水の流れ

みんな大好き鬼滅の刃でお馴染み水の呼吸。
遅ればせながらようやく最終巻まで読んだばかりだからか、このカードを見た瞬間に「凪」だと思った。
水の呼吸拾壱ノ型で冨岡さんだけが使える、間合いに入った鬼の術をすべて無効化する凪。

この三次元の世界は鬼だらけだ。隙あらば取って食ってやろうとする悪しき者たちが溢れている。
彼らはとても狡猾だ。普段は角や牙を隠して、何食わぬ顔して生きている。善良な市民の振りをしている。
でも、損得に鼻が効き、自分の得のために他人を欺き、陥れる。他人の不幸が大好きで、自分の闇に染めたがる。いつも闇の中から手招きしている。

長年会社勤めをしてきて、私には心底理解できないことが何度もあった。
私が思っている以上に、人は簡単に嘘をつくのだ。出来ないことを出来ると言い、やったことをやってないと言い、それはあの人がやりましたと告げ口する、くらいのことを彼らは簡単にする。
嘘つきは泥棒の始まりとはよく言うものだ。嘘のハードルが低い。
自分が思うよりどうやら正直者であるらしい私は、何度も欺かれ、騙され、仕事や立場を奪われてきた。それで失業したこともある。

当時は使えなかったけど、私は恐らく今なら「凪」を使えるだろう。
間合いに入って来てあれこれ術を使ってくる鬼と同じ低い目線で戦ったりしない。私は、私に嘘をつかず、手を汚したりもしない。すべて、受け流す。ただ静かに目を閉じ受け流す。まぁ、チクッと刺さるか刺さらないかの嫌味くらいは言うけど。
もし、あなたが日々の学業や就労環境で鬼に囲まれているなら、冨岡さんになったつもりで「凪」を意識してほしい。
再び目を開いた時、そこにいた鬼はもういないだろう。

いつもありがとう。愛しています。