Ready Player One 感想

有名なキャラクター大集合でテンションが上がったり、さほど現実と変わらないクオリティの映像も楽しめました。

それを差し置いてもまず、VRが進歩した世界の一例を見ることができて安心した気がした、というのが映画を見終わった時の感想です。

というのも、新しい技術によって生活の在り方が急速に変わる恐怖が漠然と僕の中にあったからです。

携帯電話からスマートフォンへ移行する変化のような、生活の在り方が一変することは史上何度もあったことだとは思います。
しかしながら自身が、これからそういう変化が起こると自覚した上で、その変化に飲まれていくことに対して恐怖がありました。

映画の中で未来の一部を見ることができた気がして良かったです。

パンフレットを読んで腑に落ちたことですが、VRは魅力的だけれど現実世界とはどうやっても切り離すことが出来ない、ということが暗に強調されていた気がします。
主人公がオアシスの中だけではなく、現実でも命を狙われていることもそれを示している気がして、技術が急速に進歩してもそこはまだ変えることが出来ないんだと思いました。

それすら超越した技術ができる、となれば何が現実かがわからなくなりそうです。しかし現状考えつく未来の技術からすると、現実から派生している世界、という立ち位置は変わらないのだと思います。

人間の肉体と精神が物理的に現実に存在している間は、現実の価値は担保されていくんだと安心しました。

僕のVRに対する漠然とした恐怖は、現実世界が仮想世界の完全劣化になることに対して抱いていたんじゃ無いかと、noteを書いていて思いました。

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