もへもへ氏、不買運動に対する態度がブレまくる
岩下の新生姜でお馴染み「岩下食品」の社長(以下、岩下食品社長と表記)がTwitter(現自称X)で、インフルエンサー兼2024年東京都知事選候補者の暇空茜氏(以下、暇空氏と表記)を支持する内容の投稿したことが物議を醸しています。
暇空氏はかねてからSNS上での言動が批判の対象になっている人物ですが、彼の問題点については既に議論され尽くしている感があり、自分が今更イチから説明するまでも無いと思うので、ここでは割愛します。
さて、岩下食品社長はそんな暇空氏の支持を堂々と表明したわけですから当然こちらも批判、というより非難を浴び、本人の投稿によれば会社の取引先にまで苦情電話が入る事態に発展しているとのこと。
岩下食品社長への非難はそのまま彼の会社の目玉商品である「岩下の新生姜」にも飛び火し、不買を宣言するアカウントも多数出現する事態となっています。
一方、暇空氏のファンは対抗して岩下の新生姜の購買促進や購入報告を開始。
岩下食品社長の個人的な発言から始まった戦いは岩下食品全体を巻き込む騒動に発展しつつあります。
ここまで大騒ぎになってしまっては、普段から政治の話題を気にしているユーザー達(筆者含む)が、この「生姜戦争」に対する言及を抑えきれるはずがありません。
不買の賛否、苦情電話の賛否、そもそもの発端である岩下食品社長の発言の賛否、発端の発端である暇空氏の言動の賛否などなど、生姜戦争の戦場には言及という名の弾丸が連日飛び交っています。
そんな場所に、ある男が特大の言及を引っ提げてやって来ました。
言及の王、もへもへ氏です。
もへもへ氏と言えば、当アカウントでも過去3本の記事で取り上げた大物ネット論客であり、その都度過去の発言との矛盾点を指摘してきました。
そんな彼の今回の投稿がこちら。
良いこと言ってるように見えますよね。
実際、自分もこの主張そのものは間違っていないと思っています。
思っていますが……
ここで、もへもへ氏が2019年と2020年に投稿したツイートを見てみましょう。
言ってること、今回と真逆じゃないですか?
今回の、岩下食品社長に対する不買運動に対するもへもへ氏のスタンスをもう一度確認してみましょう。
そうですね。
キャンセルカルチャーはケシカランですよね。
おかしくはないと思いますよ。
何故わざわざ架空の不買運動推進者の例を「れいわ新選組支持者の岸田政権アンチ」にしたのかは気になりますが。
とにかく、今回の投稿だけを見れば、もへもへ氏は政治思想に基づくキャンセルカルチャーには明確に反対の立場であると理解してよさそう……なんですが。
数年前には
「ヤバい政治思想を垂れ流したら客が減るのは当然」
「それで批判されて泣き言を言う奴は低能で世間知らず」
「自分で商品価値さげといてなにいってんだ」
とまで言い切っているのです。
それ、今回の岩下食品社長にも思いっ切り当てはまりますよね?
既に散々批判がなされている暇空氏をこの期に及んで支持表明したのですから、非難を受けるのは予想出来たはずです。
もへもへ氏が自ら主張した「ヤバい政治思想を垂れ流したら客が減るのは当然」論に該当します。
また、岩下食品社長は苦情電話や不買宣言を受けて怒ったり体重が減ったことを公開しており、こちらも個人的には抗議方法として過剰であり気の毒に思いますが、数年前のもへもへ氏に言わせれば「それで批判されて泣き言を言う奴は低能で世間知らず」であるはずです。
何故、数年前まで政治的キャンセルカルチャーの事実上容認派だったもへもへ氏が今回は真逆の主張を行っているのでしょうか。
答えは、極めて単純です。
今回キャンセルの対象になっているのが、反左翼・反リベラル陣営の人物だからです。
過去の記事(→リンク)を読めばお分かりいただける通り、もへもへ氏は中立を気取ってはいますが実際には右翼に優しく左翼に厳しいスタンスを取りがちな傾向があります。
同じ不祥事が発覚した場合でも、右翼の場合は擁護か無視もしくは軽い言及に留め、左翼の場合は長文でイキイキとバッシングするのが彼の定番のスタイルです。
結局、今回の件で彼が岩下の新生姜に対する不買を非難するのは「仲間を守るため」「左翼・リベラル陣営を揶揄したいから」に過ぎません。
もしも不買の対象が左翼・リベラル陣営に親和的な経営者に向いていれば、彼は数年前と同じように「ヤバい政治思想を垂れ流したら客が減るのは当然」「それで批判されて泣き言を言う奴は低能で世間知らず」「自分で商品価値さげといてなにいってんだ」と冷笑的な反応で済ませていたことでしょう。
これは自省も含みますが、主張に一貫性も無いのにその場その場でフォロワーから一番ウケそうなことを書く芸風を続けていると過去の自分に論破されてしまうので、言及は控え目にしておきましょう。
最後に改めて、岩下食品社長ともへもへ氏の不買運動に対する主張を並べておきます。
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