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祈り

「人生にはふたつのルールがあって、
亡くなった人を不幸だと思ってはならない。生きてる人は幸せを目ざさなければならない。
人はときどきさびしくなるけど人生を楽しめる。楽しんでいいに決まってる。」

ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』より


主人公の大豆田とわ子が、大切な友人を亡くした気持ちを吐露した時に、

知り合いになった男性からかけられた言葉だった。

とわ子の友人は病気だったが、突然の訃報だった。

友人の最期に対する後悔を語るとわ子に、男性がかけたこの言葉がすごく印象的だった。



先日、とても若い、韓国の人気アイドルグループのメンバーの男の子が亡くなった。


詳しいことはわからない。わかるはずもない。

とても残念だ。

彼が出ている動画をつい最近観たところだった。


少しだけ知っただけの子だったが、あまりにもショックだった。

彼は若かった。美しかった。愛されていた。

そんな彼がこの世を去らなければならなかったことはとても不幸だと思う。

本当に辛いことだ。

でも。

「可哀想な人生だった」

「なんて不幸な人生だったんだろう」

そうではもちろんないはずで。


短い人生だったかもしれないけれど、幸せな瞬間もたくさんあったはずだ。

たくさんの人を愛し、愛されたはずだ。

楽しかったこともたくさんあったはずだ。

私は彼のことを知らないから、余計に、

彼の人生が不幸であったなどとは決めつけてはいけないと思った。


亡くなった人の人生がどうだったかなんて、他人に決められるはずがない。



だけど、輝いていた瞬間、愛に溢れた瞬間を思えばこそ、悲しいんだけどね。 

すごく、すごく悲しいんだ。

彼が居なくなることで辛い思いをしている人がどれだけたくさんいるだろう。

彼の死について、後悔している人も少なからずいるだろう。


残された人は、大切な人の死、ましてやその死に方によっては

自分を責めたり、誰かを責めたり、とにかく自分の生きている理由すら疑問に思ってしまったりする。


亡くなった人は、もうあなたに声をかけることはできない。


「君は生きて」


愛する人にはなおさら、私なら思う。



どうか、生きている人は、生きている間は、

自分のための幸せを目指してほしい。


彼の周りの多くの人が、しっかりと悲しみに暮れたあとは、

自分の人生の幸せに向かって歩き出せますように


簡単なことではないけれど、

彼の死が誰かを悲しませるものであることは間違いないけれど

残された人が、彼の死を、


自分の人生を不幸にする理由にしてはいけないから

悲しんでも不幸にならないで。


生きている人は、幸せになっていい。

私も、大切な家族や友人を亡くしたことはあります。病気でも、そうでなくても。


私も、いつも幸せになろうとしなければ。

そう努力しなければ。


ご冥福をお祈りいたします。


追記

タレントのryuchellさんがお亡くなりになりました。

りゅうちぇるさんの死について、色々な憶測が飛び交うことが予想されます。

悲しいことだし悔しいことだし、怒りのような感情も湧いてきます。

ただ、このnoteは、

以前韓国のアイドルの男の子が亡くなった時

そういったものを私の中で一旦分けて、

亡くなった方やその周りの方に「こうであってくれたらありがたい」と思う個人的な気持ちを綴ったものです。(内容は初めより少し変わっています)

若い方が亡くなるのは悲しい。本当に辛い。

書いたけれど、書いた当時にTwitterでお知らせはできなかったものになります。

残されたご家族やご友人、関係者の方々の心の安寧が1日でも早く訪れますように、



そして、ryuchellさんのご冥福を、心よりお祈りいたします。














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