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相棒

いま、欲しいモノ
相棒が欲しいです。お互い違う道を歩いても切磋琢磨できる人が。メンバーは仲間でありライバルでなきゃいけないと思うんで…、何でも言えてアドバイスし合えるような、気心知れた相棒が欲しいです。

宮近くんがこれを言ったのは、17年の春が始まる少し前のことだった。ちょうど、1人のメンバーを見送った直後だった。

私が宮近くんを好きになった瞬間に、宮近くんのシンメと呼ばれてた人がグループを抜けた。宮近くんにとってはきっと大きな出来事だったと思う。
宮近くんがどういう思い入れをしてるかはわからなかったけど、夏に見た宮近くんを想像して、秋の日生劇場に向かった私は心底驚いた。

夏に見た顔と全く違う顔をしていたからだ。

凛々しくて、前を向いていて、力強く立ち続けてるような、そういう顔をしていた。私はあの顔が忘れられない。そういう顔をしてる宮近くんを好きになった。

変化の中で宮近くんは宮近くんなりにもがき、とにかく精一杯だった。そんな矢先、まだ半年も過ぎぬ間にもう1人の人がグループを抜け、事務所をやめた。
とても頼りがいのある人だった。掴みどころがないように見えるけど、何かを委ねたくなるよな、そして委ねた時に、そこにいるだけで支えてくれるような、そういう不思議な力を持った人だった。きっと大きな支えだったと思う。そういう人が、新たな夢を追いかけに出向いてしまった。

当時の宮近くんの精神状態、全然良くなかったと思う。でも頑張らなきゃ、頑張らなきゃいけない、頑張るしかないって宮近くんは立派にステージに立ち続けてくれてた。そんな中でポロッと言った、「相棒が欲しい」という言葉、あまりにも遣る瀬無くて悔しかった。

できれば私がなってあげたい、でも私はなれない、相棒になりたい!なるよ!って言ってなれる話じゃない。宮近くんが困ってることがあるならなんでもしてあげたいって思ってるし、言ってるのに、こういう肝心な時に限ってオタクは無力だ。

宮近くんに相棒が見つかるといいな、と思う反面、なんだかもう見つかる気がしなかった。宮近くんの相棒候補に1番近い人が抜け、そしてまた1人と、見送る立場になった。もうだめだ、見つからない。というか多分探してなさそう、本人だって思ってそうだし見つけるつもりなさそう、なんて思いながら日々を過ごしてた。

そんな中で先月出た雑誌で宮近くんがこんなことを言ってた。

僕らはみんなで話し合って答えを出すグループなので、誰かが引っ張るというよりは、お互いの力を信じ合って共に歩んでます。

読んだ時に涙がこぼれてしまった。あの記事を思い出したから。なんでも言い合えて、アドバイスし合えるような気心知れた相棒が欲しいです、と言ってた宮近くんにとってこの状況、もしかしたら宮近くんの相棒見つかったのかな、とおもった。勝手にね。おたくは勝手に思う生物だから…🐊

夏がとにかく楽しみだった。宮近くんが変わったと思ってたから、どんな宮近くんに会えるのか楽しみだった。ソロ曲なにするのかな、とかわくわくしてた。

宮近くんがソロで選んだ曲は櫻井翔くんのHey Yeahだった。らじらーで流してた曲。聴くと勇気をもらえるって言ってた。毎日幸せに過ごせるって言ってた曲だね。

意外だった。てっきり踊ると思ってた!踊るかラップかな、ラップしながら踊ると思ってた。ラップは正解だったな?!笑

意外だなあ、とか、客席を揺らすために自分が手を挙げてゆらゆらしてたり、かわいかった。かわいいいきものだ!とおもいながら私も揺れてた。

ブログに載せてたやつはソロ用の衣装だったんだね。手作りなんてかわいい〜、可愛いがたくさんつまってるな!と☺️という気持ちでソロ曲を見守ってた。そんなソロ曲の終盤に差し掛かった時だった。

宇宙すらも包み込む愛情
不安も包みゆく my soul
いつでもそばにいるから大丈夫
hi-ho! I’m your 相棒!

宮近くん「僕の相棒たちです」

そう言われて画面に映されたのは6人のメンバー、それぞれの写真だった。きっと宮近くんが撮った、メンバーの写真。松松はセットだったね。そして最後に6人に囲まれて真ん中にちょっと照れくさそうに立ってる宮近くん、という、7人の集合写真だった。嬉しくて涙がまたこぼれ落ちてしまった。

最後に自分が写ってる写真を選んでくれてたこと、までが嬉しくて仕方なかった。私が感じてたことに近いようなことが宮近くんの心の中で起きてた、かもしれないが、起きてたんだ、と知れてすごく嬉しかった。

宮近くんが、それを教えてくれたのが嬉しかった。
宮近くんらしいなと思った。直接口で言うのはきっと恥ずかしいから、歌でなら伝えられるかもしれないって思ってくれたのかもな。ちゃんと伝わったよ。

宮近くんがソロとしてこの曲を選んだこと、こういう演出の手法を取ったこと、みんなに伝えたかったこと、全部全部、とっても嬉しい。大切に包んで心の宝箱にいれておきたい。

胸がいっぱいになり、初日の昼公演を終えた。
有難いことに夜公演にも入らせて頂き、じんわりと心に暖かい気持ちが染み渡りながら宮近くんのソロを見ていた。

最後に宮近くんがくるんっと後ろを向いて背中を見せてくれた。なんでなんだろう?とよく見たらそこには6人分の手形が押されてあった。胸がぎゅっとした。

宮近くんは、愛を形にするのがとても上手だなと思った。ずっとそのままでいて欲しい。愛は見えないもの、なんかじゃない、愛っていろんな形にできるんだね、そうやって6人の相棒たちの気持ちを背負って、うううん、今までだったら背負って、しまってたのかもしれないけど違うね、味方につけてね、頼もしいね。6人だって!、相棒、1人だけっててっきり思ってたよ。6人だって。うれしいね。

背中にくっついた6人の愛、私には羽に見えたよ。
宮近くんはいつからか背負ってるって言われたりするようなことが増えたけど、大きめのリュックを背負ってる、わけじゃなくて、私的にはたくさんの紐が絡まっちゃってる間に羽がもげちゃった感じ。そしてそのまま紐でぐるぐるにされちゃった感じ。もうこの羽が元通りにならないのかもな、みたいなね。

いまの宮近くんならたくさん飛べる、もっともっと高く飛べる、宮近くんに新しい羽が生えた。特別な羽だね。大切にしたいね。

宮近くんの顔がまた変わったような気がした。とてもかっこよくなっていた。そんな宮近くんを見て、私はまた、宮近くんを好きになってしまった。不思議だな、宮近くんって!不思議だ!

宮近くんのことが、とても好きだなあ。

おしまい

※追記します
お花、全然手形5個でワロタ






文字が人に評価されると嬉しいので泣きます