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ドミニカ共和国の貧しい環境から這い上がり右腕一本でアメリカンドリームを掴み取ったメジャーリーグ史上最強右腕は鬼のような形相とは裏腹に素顔はラテンの血が流れる陽気な投手 ペドロマルチネス

おはようございます。今日、取り上げるのは、
サイ・ヤング賞3回受賞の異次元投手
ペドロ・マルティネスです

https://www.youtube.com/watch?v=I2V60uqsaGw&t=122s

1971年、50セントのバス代もなく木の下に座っているだけだった
というほどのドミニカの貧しい家庭に生まれ、両親と
5人の兄弟とともにヤシの木で作った家で育ったペドロは
家族を助けるために裕福な家庭の使用人や荷物運びなどをしながら
大好きな野球を続けると
1988年、ロサンゼルス・ドジャースと契約。
4年間のマイナーリーグ生活を経て
1992年9月24日、メジャーデビューを果たしました。

翌1993年には頭角を現し、主にリリーフ投手として65試合に登板、
10勝を挙げる活躍を見せましたが体が小さすぎて大成しないという理由で
モントリオール・エクスポズにトレードされると、

移籍したエクスポズでは先発となり、11勝5敗と一気に才能が開花、
1996年には初めてオールスターゲームに選出され、
8月29日の古巣ドジャース戦ではエースとなった兄の
ラモン・マルティネスと兄弟対決も実現させました。

1997年は8連勝など絶好調で17勝8敗、防御率1.90、305奪三振
という驚異的な数字を残して投手として最高の栄誉
サイ・ヤング賞を受賞すると、その年のオフ、
6年総額7500万ドルという投手としては当時史上最高額の契約で
ボストン・レッドソックスに移籍します。

移籍1年目、自身初の開幕投手を務めるとそこから5連勝を
含む19勝を挙げてチームのワイルドカード獲得に貢献、

1999年も前半戦で15勝を挙げ、30勝を達成するのではと
騒がれるほどの無双状態となり
最終的に23勝4敗、防御率2.07、313奪三振の圧倒的な数字で
タイトルを総なめしただけでなく、2度目のサイ・ヤング賞も
獲得したのでした。

翌2000年もペドロの活躍は止まりません。
リーグ最多の4完封を含む、18勝6敗、防御率1.74で、
防御率2位のロジャー・クレメンスが3.70だった事から
彼だけ別のリーグで投げていると形容されるほど。
さらにWHIP(ウィップ)に至っては史上最高の0.74という
驚異的な数字を叩き出し、3度目のサイ・ヤング賞に輝きます。

2001年は肩の故障で7勝にとどまりましたが
故障明けの2002年も20勝4敗、2003年も14勝と毎年コンスタントに
結果を残して迎えた2004年、16勝を挙げて
念願のワールドチャンピオンを手に入れました。

ボストン・レッドソックスとしては86年ぶりに世界の頂点を極めた
その年のオフ、ペドロはニューヨーク・メッツと
4年総額5200万ドルで契約して移籍すると
2005年は15勝、2006年も開幕から5連勝と
変わらぬ力を見せつけてきましたが酷使し続けた
右肩が悲鳴を上げ、手術を行うことを発表、長期離脱を
余儀なくされました。

レッドソックス時代、在籍7年間で117勝37敗という
球団史上歴代1位となる勝率を記録した右腕も
メッツ移籍後はケガとの闘いを繰り返しながら
2009年7月、前年の覇者フィラデルフィア・フィリーズに
移籍するとリーグ優勝に貢献します。

進出した頂上決戦、ワールドシリーズ連覇を賭けて
臨んだヤンキースとの死闘は、松井秀喜の前についに力尽き、
これが自身メジャー最後の登板となりました。

引退後はボストン・レッドソックスの特別GM補佐に
就任し、チーム運営に尽力するほか、
ジャーナリストの妻とともにドミニカの子供たちのために
ブラザーズ財団を設立、慈善活動を行っています。

スリークォーターから投げ込んでくる159キロの速球に
メジャー史上最高といわれるパワーカーブ、
サークルチェンジやカットボールを投げ分けるだけでなく
松井秀喜やイチローが「すごいのは変化球をコーナーにきちんと
投げ分けられる抜群のコントロール、投手に必要とされる技術を
全て持っている完璧な選手」と言わしめました。

バンビーノと呼ばれたボストン・レッドソックスの
花形選手ベーブ・ルースが1918年、トレードで
ライバル球団であるニューヨーク・ヤンキースに放出されたあと
80年以上優勝できなかったレッドソックスにまつわるジンクスとして
「バンビーノの呪い」だと言われていましたが

ペドロは「俺はあんなものを信じていない。 
ルースを墓から起こして連れてこい。一発ぶち込んでやる」
と言い放つほど高圧的な態度や
厳しく内角を突く強気のピッチングで勝ち星を重ねた一方、

打者に恐怖心を与えるために意図的に頭部にビーンボールを
投げていたと公言するヘッドハンターは気性が荒く、
数々の乱闘騒ぎからヒールとされることもありました。

ただその素顔は人間味あふれる陽気な兄貴分であり
故障した際には「復帰する日までプレーオフに近い位置にいてくれ。
そこからオレが世界一まで押し上げてやるから」と
投手に最も必要なライオンハートを持った頼りになるドミニカンなのです。

2021年、二刀流でメジャーリーグに旋風を巻き起こした
エンゼルスの大谷翔平のセイバーメトリクス指標を調べ上げた
ゲームディレクターは、その異常な数値を2名のレジェンドに
例えました。

打者はスイッチヒッターとして通算536本塁打を誇った
ヤンキースの永久欠番、背番号「7」ミッキーマントルとほぼ同じで
投手は最優秀防御率5度、サイヤング賞3度の
レッドソックスの永久欠番、背番号「45」ペドロ・マルティネス
と同じだ、と。

そのペドロ自身は大谷について
「投げては時速100マイル、打っては400フィートで、足も速い。
傑出したアスリートで完璧、アンビリーバブルだ。
たぶん彼は人間じゃないね。モンスターか人造人間のような能力だよ。
最高のコンピューターで肉体も精神もルックスも全て完璧な選手を
作ったのが彼だ、ハリウッドに行けばムービースターにもなれるよ」と
その才能を高く評価してます。

多くの選手から、地上最高の投手と称された天才は
「これまでとてつもない量の涙を流し、恐怖と戦い、
金や名誉を勝ちとってきた。その中で戸惑いや怒りの感情を捨て、
驚きや畏怖すら感じなくなっていたんだ」と
人知れず悩み苦しみながら勝負に勝ち続けてきました。

決して恵まれた体格でも環境でもない状況から
這い上がり、MLB歴代2位の通算奪三振率10.04と
バットに当てさせなかったカーリーヘアのドミニカン、
ペドロ・マルティネス。

いかがでしたでしょうか?
いやー野球って本当に面白いですね!
アイラブベースボール!
ご視聴、ありがとうございました。

これからも頑張って更新していきますので
チャンネル登録よろしくお願いいたしますね!
それではまたお会いしましょう!

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