TKda黒ぶち 4th Album "Re:Dream" RELEASE LIVE

TKさんことTKda黒ぶちさんのワンマンライブに行きました。会場はShibuya WWW。

ライブ1曲目は、4thアルバムの1曲目でもある『Second Glace』。ピンスポットライトを浴びながら、普段とは一味違うスタンドマイクでバチバチに畳み掛けるラップでの幕開けでした。

その後からはハンドマイクに持ち替え、ステージを縦横無尽に駆け巡るスタイル。4thアルバムのリリースライブと銘打ったライブでしたが、キャリア初となるワンマンライブということもあり、これまでのアルバムやEPの楽曲をいくつも含むセットリストでした。

なかでも特に嬉しかった4thアルバム外の楽曲は『New Life』。「WREP向かう電車の中〜」というリリックがありますが、私がTKさんの作品を聴いたり、ライブやバトルに足を運んだりするきっかけとなったのは、WREPでTKさんと崇勲さんがパーソナリティを務めた『Timelessチャンネル』だったので、印象深いのです。

代表曲の1つでもある『FiREE』では、セカンドバースから日本語ラップクラシックのトラックに変わるというパフォーマンスにぶち上がりました。終盤のMCによると、これはZeebraさんからのアドバイスだったためZeebraさんの『I'M STILL NO.1』のトラックも使ったとのことです。

そして盛りだくさんなゲスト陣から序盤に登場したのは『For What』でのテークエムさんとOHZKEYさん、そして『I  Can』のBILLY LAURENTくん。全く違うテイストの2曲ですが、どちらもコール&レスポンスで盛り上がりました。Nasのラインを引用した『I Can』の後は、1stアルバムからのメドレー。そのメドレーのラストは『it's your world』で、ニューヨークのヒップホップを愛するTKさんの姿勢が伝わりました。

その後は同郷春日部から崇勲さんの登場。なんと崇勲さんの代表曲『FLASH』をフルでパフォーマンスしてくれました。TKさんはDJブース脇でサイドMC的な役割。春日部以外ではほとんどやらないという『Welcome Home』も初めてライブで聴けました。崇勲さんも大好きなラッパーです。

『Life Goes On』では、シークレットゲストに般若さんが登場。直前までTKさん本人も般若さんが来てくださるかわからなかったそうです。先月のFAMILYでのパーティでワンコーラスだけひと足先に聴いていたこの楽曲、2人揃ってのパフォーマンスを観ることができてよかったです。

ライブの中盤では、DJ SIONさんのDJタイムもあり。崇勲さん feat. TKさんの『RECOLLECT』から始まり、そのリリックに登場する『DON' T TEST DA MASTER』に繋いだり、また『RECOLLECT』に戻ってヒップホップクラシックのトラックとマッシュアップしたりと、裏でTKさんが着替えている間も一瞬たりとも耳が離さないDJタイムでした。

ライブの後半戦には、今回TKさんがWWWでワンマンをやることに決めたきっかけとなったCHICO CARLITOさんとELIONEさんが順番に登場。お二人はTKさんよりも前にこのWWWでワンマンをやっていました。昨年のONEさんのワンマンには私も足を運んでいて、思い出深いです。ONEさんと一緒にZeebraさんも登場しての『Get Down』は、客演ありの中では1番盛り上がった印象です。もちろん、全ゲスト最高でした。

終盤も終盤の『鳴り止まない音』→『Do For Love』は、言葉数も多く、メッセージをじっくり聴かせるラップでした。ここはTKさんの辛い時期を赤裸々に作品に落とし込んでいる、泣けるセクションでした。そこからラストの『Re:Dream』では、ぐっと明るくポジティブなヴァイブスに戻り、これからのストーリーも見えるような大団円で終演となりました。とにかく素晴らしい日でした。

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