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「農家」と「共生細菌」と「害虫」

皆さん、農家と言えば初めに思い浮かぶ言葉はなんでしょう。畑の様子や、作物を育てている姿が思い浮かぶ方が大半だと思います。あとは人との関係が大事な仕事だと考える人もいるでしょう。そこで、作物を育てているうえで関わることが多い害虫について取り上げていきたいと思う。

さて、皆さんは害虫についてどれくらい知っていますか?と、聞かれて答えられる方はほとんどいないと思います。

この害虫を駆除、または寄せ付けないために農薬を使っているということは知っていると思います。

しかし、この農薬を散布し続けると、世に言われる害虫達も人間と同じように抵抗力を持ち始めます。それに一役買っているのは共生細菌という存在です。この共生細菌は簡単に言ってしまえば動植物の体内や体表面に生息する細菌で、ありとあらゆる場所に存在します。例として、ヒトの中では腸内細菌等が共生細菌に分類されていますね。

それがどう関わっているのかと言うと、基本的に害虫の共生細菌は、母から子へ直接伝えられますが、中には幼虫時に土壌から別の共生細菌を得る固体が現れます。

その取り込んだ共生細菌には殺虫剤分解菌と言われる細菌が存在しており、複数回農薬、殺虫剤を散布することで散布した場所へその菌が集積、そしてその菌を取り込んだ害虫が強い抵抗力を持って産まれてくるというわけです。

共生細菌はその名に恥じることなく、農薬散布という害虫が生きられない世界を共生させていくということでしょうか...。

害虫を駆除するための殺虫剤は今の社会でも必須とされていますが、これの効力が薄れてしまうと農作物の食害や、衛生の問題から感染症流行もありえるため、日々研究が続けられています。

農家で行われている害虫駆除の手段を1つとっても多くの人々に支えられている職業だと思います。


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