見出し画像

扁桃腺摘出手術について

なかなかに壮絶な入院体験だったので、
これから扁桃腺摘出の手術を控えている人には多大なるエールを送りたい。
私の雑で拙い日記が、誰かの役に少しでも立てばいいなと思う。

世間ではGWがすっかり終わって日常を取り戻した頃
私は4月にiga腎症という病気が確定したので、その寛解を目指すべく第一の難関「扁桃腺摘出」の手術に臨んだ。

そもそも、なんで腎臓に炎症が起こっているのに、場所の離れている扁桃腺を取らなければいけないのか?
それについては前回のブログでチラッと書いているので、そっちを読んでもらえると助かります。


手術を担当してくださる耳鼻咽喉科の先生は女性の優しそうなショートカットの先生だった。喋る時に目がキュッと細くなる。

私の両親は、実は小学生の頃に扁桃腺を摘出している。母が言うには局所麻酔でチョキチョキと扁桃腺を切る音が聞こえたらしく、その次の日から公園を走り回っていたらしい。ほんまか??手術後そんな元気なことってある?私を安心させるために言うてる?
先生「扁桃腺取るのって、痛いんですよぉ。だから1週間入院あるんです」
母「そんな大した手術やないから大丈夫やて」
先生が言ってることと、母が言ってることが矛盾し過ぎてて、診察室で先生の顔と母の顔を何度も何度も見る。笑
入院前に、とりあえず食べたいものを好きなだけ食べた。
中華、辛ラーメン、トンカツ、唐揚げ、ドーナツ、マック・・・
決して身体に良いとは言えないものばかり笑

入院前がちょうどGWということもあり、できる限りの楽しい予定を入れまくる。久しぶりに会った友人と舞洲でネモフィラ畑を見て、その場のノリで
7年ぶりのユニバにも行けた。天王寺動物園にも行って、弁天町のなんか近代的な岩盤浴にも行って、髪の毛もどうせ入院するんだったらそんな髪も洗えなくなるだろうと思って染めたくなってブリーチにしたし、ずっと会いたいと思っていた友人と、友人の愛鳥にも会えた。日差しの良い天気の中で、バンドメンバーと去年出来なかったモルックも出来た。

入院1日目、事前待機
とりあえず、厄介なのが
インスリンを打たないといけないところ。毎日食べるものって変わるじゃないですか。だから、凡そ朝は5単位、昼は多めに食べるから9単位、夜は6単位って病院には伝えてるのですがそれはあくまで目安であって、いつも食べるものによって単位を前後変えてるんです。
でもここは病院な訳で、どうやら私の「インスリン単位の感覚で打つ」という行為が許されないため、出された食事の炭水化物の量に関係なく、決まった単位数を売って欲しいと言われる。
それめっちゃむずいんやが・・・・じゃあ食べれなくなって(または量が足りなくて)低血糖になったら絶対に助けてくださいね?という話。
結果、翌日低血糖になりますw

夜は普通の晩御飯。病室は乾燥するので、家から持ってきた加湿器を準備する。
ちなみに今回私がこの入院のために買った加湿器はこちら。

小さめコンパクトで病室の机や棚に置けて使用できる優れものだった。正直、買って大正解。夜は8時間くらいなら連続稼働できるので途中で水を汲んだりもしなくていい。稼働音もほぼなくて、周りの人にも迷惑にならない。それで3780円。素晴らしい!
扁桃腺摘出の手術後、夜就寝して朝起きると喉が乾燥して、それはもう激痛なのでなるべく【潤す】ことを心掛けて欲しい。
マスクは絶対につけたまま寝ること、濡れマスク?とか薬局で売ってるのを使うのもGOOD(私は結局使わなかったけどw)

翌日の午後2番目の手術ですよと伝えられる。17時には終わるとのこと。
正直さっさと手術して欲しかった。午後2番目まで待つって、その間まで緊張の気持ちでいっぱいになるやん。
入院初日に弟夫婦がいちごのお土産を私に病棟まで来てくれた。
21時以降は絶食だったので、晩御飯を食べるタイミングでいちご1パックを完食w

入院2日目。手術当日
昨晩より絶食の指示が出ているため、朝ごはんは液体ジュース。
(手術日当日は正午までなら水・お茶などの飲み物はOK)
ネスレこんなの出しているのね。味は書いてある通りのスポーツドリンク味。
ビタミン系が多く入っているからか?真っ黄色の液体だった気がする。

先生が病室まで来てくださって、軽く喉の診察。
私は扁桃腺が小さい方らしい。大きければ大きいほど、やはり痛いんだろうか?
先生の話によると、よく扁桃腺炎になる人は、炎症を起こしては治りを繰り返しているので、扁桃腺が喉に癒着しているような感じになるらしい。
硬く癒着してへばりついている部分も含めて取るのでそっちの方が多少痛いらしく。その点私は、殆ど扁桃腺炎というものになったことがなくて、唾を飲み込みほど喉が痛い感覚も経験があまりなかったので、先生にとっては取り易い扁桃腺だっ
たんじゃないかな・・・笑

しかしここでプチトラブルが発生、低血糖になる。
手術中に低血糖は確実に命に関わってくるので、ちょっと高血糖くらいでも問題ないと麻酔科の先生が言われていたが、やはり絶飲絶食となると血糖値が下がってしまう。看護婦さんを呼んで、少し早いけれどブドウ糖を点滴で打ってもらう。

15時頃、看護婦さんから手術後を渡されるので着替える。
青いネットを頭に被って、着圧靴下を履いて、自分の足で手術室に向かう。
なんか想像してたのと違う。え、手術前って、ストレッチャーに乗って
看護婦さんが連れてってくれるものなんかと思ってた・・・
手術室には約20人くらいの看護婦さん、手術担当の先生がいたと思う。
こんな感じなんだ、手術室って。
こちらですよ〜と案内してもらって、自ら鉛色の頑丈そうな手術室の扉のなかに入る。え、今から自分本当に手術するの?ってくらいフランクに手術室入ってもーたけど大丈夫?もうそこからはあれよあれよと為されるがまま。靴を脱いで、横になる。
天井のライトと眼が合う。1つ1つのライトがみんな、私を見ている・・・・怖い。緊張感MAX。視界に、男性の先生が一人、私の両顎を押さえながら「ゆっくり、眠くなるお薬入れていきますね〜」と言う。キスされるんか?ってくらいの近距離。5秒後、そこから一切の記憶なし。ブラックアウト。

麻酔って・・・・本当にすごい。誰がこんなものを発明したんだろう怖い。
夢すら見なかった。
「(実名)さ〜ん、手術終わりましたよぉ」
普通に起こされる。ああ・・・私そういえば今日手術したんだ・・・
ベットのまま自分の病室に戻る。窓の外がまだ明るかったから、15時半から始まった手術は、おそらく17時過ぎに終わったんだろう。
耳鼻咽喉科の手術を担当してくれた先生が、「切った扁桃腺見ますか?」と聞いてくれたので頷いて返答する。この時点で、喉の奥の何かがなくなった感覚があって、うまく声が出せないことに気づく。怖い。
でもうまく喋れないくせに、「持って帰っていいですか?」と聞いていた。
先生が困った顔で「決まりで持って帰れないんです〜」と言われる。
聞いてみたものの持って帰ってどうするねん・・・要らんやろ。親知らずを抜いたわけでもないし臍の緒でもない。何もおめでたくはない。
ぼやぼやする視界の中で、自分の扁桃腺を見る。小さくて丸かった。
赤い金魚じゃん。丁度、入院中にドラマ「アンナチュラル」を見始めたところだった。グッバイ☆私の扁桃腺・・・・本当切られるなんて夢にも思ってなかったよね。

そこからすぐに、一番恐れていた麻酔の副作用「吐き気」が来る。
全身から冷や汗が出るくらい、これがもう本当にきつかった・・・・・・一番きつかった。
ナースコールを何度も押す。気持ち悪いです、どうしたら良いですか・・・・
勿論、麻酔が切れた後の喉の痛みも辛いんだけど、この吐き気に関しては
手術が終わった17時から、翌日の朝8時まで続きました。二度と経験したくないまじで。
この間、スマホを見るのも辛く、手術が終わったら連絡するねと伝えていた方々にはすぐに連絡ができてなかったので、本当に不安な思いにさせてしまったなあと後悔。自分は麻酔との相性が悪すぎる・・・
まあ普通の人はここまで麻酔の副作用が長引く人いないんでしょうが。
・お酒弱い
・乗り物酔いする
この2つの性質を兼ね備えている人は麻酔は要注意。

ふわふわ卵・カボチャのスープ・プリンという黄色い飯

入院3日目
まだ口の中は麻酔が効いているからか、上手く舌が動かせない。
拡張器を口に入れて手術しているので、拡張器がおそらく当たっていたであろう部分が違和感。飲み込む度に首にカッターナイフを刺されているかのような感覚でとにかく痛い。液体だけのご飯なのにも関わらず、食べ切るのに1時間はかかる。
錠剤の薬さえも固形のため、喉を通ると痛いので、
処方されたカロナールをお湯で溶かして飲む。苦い・・・苦いが、痛いのよりまし。
基本的に最初は3分粥からスタートして、5分粥、最後はほぼ固形の全粥になったけれど、退院するその日まで喉は痛く、とってもとってもとっても!不快でした。
麻酔のせいか味覚障害が起こっているのか、朝起きたては口の中が苦かった。
口の中というか自分の唾液が苦い。
水やお茶を飲むのも痛い。
唯一救われたのは、グリーンダカラというカロリーオフのスポーツドリンク。
程よく喉が塩味で潤って、なぜか飲み込む際に痛みを感じなかった。

手術後2〜3日は麻酔が結構しっかり効いているからか、飲み込むのは勿論痛いんだけど何とか頑張れていた。でも3日が経過した頃から麻酔が完全に切れてきて、
何をしてても痛くなってくる。
唾液が永遠に流れ出てくるから、ティッシュに包んで捨てるを永遠に繰り返す
(唾液すら飲み込めなくて・・・辛い)
夜は横になって寝ると漏れなく自分の唾液で溺れそうになるので笑
ベットを50度くらいの傾斜にして眠ってみるものの、不快感と、
巡回している看護婦さんの足音で眠れない。せいぜい寝れるのなんて2時間くらいだった。


入院4日目、お粥が少しずつ米になってくる。
ここで気づいたのは、入院生活が始まってから肌の調子が良いこと。
やっぱり普段、塩分とか脂質とかたくさん摂ってるんだろうなと実感する。
あと、私は結構パンやパスタ、麺類が大好きなので、グルテンが身体にあってないんじゃないかと思う。全食米にしたらもれなく肌荒れ治るのでは・・・・
味噌汁に入ってる大根と人参がちゃんと固形で美味しかった。

ずっとずっと永遠にお粥ハラスメントを受けている、且つ喉が痛過ぎて全然食べれないので、お腹は常にぺこぺこだった。
食事の時間が苦痛でしかなく、楽しくない笑
でもそれでも食べないと早く回復しないから、とりあえずお粥に少しでも味をつけるのがおすすめ。
(私の場合、扁桃腺摘出の要因が腎臓なので塩分取りすぎもダメなんだけど)
↑写真は、病院での唯一の憩いの場「ファミリーマート」にて一粒で販売されていた梅干し。これを私は4分割にして、毎食のお粥に入れて少しずつ食べた。
ふりかけや、ご飯ですよとか、あとはゼリーとかアイスクリーム持っていくのもおすすめ。

あと、扁桃腺の手術の後に発熱して、血尿が出た・・・
2月末ぶりの自分の血尿見るとやはり怖い。。手術後3日目くらいで普通の尿に戻る。腎臓内科の先生には、今は症状が軽いから扁桃腺摘出で様子見でも良いですよと言ってもらえてるのだけど、この血尿で悪化してないのか?すごく不安になる。
怖い。扁桃腺の摘出のみで潜血が±になれば本当に嬉しいのにな〜。

退院前日。ほぼ米になる。しかし・・・220gって多いのよ。
普通でもそんなに食べないのよ。てか明日退院というのに喉は普通にめっちゃ痛い。このまま退院して良いのか?というくらい痛い。
カロナールの痛み止めを10日分ほど処方してもらう。

そして退院の日。母が病院まで迎えにきてくれた。結構な雨が降っていた。
まず退院して真っ先に食べたのが日新焼きそばUFO〜☆
この時も喉は結構痛かったんだけど、程よい塩味と油のおかげで、ツルツルと喉を通った。喉の痛みよりも「好きなものを食べたい」欲が勝っていた。
ため息出るほど美味しすぎた・・・。うめかった。
好きなものを食べれるのって本当に幸せ・・

今日このブログを書いている時点で、手術から2週間経過したけれど
現状は痛みなく飲食できてる。あとMAXの声量ではないけど歌も歌える。
個人的に最後の最後まで痛かったのが「水とお茶」だった。
喉の傷口にさらっと当たって痛く・・・
低カロリーのグリーンダカラとか、スポーツドリンクが一番飲みやすかったです。
OS-1とかもいいかもね。
地味に痛いものは酸っぱいシリーズ、トマトや、野菜も痛かった。
3キロ痩せて退院。筋肉も無くなってしまったので、先生にも許可を得たから
今日あたりから筋トレ再開しようと思う・・

退院後、外食した際に飲み物のセットがレモンスカッシュ(炭酸あり・なし)
コーラ・お茶と選べたからレモンスカッシュの炭酸無しを飲んだけど悶絶😀笑
涙目。友達に泣きつく始末。昨日はカレーチャレンジして完食できたけれど
まだ大好きな辛いものは怖くて手が出ずw

もう殆ど回復したけれど、やはり朝一の起床時は喉が乾燥していてちょっと痛い。
次の外来が7月と少し先なので、それまでは血糖と血圧に気をつけて
処方されたロサルタン半錠を飲みながら過ごします。正直これで治療が終わりじゃないというのが本当にムカつくし、可能であればステロイドはやりたくないのが本音。だって怖いもん。

とりあえず6月になったら、辛ラーメンを絶対に食べてやるぞ〜と心に誓いました。お疲れ自分。ざっくりではあるけれど扁桃腺手術の体験記でした。
てか手術ってなんだかんだ生まれて初めての経験だった私。
出産よりも痛そう、と友達に言われたけれど実際のところは「人による」
これに尽きるw 出産に比べたら痛くない!と書いてる人もいたからな・・・

どうか少しでも寛解を早く目指せますように。
この辛かった扁桃腺摘出が絶対に今後の治療に良い影響を与えてくれますように。
ここまで読んでくれた人、そして私を応援してくれた家族・友人には
感謝の気持ちで頭が上がりません。
元気だから、これからもたくさん遊んでね⭐️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?