私の元上司の二宮さん、

そして信濃追分が「追分宿」という宿場町で、旅人やお殿様たちが体を休めた、旧「油屋旅館」

廃墟となってしまいそうな「油屋旅館」を買いとり、引き継ぎ、ここで作品を生み出した文化人たちの想いも引継ぎ、アーティストコロニーを育てている、現「信濃追分文化磁場油や」さん
..とつないでくださり、さらにそこから4年の時を経て、今年、2022年。ようやく形になりました。

追分宿「油屋旅館」さんからの時代を経たらきっと300年ほどの時を超え、「信濃追分文化磁場油や」さんとのコラボレーションにて、令和の時代にあえてCDが出来上がりました。

中にはそれぞれの曲の生まれた所以がライナーノーツとして入っていて、裏面はジャケットのアートワークがミニポスターになっています。
触った感触が愛しいミニアルバム。

SHOPにて販売中です。
https://onomatopel.stores.jp/

ジャケットは、美術家ナカムラジンさん。

追分節 の作詞は不明。令和の追分節、こと「月と花との追分で」は横沢ローラが「そのあとの歌詞」を連ねました。

ほか、「風立ちぬ ~堀辰雄に寄せて~」「夢みたものは~立原道造に寄せて~」と、荒井由美さんの「ひこうき雲」を工藤拓人がアレンジ。

油やの番頭さん、おかみさんから聞いたお話のすべて、
いただいた「追分節の起源」の資料のすべて。
旧中山道と北国街道を歩き、「分かされの碑」に刻まれていた「月と花との追分」の文字、

今も信濃追分の馬子唄道中で歌われている、依田さんからの馬子唄指導・実演もいただき、

堀辰雄の「美しい村」と「風立ちぬ」を読み、
ジブリの「風立ちぬ」を見て、「ひこうき雲」との繋がりをかみしめ、

立原道造記念館の方と連絡をとり、詩のコラボレーションのお伺いをし、歌詞の表記など指導をいただき、

そして、信濃追分にてたくさんの作品を生み出していらっしゃる、美術家ナカムラジンさんがジャケットの絵を描いてくださったことが、今回はさらに、嬉しくて嬉しくて。
細かく見ると、ちゃんと「ひこうき雲」の飛行機は飛んでいるし、
馬には私(横沢ローラ)が、馬をひくキーボーディスト(工藤拓人)は居るし、もうすべてが最高なのです。

オノマトペル公式 on Instagram: "今週は、「絵とお話と音楽の美術展」。 初めての、フルな絵の個展と音楽ライブです。 美術家ナカムラジンさんが新作CDのジャケットを描いてくださり、そしてイラストレーターカマキリマイさんがムービーを作ってくださり、お二人の絵の展示と映像と共に、18日と19日はコンサートを実施。 オノマトペルと、ビブラフォンHitomi*さん、ドラムは宮川剛さん。 ちょうど、会場である油やさんの番頭さんや、ナカムラジンさんと忌野清志郎さんの曲の話しになり、 宮川剛さんは、ずっと清志郎さんや矢野顕子さんといっしょに演奏もされてたんだったなぁ、なんて言う話題もでて、 みんなワクワクしながら本日到着するミュージシャンチーム、音響と照明とイラストレーター御一行を待っております。 軽井沢から信濃追分までしなの鉄道に乗り換えてスグ。車でなくても来れますよー!いらっしゃる方は上着持ってね。夕方以降は冷えます!" オノマトペル公式 shared a post on Instagram: "今週は、「絵とお話と音楽の美術展」。 初めて www.instagram.com

本当に宝物な1枚になりました。(インスタの動画は、このリリース日のコンサート前に同時開催されていた、ナカムラジンさん、横沢ローラ、そしてカマキリマイさんの絵画展のようす)

タイトル「時の遡行回廊」も、何週間もみんなでメールをやりとりして決まりました。追分節(信濃追分馬子唄)が歌われた江戸時代中期、そして立原道造さんや堀辰雄さんが小説や詩を書かれた時代、荒井由美さんが「ひこうき雲」を書いた時代、そしてジブリの「風立ちぬ」が生まれた時代、たくさんの「時」をまたぐんだから「タイムスリップ 」とかどうだろう、とか。

エリッククラプトンからロバートジョンソンを聞いたりする番頭さんからは
「クロスロードはどうでしょう、追分、って言葉は、別れのイメージがあるものだけど、別れるY字路は出会うY字路です」なんて案が出たり、

「いや、エリッククラプトンのイメージが全面にきちゃいますから」
って却下が出たり。

油やさんのホームページにもある「回廊」という言葉、そして
それを英語の"Corridor"ではなく番頭さんが「フランス語で、パサージュとしてるんです」とおっしゃったことなどから、時を廻り、繋がる「回廊」、つまり「時の遡行回廊」が生まれました。「タイムパサージュ(Time Passage)」です。

コンサートリハーサルから1曲..、「風立ちぬ - 堀辰雄に寄せて - 」
演奏メンバーは、
オノマトペルと、VibraphoneにHitomi*、Drumsに宮川剛さん。
映像はまるやまもえるさん、音響、丹羽さとしさん、そして照明はinner filamentsの小宮さん・橋本さん、映っている展示作品はカマキリマイさん。

アーティストコロニーとして場を育んでくださる「油や」さんから、300年の歴史を経て私たちが受け取った言葉、お話、メロディを、大切に皆様に伝えて行きたいと思います。

気になってくださる方、ライブ来てくださる方、応援してくださる方。とても励みになっています。
是非ショップを覗いてみてね。
https://onomatopel.stores.jp/

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