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落ち込む時間を減らす方法は

あなたが目の前の世界をどう見るか、それはあなたの意識の向け方次第。あなたの視界に映るもの、あなたの耳に届く声、あなたの心に響く感情。それらはすべて、あなたが何に意識を向けているかによって変わります。

これが

「カラーバス効果」

です。

この記事では、カラーバス効果がどのように私たちの認識を形成し、日常生活やビジネスにどのように影響を与えるのかを詳しく解説します。また、この効果を理解し活用することで、どのように自分の思考をポジティブな方向に導くことができるのか、具体的な方法も紹介します。

カラーバス効果とは?


カラーバス効果は、人間が特定の事象に意識を向けると、その事象に関連する情報が自然と集まるという心理学的な現象です。この効果は、我々が日常生活を送る上で無意識に利用しているもので、意識の向け方によって情報の取捨選択が変わるという特性を持っています。

この効果の名前は、色(Color)を浴びる(Bath)という意味から来ています。特定の色を意識することで、その色に関するものがどんどん目に飛び込んでくる、という感じを表しています。しかし、この効果は色に限らず、言葉やモノ、イメージなど、意識できるあらゆる事象に対して起きる現象です。

カラーバス効果の体験


例えば、あなたが部屋の中で赤いものを探すと指示されたとします。その時、あなたの意識は赤いものに集中し、それ以外の色のものはあまり認識しないでしょう。その後、黄色いものを探すように言われても、すでに赤いものに意識が向いているため、黄色いものは思い出せないかもしれません。これがカラーバス効果の一例です。

カラーバス効果の日常生活での影響


この現象は、日常生活の中でも頻繁に起こっています。例えば、自分の欠点や他人の欠点、周りの不幸な出来事など、マイナスの事象に意識が向いてしまうと、それに関連する情報が集まりやすくなります。その結果、自分は何も成長していない、周りは不幸ばかり…といったネガティブな認識が強まることがあります。

具体的な例としては、自分が失敗に対して強く意識を向けてしまうと、その失敗に関連する情報が集まりやすくなります。たとえば、あるプロジェクトで失敗したとき、その失敗に対して強く意識を向けてしまうと、自分が行った行動や選択、その結果についての情報が集まりやすくなります。その結果、自分の失敗について考える時間が増え、自分自身を否定的に評価するようになる可能性があります。

また、他人の欠点に対して意識を向けてしまうと、その欠点に関連する情報が集まりやすくなります。たとえば、ある人が自分にとって不快な行動をしたとき、その行動に対して強く意識を向けてしまうと、その人の不快な行動についての情報が集まりやすくなります。その結果、その人に対する評価が否定的になり、その人との関係が悪化する可能性があります。

このように、カラーバス効果は、自分の意識の向け方によって、自分の認識や評価、人間関係などに大きな影響を与えます。そのため、この効果を理解し、自分の意識の向け方を適切にコントロールすることが重要です。

カラーバス効果を利用したポジティブ思考の促進


しかし、このカラーバス効果を理解し、意識的に活用することで、自分の思考をポジティブな方向に導くことも可能です。例えば、何事においてもプラスの面を意識的に見つけるようにすると、そのプラスの面に関連する情報が集まりやすくなります。これにより、自分自身や周りの状況に対する認識が変わり、よりポジティブな気持ちで日々を過ごすことができるようになります。

カラーバス効果と他の心理学的現象


カラーバス効果は、他の心理学的現象とも関連があります。例えば、「カクテルパーティ効果」は、多くの音の中から、自分に関連する・自分が必要としている情報を無意識に選択し認識する脳の働きを指します。これは、カラーバス効果が視覚情報に対して起こるのに対し、カクテルパーティ効果は聴覚情報に対して起こる現象と言えます。

また、「頻度錯誤」や「バーダー・マインホフ現象」は、自身にとって新しく知った物事のパターンを知ると、無意識にそのパターンと一致する物事を探すようになるという心理事象です。これもカラーバス効果と同じく、意識の向け方が情報の取捨選択を左右する現象と言えます。

カラーバス効果のビジネスへの応用


カラーバス効果は、ビジネスの世界でも活用されています。例えば、マーケティングでは、消費者が商品やサービスに対して持つ意識や認識を操作することで、その商品やサービスに関連する情報が消費者に集まりやすくなるように工夫されます。これにより、消費者の購買意欲を高めることが可能となります。

また、広告業界では、特定のキーワードやイメージを強調することで、そのキーワードやイメージに関連する情報が視聴者や読者に集まりやすくなるように広告が設計されます。これにより、広告の効果を最大化することが可能となります。

まとめ


カラーバス効果は、我々が日常生活を送る上で無意識に利用している心理学的な現象です。この効果を理解し、意識的に活用することで、情報の取捨選択をコントロールし、自分の思考をポジティブな方向に導くことが可能です。また、ビジネスの世界でも、この効果はマーケティングや広告などの分野で活用され、消費者の購買意欲を高めるなどの効果を生み出しています。

カラーバス効果は、意識の向け方が情報の取捨選択を左右するという、人間の心理と認知の仕組みを示しています。この理解は、自己成長やビジネス成功に向けての重要なステップとなります。

最後に、何か問題が起きてもプラスの面に意識がいきやすくなる質問を2つご紹介します。


①その出来事/人に対して
 もしプラスな面があるとしたら、
 どんなところですか?

②その問題から
 もし学べることがあるとしたら、
 どんなことですか?

たったこれだけでも続けていくことで全然違った世界が見えるようになってきます。ぜひ、これらの自分への質問を日常生活で意識して使ってみてください!

PS .


とは言え、意識を変えるというのは意外と難しいことですよね。

僕が受講した講座の卒業生の中には、いつも悪いところに目がいってしまい子どもにもパートナーにも強く当たってしまっていたという方が何名もいらっしゃいました。

しかし、自分の意識や感情をコントロールできるようになったことでそんな人間関係の悩みが消えたという経験をされています。

なぜそんなに変われたのでしょうか?

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