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広島再選挙の一検証 - 宮口はるこさん当選のカギは「主権」 -

2021年4月25日(日)、広島再選挙が投開票され、熾烈な選挙戦を制したのは宮口はるこさんでした。

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衆議院北海道二区補欠選挙、参議院長野補選、そして広島再選挙で与党は三連敗となりました。

直後に、「与党三連敗は当たり前だ」のお声を拝見しました。

ですが、決して当たり前ではなかったのは、広島再選挙で宮口はるこさん応援に尽力した私たちの共通見解ではと思います。

4/24(土)は23:59まで、4/25(日)も20:00まで必死に声がけし、誰一人欠けても、当選という奇跡はありえませんでした。

ずっと自民候補に追われ続け、最終日の4/24(土)に抜かれたと私は感じました。

でも、マイク納めで宮口はるこさんの伝説の演説が炸裂。

しかし、4/25(日)に投票率の下落

期日前投票も前回割れ。

保守王国広島の岩盤の組織票をどうほぐせて、野党が上回れる余地はどこかと悩み続ける、過酷すぎる広島再選挙でした。

2019年埼玉県知事選で、最後の二日間で追いつき逆転勝利した現大野知事は、当選インタビューで「ここにいる誰一人が欠けても、当選はなかった」と述べられました。

広島再選挙でも、県内・県外で大変多くの方々が必死になり、どなた一人欠けても、この奇跡はありえなかったと痛感します。

郷原弁護士が不出馬表明をされた瞬間「終わった」と思った人が、正直なところ、大多数だったかと思います。

ですが、3/20の出馬会見での宮口はるこさんの演説に、私は心底驚きました。

苦労人で雑草の生き方をされ、立憲は著名人や有識者を擁立する従来路線から新機軸をとったと感じました。

立憲が地域の雑草のような方を発掘し、選挙を当選できて、政治家として活躍できるよう、一連でプロデュースするのは、旧立憲時代を含めて、恐らく国政選挙では今回が実質初めてだったのではないかと思います。

今後の候補者擁立に向けて、良い経験を養えたのではと拝察します。

ですが、多胎育児や障害児育児の過酷さで甚大な人間力を築かれ、小さな声への理解力が鋭敏であることを、3/20の出馬会見を拝見し瞬発的に、補助線を引かねばと私は感じました。

「苦労人ならば誰でも政治家になれるのか」ではなく、卓越した人間力があり、お訴えの正統性の補足に私も参加しました。

キレキレ演説が県内各地で相次ぎ、選挙戦序盤のロケットスタートに幸い成功しました。

当選は、県内・県外問わず、応援にみなさまご一緒に、全力を尽くした後の奇跡です。

もし一瞬でもゆるんだら、あっという間にやられ、今夜は敗北会見だったのです。

そして、そもそも補選・再選挙は投票率が下落するものなのに、ましてコロナが加わり、党派性を帯びずに呼びかける、#投票所はあっちじゃけえ や #広島VOTE の方々の画期的な取り組みがなければ、投票率は今よりもずっと下落し、組織票だけがむき出しとなって、とても広範の民意が現れなかったのは明らかです。

心から、#投票所はあっちじゃけえ と #広島VOTE のみなさまを尊敬いたします。

日本にいる私たち一人一人に誰しも備わっている主権がガバッと目覚め、過酷ながらも、楽しく思いおもいに動き出せる民主主義空間が生まれたのが、広島再選挙なのです。

そして、民主主義空間が動き出すきっかけを生み出せたのが、宮口はるこさんだったのです。

今年の総選挙を始め、今後の選挙でも、人口減少とコロナ等で、私たち主権者は大きく重要な判断を迫られます。

風に頼り、見せ方やキャッチコピーで飾る選挙ができる時代は終わったのです。

私たち一人一人の中に眠る主権が、ガバッと起き上がって、投票する選挙を促せる候補者でなければ、今後も社会の困窮は進むだけなのです。

ことに野党は、宮口はるこさんのような、著名人や有識者の枠にははまらなくとも、壮絶な人間力のある人を抜擢し、プロデュースしていくことが、今後ますます重要になります。

私たち市民もご一緒に、「お任せします」の意識を捨てて、今回の広島再選挙のように、各自で思いおもいに楽しみつつ、民主主義の回復に力を尽くせれば、日本の再生が始められると確信します。

最後に、広島再選挙の結果が、国政に与える影響です。



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