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THE W 2023

いやー、やっと昨日終わりましたね。紅しょうが優勝。下馬評通りでしたね。5度目の出場で悲願の優勝。鉄の涙腺と言われてる私ですら、感動して少しウルッときました。
正直、準決勝見た時2日目のネタが弱くて、「あれっ、紅しょうが危ないかも」と思ったんですよ。でもね、とっておきのネタ隠してました。11月の天才ピアニストの単独で、2本目のネタを見た時、「あー、紅しょうが勝負ネタ温存してたなぁ。これはもう優勝間違いないなぁ。」とはっきり確信しました。
それぐらい2本とも完璧なネタでした。
紅しょうがさん、優勝おめでとうございます。

⬜︎THE W の課題

ずっと思ってたんですけど、女性だけの大会はそろそろ限界が来るのではないかと。よく言われるのが、「女芸人なんてM-1決勝にも全然行ってないのに、こんな大会つまんねーよ。」はい、その通りです。
まぁ、そもそもM-1と比べるのなんてナンセンスだし、この大会はこの大会で楽しむのが1番なんですけどね。賞レースという位置付けなので毎年言われてしまうんですよね。
ではなぜ女芸人がつまらないのか。

1番はそもそも人数が少ない。養成所を見ても男性の方が多い。当たり前だけど、分母が大きければその分面白い芸人が出てくる割合も大きくなるので、これは大きい理由だと思います。
ちなみに人数が多い分、つまらない女芸人より、つまらない男の芸人のほうが圧倒的に多いです。これも分母が大きいから当たり前ですが。こっちは全然言われないんですよね。まぁ、つまらないやつなんてどうでもいいからですけど。

2番目は結婚、出産で辞めてしまう芸人が多い。これは芸人だけでなく、女性あるあるですね。結婚、出産で自分のキャリアを諦めざる終えなくなる女性は一般社会でも多いので。
更に女芸人となると、お母さんが芸人だと子どもがいじめられるのではないか、と仕事をセーブしたり、お笑いではなく文化人的な仕事に切り替えたりと、ネタをやらなくなることが多いですね。まぁ、一昔前の女芸人に対するセクハラやブスいじり当たり前だった頃に比べれば、だいぶマシになってますけどね。

3番目は最終的に吉本一択になる。アンチ吉本って結構いますからね。「どーせ吉本のゴリ押し大会だろ」とか冷めたこと言われますから。
これは去年天才ピアニストが優勝して、完全に明るみになってしまった問題。ゆりやん→阿佐ヶ谷姉妹→3時のヒロイン→吉住→オダウエダ→天才ピアニスト→紅しょうが。事務所は吉本→ ASH&Dコーポレーション→吉本→人力舎→吉本→吉本→吉本。吉本3連覇。去年と今年に関しては最終決戦の3組も全吉本。これはアンチ吉本が寄ってきちゃいますね。
なぜか?もちろん、吉本の養成所であるNSCの人数が多い、というのはありますが、もう1点。吉本以外の事務所は大体クビシステムがあるんです。ある程度の芸歴になっても売れないと、クビ宣告されてしまうんですね。まぁ、事務所も慈善事業でやってるのはないので当たり前ですが。
なので必然的に女芸人は吉本のレベルが高くなる傾向にあります。更に今回はヨネダ2000・TEAM BANANA・爛々という、決勝常連組が出てなくてこれですから。もっと言うと、光永•オトメタチと言うまだ決勝出てないけど、準決勝常連組、いつ決勝来てもおかしくない芸人が控えてますから。この吉本の層の厚さは簡単には破れないと思います。
そんな中、芸歴2年目でM-1三回戦、Wファイナリストになった梵天は素晴らしい。

⬜︎5年以下のコンビのレベルが上がってる

なんだか吉本ヨイショなnoteになってますが、もちろんそんなことはありません。
芸歴の浅い女性コンビはとてもレベルが上がってます。今回は梵天がファイナリストになりましたが、うかうかしてたら別のコンビに持っていかれると思います。
浅い芸歴のコンビの1年の成長率はエグいですからね。たった1年で別人のように上手くなります。来年はまた今年とは違ったドラマが生まれることでしょう。
来年もTHE W楽しみにしてます。


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