見出し画像

友達は大切、と気づかせてくれた憎い存在

本来は、土日の2日間は最高なスケジュールを過ごす予定だった。

コロナの影響で様々なライブが中止になり、どのライブももちろんすこぶる楽しみではあったんだけど、いっちばん楽しみにしてたライブが、状況が状況なので中止になった。仕方ないけど、すごくすごくしょんぼりしちゃった。楽しみ過ぎて仕事帰りにスキップしながら駅まで向かっちゃったくらいには楽しみにしてた。悲。早くコロナ落ち着いてくれ。

楽しみな予定なくなりすぎちゃって、どうしよう、と思ってたら、大好きLOVEな食の趣味が合いすぎるしとにかく優しい友達、どれくらい優しいかと言うと、神保町のバトルライブに来てくれるし、お笑いライブも何回が来てくれたし、嵐がTikTok始めた時にすらダウンロードしなかったTikTokをギャグを見るためだけにダウンロードしてくれたり、私の親、私、友達でコンサートに行ったこともあるから私のお母さんもすごく知ってて、あんたみたいなやつといつも仲良くしてくれてて本当にいい子、って何回も言われたくらい優しくて、あと本当にマジで食の趣味が合う。飯屋で打ち合わせなしで大体同じものを頼むし、2人ともご飯を大盛りで頼みがち。めちゃくちゃご飯の話ばっかなんだけど、ご飯がすごい好きなんだよな、そんな友達と、満を持して、「楽しいことたくさん中止になったし、家いてもゴロゴロするだけで勿体ないから、明日ご飯を食べるか」となった。Twitterで前に見たインドのアフタヌーンティーができるところがチャイ飲み放題らしく、スタバで他のやつの頼み方怖くてわからなくてチャイオールミルクしか飲まないくらいにチャイが大好きな私は行ってみたいとずっと思ってたので、ここはどう?と言ったら即採用された。互いの味覚を信じ合う間柄。

アフタヌーンティーをしようなんて優雅なことかましてたくせに、「腹減った」「米が食いたいな」「アフタヌーンティーはとりあえずいいか」と着いてすぐにカレーを頼んでしまった。プラス料金払ってチーズナンにした。こんな時に手で食べるなんてご法度だよね、と言いながら手洗いアルコール消毒を済ませた手でチーズナンを口に放り込んだ。チーズナン、人を幸せにしますよね。カレー食べながら「割とシャバシャバめだね〜」「さっぱりしてるね〜」なんて2人で会話してたけど、内心、(カレー、味薄いな…)とお互い思ってたことを、後で話してる時に知り、やっぱ味覚が同じすぎるなと思って笑った。信頼。

カレーを食べて、飲み放題のチャイを飲んでたんだけど、飲めば飲むほど美味しく感じるのよ、チャイが…めちゃくちゃ不思議だった。あとやっぱカレーにめちゃくちゃチャイが合う。めちゃくちゃチャイ、ちゃチャイ。すごい。カレーとチャイとは別にインドのお菓子も頼んだ。聞いたことも見たこともないお菓子しかなかったけど、美味しかったし、とにかくチャイに合う。チャイ万能。普通はこういうのって序盤飛ばして後半おなかいっぱいになる。とかなのに序盤まったりで後半ぶっ飛ばしまくりでチャイを飲んだ。普通に10杯以上は飲んだ。大戸屋で米を大盛りにする私たちもさすがにそんなに水分を取ったらお腹はタプタプだった。ポチャンポチャン言ってました。わんこそばみたいにチャイを飲み込む成人女性2人。お店の雰囲気がオシャレだったので、カレーを食べてる時は「こんな真昼間にランチなんてOLの休日じゃん」「私たちらしく無さすぎるな」「でもこんな日あってもいいか」などと会話した。確かに私たちは雑居ビルにある謎居酒屋のランチとかによく突撃しがちなのでおしゃカフェ空間は珍しかったかもしれない。でもチャイを死ぬほど飲んだことは事実。

チャイでお腹タプタプ女2人、とにかくやることなど決まってなくて、漠然と飯を食う為だけに集まったし、目的もないので「歩くか」「ウチら歩くの好きだもんね」とはなし、さんぽを歌いながら呑気に歩いてた。目的が本当にない徒歩。お腹タプタプなのに、四ツ谷とか歩いたことない街すぎて通り過ぎる店のメニューを見ては「あれ美味しそう」「これ食べたい」「やよい軒の上にいきなりステーキは夢」「日高屋も近くにあってすごい」「あともうひとつ胃があれば食べれた」「まださすがに腹がチャイ」などと、ずっと食べ物の話をしながら歩いてた。本当にご飯好きだよね。

ただ歩いてただけなのに、信じられないハプニング、大イベントも発生したりなどして、「今日は目的なかったはずなのにすごい最高の一日になったね」「今日の撮れ高はもう完璧」「外に出てみて良かった」「忘れられない一日だね」などと美味しいご飯屋の話を忘れて、今日外に出ようとした選択は正しかったことを噛み締めながら、目的もなくとりあえず新宿方面へ歩いていった。本当に楽しかったし面白かったし嬉しかった、奇跡。

新宿御苑あたりをトコトコ歩いてる時、「ぎょえんって読むので正しいのかな?」「ここら辺あんま歩いたことないね」「でも治安がどんどん新宿っぽくなってきてるから、きっと新宿に近づいてるね」などと話してたら、私たちふたりの超共通友達で、私が頻繁に一緒にお笑いライブに行ってる友達から「誰か新宿いない!?」というLINEが飛んできた。私と友達はとにかく呑気なので「仕事早く終わったのかな?!」「ワンチャンご飯食べれる!?」などと浮き足立ってたら「置きチケ頼んだのに財布を忘れた」というめちゃくちゃあわてんぼうのサンタクロースもびっくりなニュースが飛び込み、ゲラゲラ笑った。すぐに「1500円持ってバッシュ前で待ってるからな」と返した。何の目的もなく向かってたはずなのに、こうなることを予想してたかのように、お腹がチャイでタプタプな2人は、新宿に辿り着いていた。この為に新宿に向かってたと言わんばかりにピッタリのタイミングだった。

バッシュを見たことない友達に「この道を歩いてる途中にバッシュが突然あります、見つけてみてね」と言う簡易的なウォーリーを探せのようなバッシュを探せクイズを開催した。ちゃんと見つけてくれました。

友達を待ち構え、お金を握りしめさせ、「詳しい話はあとでな!!」と見送り、私ともうひとりの友達はまた新宿をぷらぷらした。

再び友達と合流し、「Suicaで払えるところでならご飯を食べれる」という理由でみんな大好きバーミヤンに行った。バーミヤンでご飯を食べて、くだらない話して、なんで新宿にいたのかの説明や、その道中で起きたイベントなどを伝えて、ゲラゲラ笑いながら「やっぱ友達と食べるご飯は1番美味しい」と、知らぬ間に気配を消してたチャイのことを忘れ、ガッツリご飯を食べた。

友達が好きなのかご飯が好きなのか、もうわからないくらいにはどっちのことも大好きで、久々に会えた友達が染みに染み渡って、人間ひとりじゃ生きてないんだなということ痛感したよ。友達もご飯も大好きだからこそ、友達と食べるご飯が好きです。

私たちのようなオタク友達は、趣味を通じて知り合ってます。担当や、推しを好きになったが故に、その延長線に、オタクの友達たちがいるんだよね、当たり前の事だけど、当たり前、日常が奪われたこの世界で、そのようなことを再び心に刻み合いました。自担推し贔屓のことは最高、友達も大好き。そんな大好きな友達に出会うためには自担推し贔屓を好きにならなきゃ出会えなかった、と思うと、みんなそれぞれ応援してる人の顔を思い浮かべながら、届かぬ「ありがとう」を思わずバーミヤンで叫び出しそうになりました。出禁だよ。逢えない時間が愛を強くするってA.B.C-Zの『In The Name Of Love 〜誓い』で、とっつーが歌ってたよね。各方面へのLOVEが強まってく一方です。

本当は、聞きたいラジオがあるから、21時には解散しようと会った時に決めたのに、久々に大好きな友達たちの顔を見たらお互い名残惜しくて帰りたくなくて仕方なくて、「目の前にいる友達のぬくもり、それが一番大事」と、終電ギリギリまで3人でいた。帰り道には一期一会で検索をかけてるくらいには、友達ってなんて最高なんだろう、友達って本当に大切にしたいなって我等友情永久不滅✌️の気持ちで満たされてた。友達って本当に大切。

状況が状況だから、塞ぎ込んじゃうのは仕方ないし、不要不急の外出控えろとか言われてたらおうちいなきゃ、と思ってしまうのも仕方ないけど、気持ちが落ち込んでる時は、外に出てみた方がいいし、友達の顔を見てみたほうがいい、って言うことを再び学びました。次にこういうどうしようもないできごと、にぶつかってしまった時には、友達の顔を見るか、声を聞くかはして、支え合うべきだなぁ。友達って本当に大切。

昨日は久しぶりにお笑いライブがあって、私は好きな芸人が出てるので行くつもりだったけど、友達たちも昼間頃に突然行くか迷い始めて「来るならチケット頼むから任せな!」と大口を叩いてたらみんな来てくれた。ひとりでいく予定だったのにみんなに会えて本当に嬉しかった。早めに着いた友達のうちのひとり、財布を忘れたおてんばな友達(笑)とカレーを食べた。

「最近めっちゃカレー好きだよね」「いやカレーってずっと当たり前のようにあったし当たり前に好きだよね」「わかる、当たり前に好きだけど最近好きを実感してる」「幼馴染をある日突然異性として意識するようになってしまったみたいな好きのなり方してるよ」「中華ブームだったけど次はカレーのターンにする?」「美味しいカレー探ししようか」「カレーは映えそうだし可愛くない?いいじゃん」と最近カレーへの思いが突然溢れ出し始めた成人女性2人はまたカレーを食べに行こう、と約束をしました。

カレー食べた後にライブがあるなんて、なんて幸せなんだ、でもこんな幸せを週に複数回行ってたなんてどんだけ幸せものなんだ、とありふれてた日々の幸せさに再び感謝をしてしまった。届かぬ場所で毎日のように勝手に感謝をしてしまうおたく。

とにかく、こんな時だけども、こんな時だからこそ友達に会えて嬉しかった。友達が大事なことに気づけてよかった。普通に送れる日常ほど、幸せなものは無いですね。

おしまい


文字が人に評価されると嬉しいので泣きます