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ギターコンサートのお手伝い(ギターの性能について)
先日久しぶりにクラシックギター教室の先生が、教室の皆さんとコンサートをするということで、裏方の手伝いに行ってきた。
わたしは今は習っていない。
そんなにギター弾いてないし。
そしたら、休憩時間に演者の方がギターを触らしてくれた。
こんなこともあろうかと、右手の爪だけは磨いていた。左の爪を切り忘れたが、、
自分のギターと全然違う。
多分30万から50万くらいのギターで、2012年の国産手工品。
同じ作家のギターを自分も昔持っていたが、私のより断然いい楽器だった。綺麗な音色で、よく響き、低音がしっかりしてたし、全体のバランスもよかった。
一台持っててもいいかもしれない。そんな魅力があった。
ギター熱にあてられて、帰ってきた翌日、自分のギターを弾いてみた。中古で120万で買ったギターだ。
全然鳴らない。
昨日と同じように弾いてもならないのだ。
そういえば、この楽器はそうだった。
昨日のギターは、誰が弾いてもそれなりに鳴る楽器で、この楽器は下手な人が弾いたら全然鳴らない楽器。
腕が鈍っているのは明白な訳だが、しばらく練習したら鳴らせるようになってきた。
なんだか面倒くさそうな楽器をなぜ選んだの?と思ったかもしれないが、これは音楽表現のアプローチの違いだと思う。
私の楽器は、適当に弾いたら適当な音が鳴る。しっかり弾いたらしっかりした音が鳴る。敏感というか、表現できる音色のレンジが広いのだ。逆にいうと安定した演奏が難しい。
誰が弾いてもそれなりに聞こえる楽器は表現できる音色のレンジが狭い。
逆に言えば少々のミスタッチは回収してくれるし、どう弾いても安定して綺麗に響いてくれる。
私が持っているような楽器は、ある程度深くというか、ちゃんと弾かないとカスみたいな音しか出ず、和音も響かないので素人のようにタッチが浅いというか、ちゃんとした音が出せない人が弾くと全く鳴らないという現象が起きる。
余談だが、こういった楽器はコンサートなど広い場所で弾く時、P(弱く)でも、音を遠くに飛ばすことができる気がする。深く弾くからPでも音は遠くに届く。
こういう楽器の方が面白いと感じる。自分のイメージする音色が鳴るのだ。面白いに決まっている。
あと、意地悪な言い方だが、演奏家のレベルが分かりやすい。ある程度のレベルがないとスカスカの音しか出せないのだ。
一瞬、昨日弾かせてもらったギターの方がいいじゃないかと思ってしまったが、しばらく弾いてやっぱりこの楽器の方がいいなと思った。
終わりに
たまには違う楽器も弾いてみるものだ。
ちなみに、先生の持っている楽器はそれは素晴らしく、冗談で「お前、俺が死んだらこのギター1000万で買えよ」と言われて、適当に茶化してお茶を濁したが、ホントに売ってくれるなら買こうと思った。
先生が星になるまでに、1000万円のギターが買えるようお金の準備をしようと思ったコンサートの日だった。
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