ティッピングポイント
ビジネスでも、学業でも、スポーツでも、「成果」が求められます。
成果は行動を積み重ねた結果です。
行動を地道に続けていても、なかなか成果に結びつかなかったのに、ある日いきなり大きな成果を得たという経験を持っている人が結構おられと思います。
私は大学生の時、英語を習得すべく学んでいて、長文読解やリスニングが苦手だったのですが、ある時急にスラスラと読めるようになり、あまり構えなくても自然体でリスニングができるようになったという経験があります。
それまで小さく変化していたある物事が、突然臨界点を超えた瞬間に急激に変化する時点や時期を、「ティッピングポイント」と言うそうです。
この言葉は、社会現象や流行などが特定の臨界点を超えた瞬間に爆発的に広がるメカニズムを説明する理論として、特にマーケティングや社会学、経済学で使用されます。
ジャーナリスト兼作家のマルコム・グラッドウェルの著書『ティッピング・ポイント』で広まった概念です。
分野の違いこそあれ、成果を上げ続ける人は、このティッピングポイントがあることを体験で理解しています。
ですから、地道な努力を続けられるのです。
「必ず成果が出せる」と信じて、成果が表に出るまで、地道な努力と行動を続けたからこそ、ある日、花を開かせることができます。
ちょっと成果が出ないと、もっと違うやり方があるのではないかと考える人も多くいます。情報過多の現代では、いくらでも新しいやり方が見つけられます。
「ダメだったら、違うやり方を見つければい。」
これもある意味では正論です。
しかし、成功している人はこういった考えを持ちつつも、自分なりの長く続けられるやり方を持っていたり、それを探求し続けています。
成功している人を見ると、その成果にばかり目を奪われがちですが、本当に成功者から学ばなければいけないのは、その人がティッピングポイントを迎える前に、
・どんな信念をもって、
・どんな地道な行動をしていたか、
を知ることです。
そして、そこから自分の行動指針を考え、実践することです。
未経験からITエンジニアを目指そうという多くの人にとって、プログラミングなどの技術は最初は難解ですし、何をやっているのかすら分からないような感覚があると思いますが、頭を抱えながらも諦めないで日々学び続けているうちに、ある日突然スラスラとコードが書けるようになったり、サーバーやネットワークを構築できるようになるものです。
諦めない人に、ティッピングポイントは必ず訪れます。
「千里の道も一歩から」
目先の成果だけを追うのではなく、失敗や挫折を恐れず、足元を見つめて一歩一歩前に進んでいきたいですね。
コツコツがコツ!
頑張っていきましょう!
【2024年10月31日】
ワンネスグループ株式会社
代表取締役 寺田 崇