遠い。意味不明な日々

夕方。

「こんな時間から外飛んで行くなんて、ほんま意味不明やわ」

洗濯ものを取り込み、ひとりつぶやいて(というか喋っちゃってる)笑った。

外に飛んで行ったあれこれを思い出す。
あのころなぜあんなに夢中だったのか。
どうしてそんなに向こう見ずになれたのか。
目をキラキラさせていたものは一体なんだったのか。

内側を見つめてあれこれを考える。
諸々をかえりみず何かに夢中になりたかった。
昨日や明日はいったん横に置いておきたかった。
なんだかわからないけどあのときの自分にとってはとても輝いて見えた。

意味不明と言えるようになったのが、成長の証だったり、老いの始まりだったりするのかもしれないけど、
あのころは若かったの一言で片付けるのは少し違う気もする(いちおう今もまだ若い人の部類にいるというのもあるけれど)

あのころという、あのときの連続体が欲しかったのかなという気もする。

冬の寒空の下に飛んで行くことはそんなにだけど、意味のわからないことはそういえばもともと好きだなとも思ってみたり。

ある意味アホだったのかもしれないとも思う。

それでも、ハタから見たら意味不明なことも、当人にとっては意味を持っていたり、意味のあるなしに関わらず、その人にとってはとても大事なこと、時間、日々となることがきっとあるんだろう。

俯瞰してみたり、隣に置いたり。
手のひらに転がして、フッと吹き飛ばしてみたり。

そうやって記憶や思い出を振り返ってみたりする平成29年の師走、年の暮れ。

「洋裁といろいろ」オンガクス
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