CBC牌符検討①

 始めに主催、運営、選手の楓兄貴ならびにCBCカップ参加者及び視聴者の皆様お疲れ様でした。私はBINGO部門で優勝することができました。スコア部門としては3位でしたのでこれ以上ない結果だと思います。運が良かったのが大きいかったですね。
 とはいえミスはなくならないので牌符振り返り及び検討のほうをやっていきましょう。ビンゴの項目に関してはこちらで楓兄貴が説明していますので参考にどうぞ

同卓者の紹介と印象
 な神無兄貴…実はソフトバンク応援兄貴。阪神システムとよばれる鳴きを駆使して早い巡目に良形テンパイをいれるものがありますが、結構遠い仕掛けも多い印象。和了に対する意識の高さだったり深い思考で正解を導きだすところが特に凄い。牌符だと思考時間まではわからないので、な神無兄貴がどこで長考してたかをみれないのが残念。
 キラキラさん兄貴…最近ニコニコのアイコン変わった兄貴。前からリーチせずにダマを使うようになり戦術の幅を広げている印象。暗刻系の手役が好きそうで気づいたら三暗刻ができてるのが恐ろしい。
 原田克美兄貴…炎の五番勝負で戦った兄貴。延長戦含めると7連戦目かな。中途半端な押し引きをせずにチャンス手なら押しまくって、駄目なら徹底的におりる印象です。原田兄貴が押してる時はそれ相応の理由があるので注意したいところ。

東家 な神無
南家 キラキラさん
西家 原田克美
北家 音響戦士
牌符はこちらから。

東一局 0本場

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 1mツモ切りしましたが3m切りのほうが良さそうです。この手は北チャンタドラ1に仕上げたいので1mのトイツを残した方が攻守の面で良いと思います。

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 6m切り。真っすぐ打つなら1s切りなのですが、下家の親がソーズを全く切っていないのでソーズのホンイツと考え、ソーズでロンと言われる可能性があって嫌だったのと58mがフリテン+直前に6mが通っており、まだ振り込んで良い手ではないと判断して安全に6mを切りました。この段階だと北鳴くかも微妙な感じですね。北鳴くなら1s切った方が良さそうで鳴かないなら6mって感じがします。

東1局 1本場

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 3m切りましたが北のほうが良いですね。七対子本戦なので二枚切れの字牌は一発回避用に1枚抱えておくだけで良いと思います。北と發の比較では發が親の安牌で北は親の安牌でないので北にしてます。

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 發切り。正直かなりきつい選択ですね。私の所感ですと重なり易さは8m≧8p>2p>>發、テンパイ時の待ちの強さは8m≧發>2p>8p、他家からリーチが来た場合の安全度が發>>2p≧8m≧8pって感じです。ドラがないので3200点になる可能性が高いと考えると8p切りがバランス良かったのかなと思います。
 8mと8pが重なり易いのは上家と下家が早い巡目に9mや9pを切っているからですね。それでも多少重なりやすい程度です。

東3局 0本場

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 8sスルー。この8s鳴くべきか鳴かないべきかというところ。仮に鳴いた場合はタンヤオに向かうことになるのでブロックが8s刻子は確定で33m+224p+34s+8m、8p、(4p)のくっつきになるので現状4ブロックでやや心もとない感じでしょうか。打点的には3900か7700点って感じです。
 鳴かない場合は七対子が本線になってやや時間がかかりそうです。打点は6400から4000/8000まである感じです。
 私は点数状況的に跳満まで狙いたいので七対子にしました。速度重視のタンヤオで3900点あがってもしょうがない状況かなって思いました。

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 西切り。面子こそないですが両面3つにネックになりそうな8sにフォロー牌の6sがくっついたので面子手のほうがテンパイが早そうと考えて七対子からリーチかタンヤオへシフトしています。それなりにバランス良く打てている気がするのでここは良かったかな。

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 6s切って放銃。牌理的には7p切るのが普通ですが、下家が5s手出ししたのをみて河を改めて確認すると6sが親の上家と下家に危険なんですよね。上家はソーズの染め手、下家は455sから5s切ったパターンがあります。7sを早めに切っているので裏スジの36sはなおさら危険そうです。そうした場合に親がソーズ余る前かつ下家がリーチしていないこの巡目に処理したほうが良いと判断して6sを先切りしました。その結果赤5sと入れ替えた下家への放銃となりました。
 まあ納得感ある放銃なのでこれは仕方ない。

東4局 0本場

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 ドラの4p切り。赤ペンレベルのプレミです。というかこの局はもう一つひどいプレミをしていて対面の中ポンからの6m切りをぼけっと見ていたところですね。
 まず先に対面の中ポンからの6m切りですが、これを見たら警戒度を上げなければいけません。その理由は前順に7m切っているからですね。正直7mが手出しかツモ切りかはどちらでも良いのですが、6m手出しに関しては67mの両面が作れたのにそれをしなかったってことがわかります。つまりもっと良い待ちがあるか、ピンズの染めやトイトイに行ったかのどちらかでしょう。
 そんななかで發をポンして9p切り。先ほどの推測から良い待ちがあると仮定した場合8pのポンはなかったので

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 こんな感じの手牌構成でテンパイかな?その場合赤5m受けの67mを外して發ポンする前に6sも切っているのでありそうな待ちは47s58sと2~8pと25mで確定して良さそうです。
 次にホンイツに行ったパターンですがまず満貫以上確定しており、ピンズが余ったので1シャンテンかテンパイです。巡目的には半々くらい確率ですがかなりやばいです。
 トイトイの場合も満貫以上は確定ですが速度は1シャンテンのことが多そうです。とりあえず7pは絶対に切っては駄目です。
 それを踏まえて4p切りを考えると、考えられるすべてのパターンにおいてアウトなのでアウト3つでチェンジです。唯一良い点は下家が鳴きたくなる牌なので下家が放銃する確率が増えるかもしれない点でしょうか。
 ここまでが守備面でのミスです。勿論攻撃面でもこれは重大なミスです。

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 一気通貫に目が奪われそうになりますが345の三色もありますし、崩れても平和はつきそうです。この状態で4pを切るのはあまりに打点的ロスが大きいです。なので全ての可能性をみる北切り一択でしょう。鳴きへの対応と手役に溺れてバランスを崩している悪い例なので直したい。

南1局 1本場

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 5p切りましたが8mのほうが良かったかな。七対子の選択ですがドラの3sと役牌の白は下家のトイトイ仕掛けに対して切れないので除外ですね。手出しが多いので一見すると単騎で待ちをコロコロ変えているケースなのですが、全て手出しかつ、単騎にしたくなる南も切って次巡2p手出しは不自然なのでテンパイしていないことの方が多そうです。なので3sか白は自分の手がテンパイした際に、テンパイしてなさそうな親に対してなら勝負する価値がありそうです。
 8mと5mの比較ですが待ちや重なり易さは5pが良さそうです。6p全見えで4p三枚見えなので5p待ちがかなり良い場況です。対して8mですがマンズの上が全く捨てられていないので8mはかなり使用されていそうです。親の下家に鳴かれる可能性はどちらも同じくらいなので待ちとして優秀かつ赤がある5pを残す8m切りが良いでしょう。

南1局 2本場

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 4m切り。個人的にドヤポイント高い所。25m、69mが4枚見えで6mが2度受けになることからマンズで3面子作るのがやや苦しい。一方で対面が2巡目に2s、上家が2巡目に1sで1sが3枚見え、4sが2枚見えなので3sの場況がやや良さそうなのでソーズで2面子作るパターンも残しました。2m引いたら8m切ってタンヤオ三色ドラドラとか狙えなくはない。

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 3sスルー。これは鳴いた方が良いか微妙だなあ。まず鳴いた場合に何を切るかが難しいです。8mが一般的かなあ。数牌の後に出てくる9mって9mの周辺を持っているか6mとスライドしたか安牌として持っていたパターンなんですよね。なので片和了の6mはだいぶ厳しいです。7mと8mの切り巡ですが、仮に重なった時にカン3pが36pになるので、枚数から重なり易い7mを残したいです。なので8m切りです。
 逆に鳴かない理由ですが、先ほど書いたように3sの場況が良いので1枚くらいスルーしても問題なさそうなのと鳴いた場合69m待ちが苦しいですが、面前で進める場合には69m待ちは良さそうなのが理由になります。

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 実際スルーした直後に3s引いてますし

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 2巡後にはな神無兄貴が3sでパッツモしてます。3sかたまりすぎで草。

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南1局 3本場

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 7s切り。これは押しすぎですね。1mか9m切りが良いと思います。まずドラの5s切りリーチは445sか556sから5s切ってリーチがあります。入り目やくっつきとかあるので厳密な数字はわかりませんが20%前後の確率で当たって2600は3500点以上確定の放銃になります。対して自分の手は1シャンテンでほぼ愚形待ち確定で打点も低いです。
 7sを残すことでドラ5sのくっつきや両面変化が見込めるのでこの段階で切る牌ではないでしょう。

南2局 0本場

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 ビンゴ部門で優勝できた最大の要因。達成項目は一盃口、満貫以上、ドラ、立直、上段立直、和了、平和、一発、334、跳満以上の10項目。難しいと思っていた一盃口、一発、334、跳満以上をクリアできたのでいい線いけそうだと思いました。まあ既にな神無兄貴がこれらの項目クリアしていたので優勝はな神無兄貴だと思ってました。

 Round1の振り返りは以上です。東場はミスが多かったけど南場はうまく打てていたかなって感じです。

1回戦

 ビンゴ表はこんな感じです。かなり良い感じで埋まっており、Round1時点では暫定2位でした。とはいえチェック数だと4位なので簡単にひっくり返るラインでした。

次回はRound2の振り返りです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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