【Skyにおけるフレンドとの在り方】を考えるnote(2)-悪魔の呪文-
「Sky 星を紡ぐ子どもたち」。「風ノ旅ビト」を作った会社が生み出した、あたたかく不思議な世界。
SNSを通じて容易に外部へと繋がれるようになった今、ゲームの中で出会い・繋がった「ゲームのフレンド」との在り方を考えようと思い、自分の考えを整理する意味合いを込めて書き記します。
例えば。
仲の良いフレンドが不快な行為を繰り返すようになったら…フレンドが迷惑行為を働くマナーの悪い人だったら…
そんなことにはなってほしくないのですが、こんなとき、皆さんはどうしますか?
「初めの頃は、良い人だったから…」
…これは……
「私と一緒にいるときは、そんなことないのに…」
ー悪魔の呪文の話。
目次
迷惑行為以前に、このゲームは出会い系ではない、という話。
Skyは誰が遊ぶゲームなのか
フレンドのアレコレを考える前に、まずは各プラットフォームにおけるSkyのレーティングを確認します。
iOS:9+
Android:10+
Nintendo Switch:IARC 7+
PS5:IARC 7+
※IARCの詳細はこちらをご覧ください。
このように、Skyは【全年齢対象とまではいかないものの、小学生の子どもでも遊べるゲーム】と位置づけられます。日本において7歳~10歳とは、小学校低学年でルール・マナーが何のためにあるのかをある程度知っており、その場の雰囲気・空気に合わせて対応できるようになってくる、そんな歳頃でしょうか。
Skyではエモート(感情表現)と呼ばれる特殊なコミュニケーションツールを用いて交流するのが大前提。日本人クリエイターによる学生向けの講演でも言及されているとおり、チャット機能はゲーム中にネガティブな感情を生みにくくするため、”あえて”すぐには使えないように設計されています。
つまり、大人より語彙力の乏しい子どもであっても、その場の雰囲気や空気さえ理解できれば、エモートを通して大人と変わらずに交流できるとも言えます。フレンド同士になればチャット機能も解放できますが、”あえて”チャット機能を解放せずに遊ぶ方もいるはずです。
ともすれば、言葉を介してコミュニケーションを取らない限り、フレンドになった星の子さんが、国籍や性別はおろか、大人なのか子どもなのかもわかりません。
Skyは、言葉を知らない子どもたちでも遊べるゲームであることを、頭の片隅に置いておきたいものです。
Skyは”出会い系”ではない
2週間くらい前でしょうか、Twitter(X)にて
「Skyを出会い系だと言っている若い子がいる」
といった主旨のツイートを見かけました。投稿者もその発言をいたく心配しているようで、私も同じような気持ちになったことを覚えています。
一般的な出会い系アプリ(所謂「マッチングアプリ」)のレーティングは17+で、多くのアプリで18歳未満の利用は禁止されています。
一方、Skyのレーティングは前述のとおり7+~10+であり、そもそもとして出会い系アプリとは対象年齢が全く異なります。レーティングを比較しただけでも、Skyが出会い系ではないことは明白です。
確かに、フレンドになってチャットを解放すれば、エモートを使わずとも1対1で話せます。相手次第ですが、国籍や年齢を教えてくれることだってあるかもれしません。
しかし、全ての方が”文字・言葉”での会話・対話を求めているとは限りません。1対1の密なコミュニケーションを求めない方や、無交流を前提とした遊びを楽しむ方もたくさんいます。
Skyは決して出会い系アプリではありません。
道中に助け・助けられ、ゲームのフレンドになることは多々ありますが、そこから先の”リアルの相手(=画面の向こうにいるプレイヤー)と現実世界で会うこと”は想定されていません。
友だち欲しさにSkyをやる方もいるでしょう。ですが、世界観を楽しむために一人で遊んでいる方もいます。前回のnoteにも書いたように、フレンドとの関わり方・在り方は人それぞれです。プレイヤーの数だけ、考え方があります。
もう一度、断じて申し上げますが、
Skyは決して”出会い系アプリ”ではありません。
”悪魔の呪文”に囚われるな
一緒にいて楽しい?楽しくない?
子どもから大人まで、世界中でプレイされているSky。国籍や年齢は全くわからないけれど、エモート合戦やクエストの手助けで仲良くなり、その流れでフレンドになった相手も多いはずです。
チャットを解放して話し込んだり、同じエリアで何をするでもなく一緒に過ごしたり……様々な方法でフレンドと交流できるのも、Skyの良いところです。
とはいえ、楽しいことばかり待っているわけでもないのが世の常。
「ある時突然、フレンドの態度が変わってしまって…」
「フレンドの嫌なところを見てしまった…」
「迷惑なフレンドのせいでSkyを楽しめない…やめたい…」
こんな話を耳にするのも事実です。
楽しいはずの時間が、困ったフレンドの影響で苦行となってしまうのであれば、このゲームをする意味もなくなります。不快な行為を受け続けて心が疲弊し、Skyから離れてしまったプレイヤーも少なくありません。
それでも、優しさ故か
「初めの頃は、良い人だったから…」
「私と一緒にいるときは、そんなことないのに…」
こう言って、フレンドとの関係を絶てない方も多いようです。
しかし、無理してまで困ったフレンドと一緒に遊ぶ必要はあるのでしょうか?Skyの世界を良きフレンドと楽しみたいはずなのに、どうして困ったフレンドといっしょに過ごす必要がありましょうか。
「初めの頃は、良い人だったから…」
「私と一緒にいるときは、そんなことないのに…」
これは、優しさが生み出す悪魔の呪文であり、ある種の呪縛。フレンドを切りたくても切れない…”自分自身も吹っ切れない”、心理的にはそんな状態かもしれません。それでも、フレンドが自分の心の平穏を脅かす存在となってしまったのなら、意を決して星座盤の整理をしたいところ。
自分自身のためにも、悪魔の呪文を唱えるのを、やめませんか?
ともだちの辞め方
Skyにおける迷惑行為とは、例えば以下のような行為です。
・一人で過ごしたいと断りを入れても、いつもお構いなしについてくる。
・出会い目的なのか、隙あらばチャットで個人情報を聞き出そうとする。
・嫌がる星の子に対して火灯しやフレンド申請を強要する。(※)
・SNSへの投稿を遠慮して欲しいと伝えたのに一向にやめてくれない。
・チート行為を行う。 …etc.
※
火灯しは絶対にやらなければいけないマナー的な行為ではありません。火灯しする・しないも、火灯しを断る・断らないも全て星の子の自由です。エモートだって強制的にやる必要はありません。自由なSkyの世界にマイルールを持ち込んでいいのは、(強いて言うなら)自分が主催する集いくらいではないでしょうか。
※
こんな行為をずっと続けられたら、本当に心が荒んでしまいますよね…けれども、ここは心を鬼にして、星座盤を整理しましょう。
いきなりのブロックではハードルが高いのであれば、まずは、当該のフレンドを星座盤の「お気に入り」から外すことをおすすめします。自分がログインしたタイミングを相手へ知られにくくすることで、ワープされる回数を減らせるはずです。ログインした直後に集中モードを使うのも良いかもしれません。
迷惑行為を確認したら、その様子をゲーム機のスクリーンショット機能で撮影して証拠を残し、運営に通報してください。画面収録などを使って動画を残しておくのも良いでしょう。
特にチート行為の場合、通報後は当該フレンドのブロックも必須です。悲しくとも、心を鬼にして必ずブロックしましょう。また、フレンドではない星の子からの迷惑行為も、火を灯した相手であればフレンドツリーから通報可能です。
楽しかった思い出を心に仕舞いこむのは辛いかもしれません。ですが、迷惑行為を行うフレンドに合わせて一人疲弊する必要もありません。
どうか、少しでも、穏やかな気持ちで空の旅を続けられますように。
さて、次のお話は?
前回のnoteで予告した内容とは少し異なってしまいましたが…困ったフレンドとの関係に悩む方の助けになれば幸いです。
次回は【仲の良いフレンドに対する距離感】について考えたいと思います。