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ひろしま

美しい街だった。その日は青い空の澄み具合よりも咲き乱れる雲の方が圧迫感あり、見上げると存在ごと何かを持っていかれるような天気の下で、凛然と佇んでいた資料館や噴水や原爆ドーム。どれだけ時代を積み重ねてもこの場所だけはきっとこのまま変わらない。私は平和記念公園の独特の空気の中、あの場所に吹きつける冷たい風の感覚を肌に染み込ませた。 こんなに穏やかな気持ちなのに、穏やかにいさせてくれないし、いられない。 小学生のあの頃何度かあった、教室を暗くしてみんなで見たビデオ。後に書く感想のこ

    • 死に体

      アイドルは好きだけど自撮りを頻繁に上げる女は嫌いという矛盾に苦しめられててついったーでテキストは見たいのに画像だけ投稿は見たくない死ねってなる。あれ何なんだろう、何に縛られてるんだろう、歌詞とかよくわからん一言添えて自撮り、あれは化粧やら加工アプリやら駆使してやっと描ききった自分自身が作品なんだろうが、突如見せつけられるこっちの気持ちも考えてほしい、ってね。ツイッターなんてオワコンなんだから見るなよ。でも情報と刺激ってどこから仕入れたらいい?刺激を求めてる時点でお前ただの暇人

      • 崩壊崩壊崩壊崩壊

        私だけの神は崩壊しててほしいのに、その崩壊の仕方は違うと喚いてるオタクです。そういう意味での崩壊は違う、もっと気持ちいい体がドロッからサラサラになるような、天下が逆になるような崩壊が欲しいというつまり私にとって都合のいい崩壊でいてほしいという気持ち悪すぎるエゴ、これは愛なんかではないよね?いや愛だよ、失礼だな純愛だよ???神と神の交わりの成れの果てがこれであり、天罰?罪状は?消しゴムマジックでなかったことに、だって見えないことはつまり存在しない、それこそが真実でありそれ以外の

        • 芸術の中でしか

          今、朝に「らんま1/2」が放送している。子どもの頃めちゃくちゃハマった作品だ。私の性癖はほぼ全てと言っていい程「らんま1/2」に凝縮されている。らんまのせいで、子どもの頃は他作品でもチャイナ服を着たキャラが登場すれば無条件で好きになってしまうという特殊性癖を持ってしまった。らんまで覚えた単語はいっぱいある。よく使う日常言葉から古い言葉、下ネタまで。親に下ネタの意味を聞いて若干気まずくなった記憶がある。 漫画は数年前読み返したが、アニメはこうしてちゃんと観るのは久々。 シャンプ

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          4本

        記事

          おおそうじだよ

          全然まともに生きれなかったよ。もう死ぬ予定だった年齢に到達した。あの日もうしないと思ってもやめられない征服欲、肉体がどーのこーのまとわりつく虎の化身、眠っていたぬいぐるみ、いや全然起きてたかも。この部屋での罪をお前は全部目の当たりにしてきて知ってるのかも。顔色変えずにって恐ろしいよね、この部屋でたった私だけが喜怒哀楽なんて、レコーダーは動かない。線を動かして時間ばかりかかるゲームも面倒だ。 背中いてぇーー ロクな人間ほど視界に入るし、彼女のためにも生きるって決めたんじゃないの

          おおそうじだよ

          黄砂に吹かれて大学の帰り道

          なぜか朝目を覚まして微睡んでる最中、工藤静香さんの「黄砂に吹かれて」の間奏部分が脳内で流れ、ずいぶん前に辞めた大学からの帰り道の風景が突然バッと現れた。 工藤静香さんにハマってたの、高校時代だったはずだけどな。なんでだ?大学のあの頃は中森明菜さんとか華原朋美さんだった気が…いや、工藤静香も聴いてた。うしろ髪ひかれ隊とかはずっと聴いてた。 大学辞めた後もカウンセリングルームは利用できたから、その帰り道。誰とも鉢合わせたくなくて、わざと急な坂道がある方から帰っていた。それでも

          黄砂に吹かれて大学の帰り道

          いかれたBabyとワンルームエンジェル

          最近ずっと頭の中で流れている。 完全に中毒だ。 聴いていたら2000年代初期を思い出す。脳が一気にタイムスリップしてしまうのだ。 テレタビーズとかピングーとかトップガムのCMとか、TVに並々ならぬ憧れを抱いて夢を見させてもらっていた“あの感じ”を思い出し、ノスタルジックな気分になれる。そういえばこれいつの曲なんだよ、と思ってググったら1993年だった。思ったより古かった。 Fishmansの「いかれたBaby」は、ドラマ「モテキ」で知った曲だ。 私はドラマでのキスシーンが基

          いかれたBabyとワンルームエンジェル

          松野莉奈さんへ

          これを書いてる2週間くらい前のどこかで安本彩花さんが夢に出てきて、すごい可愛い笑顔で眩しかった。内容は覚えてない、次の日はエビ中みんなが出てきたような。鬼ごっこしてるみたいにわちゃわちゃしてた。中山莉子さんがメインで出てきた。可愛かった。 そしてつい最近、寝る前に桜木心菜さんのTikTokかインスタを見たせいか、制服姿の心菜さんが夢に出てきた。オタクに優しいギャルみたいで嬉しかった。 私が今まで生きてきて本気で好きになったアイドルグループ、私立恵比寿中学。 今まで、こんなに

          松野莉奈さんへ

          新アニメ「るろ剣」見たいけど見たくない

          私たちはあの頃には戻れない。 好きなアニメがリメイクされる。 声優も変わるし顔も変わる。別人のように。もちろん主題歌も。 小学校から中学に上がる間の春休み、テレビ大阪で放送してた朝のこども劇場で「るろうに剣心」のアニメが放送していた。たまたま見て、90年代を感じるセル画の色合い、明治というあまり見たことない時代設定、どう考えても絵と歌詞が合っていないOPとED、カッコいい&可愛い主人公たちに惹きつけられた。アニメはもうほぼ最終回間際のアニオリ展開だったらしく、突然終わったの

          新アニメ「るろ剣」見たいけど見たくない

          眉毛と世界線

          ずっとクソになった落ちぶれたと思ってたアーティストの比較的新しい、しかし今まで避けていた曲を聴いてみると意外とええやんと思ってしまった。精神的に余裕がある時でないとそんな感情生まれないのに、畜生落ちぶれたくせに!なんで!!!と、壁にありとあらゆる物を投げて八つ当たりしたくなり、冷静と諧謔に飲まれてまた音楽に振り回される人生サイコー!ってキマったふりをしておく。結局それなりに成功してるやつなんてなんでも器用にこなせるのだから別に芸術に行かなくたっていいのにさーー 器用なやつこそ

          眉毛と世界線

          美しい本を読むと悲しくなる季節

          最高に美しい物語の最後の一文を読み終える。その後ろに続く空白に胸いっぱいになりながら春の木漏れ日のような彼らの未来に想いを走らせ、本を閉じた瞬間幸せな気持ちと同時に悲しくなる。 これはこの世にはない、全部嘘なのだと。 私はずっと騙されていたのだ。 紙の上で踊る夢だけを見つめ続ける、ずっと騙されていたい青春のエゴに自分という人間の本性を探る。 いつまでも暖房設備を整えないせいで冷え切った部屋に丸くなり、外に出て残酷な強風を呪う度に春の訪れを待ち焦がれるのに春が怖い。春は

          美しい本を読むと悲しくなる季節

          最悪の日常を愛せるのなら

          赤子の落ちそうな頬を掬い上げるような慈愛は、いつしかこじれた欲と草臥れた妥協だったと知る。迷線、道の区切りを天下を取るように毟り取り、ガラス玉を肌に乗せると焦げ跡は証明になる。美しさも汚さも何もない空っぽだった。何も持っていない人間としてこの世に生まれてしまった。朝食トーストの罪深さ、イヤホンから漏れ出す空気読めない熱度、不登校の味、地獄毎日続くのかこれってもはや甘美なものに生き急いで洗浄した四苦八苦を頭上の神に丸投げする。 あの人が出る夢は大抵胸が躍る悪夢だ。本気で重ねた日

          最悪の日常を愛せるのなら

          はいはい、射精射精。

          いやお前10代で死ぬんじゃなかったのかよ。まだ生きてるとかキモすぎるんですけど。そんな別人みたいにキャラ変えんなよ。何欲張っちゃってんの?私の気持ち知ってるでしょ?一緒に苦しんでくれるんじゃなかったの?まだ生きてるのか死んでる途中なのか、私達は天使の羽をむしり取るように自らの命を強奪する。なんで人が死んでるのにニュース垢にクソリプできるの。なんでお前らみたいなのが平和に生きれるの。あ、あんなこと言えるくらい自分勝手で頭空っぽだから平和なのか。幸せって何だろう。そんな幸せぶち殺

          はいはい、射精射精。

          白馬の王子様の殺し方

          それはすごくファンタスティックだった。きっと愛してる女に「死ね」と言う夢を見た。激しく興奮した。一瞬だけだけど。その後は存在が消えていくような感情に犯されて空気がイルミネーションのようにキラキラしていた。風光明媚ならば怠惰になる。草木が揺れると一心不乱に祈る。精神的にきつかった時期に作った人形に囁く。あの頃は素敵な夜を舞い踊っていた。音楽とともに。老婆に会えた頃私は人生を欺けない。どうなってしまうの。音楽だけが友達。それは今でも変わらない。ゆるやかに流れる川に点滅しながら浮か

          白馬の王子様の殺し方

          8月31日の「学校に行きたくない君へ」にクソムカつく

          8月31日で明日から学校が始まるからと、いろんな著名人が「学校に行きたくない君へ」的なメッセージを発信している。こっちとしてははぁ?今更かよ!!!!!って感じですね。ええ、はい。こんなことにも死ぬほどムカつきます。なんかもうイライラしすぎてそのへんの×××を雑草のようにぶちkrしたいです。 発信してくださる心優しい人達がムカつくとかそんなんじゃなくて、もっと昔から気づくべきだったんだということに今更気づいた世間やメディアにムカついてるんですよ。なんでそれを僕が学生の頃に言っ

          8月31日の「学校に行きたくない君へ」にクソムカつく

          BLっていいな。「みなと商事コインランドリー」の性欲と愛について

          BLは読んでいて楽だなと思うことはある。性欲と愛が直結している。性欲=愛なのだ。僕は性欲と愛は全然別のところにあって、結びつくのかどうか未だに分からないのだが、BLは分かりやすく直結してることが多い。 「みなと商事コインランドリー」は、こんなにも可愛らしい絵柄でエロ描写もなく丁寧な話なのに、性欲をかなり出してきている。 性欲を全面に出すコンテンツといえば例えばAVが一番分かりやすいだろう。どう考えても女性の気持ちを完全に無視したストーリーで、話の構成が性欲の都合で振り回さ

          BLっていいな。「みなと商事コインランドリー」の性欲と愛について