a-blog cms「子ブログ多言語管理」で作るウェブサイトの便利な多言語対応

こんにちは。ONiWA株式会社の稲葉です。 
本日、「a-blog cms Advent Calendar 2021」の18日目の記事を、公開ギリギリの当日に焦りながら作成しております。

弊社は、Webサイト制作やECサイト制作、CRM(顧客管理)などを行なってます。最近、海外向けのグローバルサイトや越境ECなどのご相談を受けることが多くなってきた気がします。そこで、多言語対応するためには、どのよようなことに気をつけるのかなどを紹介したいと思います。またa-blog cmsの「子ブログ多言語管理」拡張アプリのご紹介を併せてしたいと思います。

海外向けの多言語サイトは翻訳だけではダメ!

Webサイトであれば、誰に見てもらいたいのか?を決めることがグローバルサイトを作る上で大切になります。 
日本国内にいる外国人向けのサイトであれば、その言語に翻訳すれば良いので通常のWebサイトと同じ作り方で問題ないですが、海外にいる方を対象とする場合は、色々とやるべきことがあります。
特に、サイト構造上、Googleなどの検索エンジンにクロール(見つけてもらう)されることが重要になります。
イギリスが対象国であれば、https://www.google.co.uk/ のサイトで表示されるようにしないと、折角、がんばって翻訳したのに、だれも見てくれないということが発生します。国によっては、使われている検索エンジンが違ったりします。中国は、Googleではなく、百度(Baidu)という検索エンジンが主流です。このように単純にグローバルサイトといっても国ごとで色々と対応すべき項目が異なります。

どこの国をターゲットにするのか明確に決めましょう!

多言語サイトを構築する上で主に注意すること​

1)URL構造
下記の3つの方法が考えられ、それぞれメリット・デメリットがあります。どの方法が自社にとって最適なのかを考えてみてください。
 ・国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)を使う (例:sample.uk)
 
 ・サブドメインで国ごとに分ける (例:uk.sample.com)
 
 ・サブディレクトリで国ごとに分ける (例:sample.com/uk

2)ページ(URL)の言語をhreflang アノテーションタグでGoogleに伝える
「ccTLD」ドメイン以外は、サイトページやhttpのヘッダー、サイトマップにhreflangを使ってコンテンツがどの国や地域のユーザ向けなのかをgoogleに伝えます。詳細は「ページのローカライズ版について Google に知らせる」をご参考ください。

3)特定の国のみ対象と決めているならインターナショナルターゲティング
サーチコンソールでインターナショナル ターゲティング レポートを使用して地域ターゲットを指定します。詳細は「インターナショナル ターゲティング レポート」をご参考ください。

a-blog CMSの「子ブログ多言語管理」拡張アプリ(が便利です。

プロフェッショナル・エンタープライズライセンスからは標準機能です。

サブディレクトリで国ごとに分ける (例:sample.com/uk)パターンであれば、この機能は運用をする場合に、とても便利です。
例えば、イギリス、スペイン、タイ向けに翻訳したコンテンツを発信したいとした場合、a-blogの子ブログを国別に作ります。
例:sample.com(日本語)
  sample.com/uk(イギリス)
        sample.com/es(スペイン)
  sample.com/th(タイ)

sample.com(日本語)で日本語の記事を作ります。その記事から「翻訳して作成」ボタンをクリックすると各国の子ブログに自動翻訳した記事が複製されます。

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イギリス向けで「翻訳して作成」をクリックすると以下のように子ブログに自動翻訳された記事が「非公開ステータス」でコピーされます。canonicalタグも自動で設定されます。

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日本語の記事

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自動翻訳された記事

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また各国子ブログのヘッダーテンプレートのhreflangを設定すれば、国別でのGoogle対応ができます。

自動翻訳のため表現が微妙だったりすることがあります。その場合は、内容を推敲したりすれば、自然に近い英語にすることができます。

運用面では、日本語からのコピー作成以外にも、イギリスの子ブログのみにイギリス関連の独自記事を追加したりすることも可能です。また子ブログを使ってログインを分けることで、日本語記事で翻訳が必要なものは、日本人が各国記事に自動翻訳し、各国の現地運営者や翻訳者は、その国/言語の子ブログのみにアクセスを与えるなど柔軟な運営が可能です。

海外対応サイトなどを検討されている方は、一度、a-blog cmsの「子ブログ多言語管理」を試してみてください。


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