見出し画像

佐々木朗希のように若くして彗星のように現れ 新人ながら24完投と投げまくって防御率1位に輝いた長身右腕は奇行とヒッピーのような風貌で一躍人気者になるも1年で埋もれていった一発屋マーク・フィドリッチ

割引あり

おはようございます。今日、取り上げるのは、
メジャーリーグ史に残る一発屋の代名詞、
マーク・フィドリッチです。

https://www.youtube.com/watch?v=cNEvsNrjasE&t=141s

1954年、アメリカ合衆国マサチューセッツ州に
生まれたフィドリッチは、
アルゴンキン高校時代から
野球のほか、アメリカンフットボールや
バスケットボールでも才能を発揮、
20歳の時にデトロイト・タイガースから
MLBドラフト10巡目指名を受けました。

しかし自分がプロに行けるほどの実力があると
思っていなかった
身長190センチ、体重79キロの長身右腕は
ドラフト(Draft)が徴兵を意味する言葉でも
ある事から「兵役に就かなければいけないのか」
と勘違いしたほどでしたが
入団した初年度からルーキーリーグで
23試合、34回を投げて40三振を奪うなど
すぐさま頭角を現したのです。

スライダーとツーシームを武器に三振も
多く取れたほか、緻密なコントロールと
手元で急激に変化するクセ球で打たせて取る
グラウンドボールピッチャーとして
2年目には3Aまで昇格すると、
190センチの身長から伸びる長い手足に
加えて、もじゃもじゃの長髪が、
子供の教育番組セサミ・ストリートに出てくる
「ビッグ・バード」に似ている事から
コーチ陣に「ザ・バード」と
呼ばれるようになりました。

プロ3年目の1976年4月20日、
投手の人員不足のためにメジャー初昇格を
果たして中継ぎ投手をやっていましたが
5月15日のインディアンス戦を前に
先発投手が風邪のため、急きょ代役として
スターターに抜擢されたのです。

メジャー初先発となった試合で7回までノーヒットに
抑える快投を見せ、終わってみれば
9回を投げ抜いて2安打1失点でメジャー初勝利を
完投で飾りました。

彗星の如く現れたメジャー最低年俸
1万6500ドルの新人投手は、そのまま
先発ローテーション入りを果たすと
続くレッドソックス戦に敗れはしたものの、
中3日も辞さずに、とにかく投げまくり
その後は8戦8勝、
前半戦は11試合に先発して9勝2敗、
防御率1.78と圧倒的な数字を残したのです。

その勢いのまま、
オールスターゲームの先発投手に抜擢されると、
ついこの間までマイナー選手だった
21才の新人投手のサクセス・ストーリーは
全米中から絶大な人気を集めましたが
特にその人気を決定づけたのが
全米中継された6月28日のヤンキース戦で見せた
完投勝利でした。

ここから先は

2,017字

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!