日本の左翼はなぜ北朝鮮や中国に好意的だったのか

・ブログに2010年11月16日公開した文章の転載
 
北朝鮮の拉致行為や、中国のチベットに対する行為。
価値観・思想の点からみれば、これらは本来左翼的な思想・価値観の持ち主が真っ先に批判してもおかしくはなかった。
だが、日本では保守・右派的な立場の人がこれらを批判し、左翼的な立場の人は口をつぐんでいたようにみえる。
(チベット問題で中国を批判している右派・保守派は、たんに中国憎しの感情から中国を批判しているだけのようにもみえるが。)
 
左翼が北朝鮮や中国を批判しなかったのは以下の理由からだろうか。
1・戦前の日本の行為に罪悪感があったために、批判し辛かった。
2・社会主義国家のことは批判したくなかった。
3・右翼や保守が自分たちより先に北朝鮮批判・中国批判をしたので、彼らと一緒に政治運動をしたくなかった。
あるいは彼ら(右翼や保守)の仲間だと思われることが嫌だった。
 
90年代以降、左翼の評判・人気はガタ落ちしたようにみえるが、その原因の一つには北朝鮮の拉致問題に関して(左翼が)冷淡だったことがあるだろう。

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