One More Vision

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"One More Vision"はビジュアル表現に情熱を持つ方々へ、建築のビジュアライゼーションをベースに、STUDIO55 技術統括の入江達也が、独自の視点で最新情報やナレッジをお届けします。

最近の記事

建築ビジュアルCG AI活用法④ AIレタッチ ~季節を変える~

こんにちは。STUDIO55技術統括の入江です。 今回は、建築ビジュアルCG制作におけるAI活用法として、『季節を変える』 AIレタッチを紹介します。 雪のシーンをCG制作する場合、(使用するDCCにもよりますが) 例えば3dsMaxでは、パーティクルで雪降らし。tyFlowやその他のプラグインを使って積雪表現を行うなどがあります。 最近では、ゲームエンジン系のインタラクティブソフトで季節替えの機能まで付いていることが当たり前になってきたところもあります。 状況によって

    • 建築ビジュアルCG AI活用法③ AIレタッチ~人物を変える~

      こんにちは。STUDIO55技術統括の入江です。 前回に続き、建築ビジュアルCG制作におけるAI活用法として、今回は、『AIを使ったレタッチ』を紹介します。 ※生成AIのカテゴリ分けについては、前のコラム記事をご覧ください。 Adobe Generative AIのFireflyなどもそれに当たりますが、一口に “レタッチ” と言ってもさまざまな用途で使い分けます。 例えば、シーンに点景を追加する。風景を変える。素材を変える。部分的にデザインを変える。画のクォリティを上げ

      • 建築ビジュアルCG AI活用法② スケッチからイメージ生成 ~オススメAI 紹介~

        こんにちは。STUDIO55技術統括の入江です。 引き続き、建築ビジュアルCG制作におけるAI活用法についてです。 今回は、スケッチからイメージ生成するオススメのAIをご紹介します。 「Stable Diffusion」 「Leonald.AI」といった定番のAIツールからもスケッチや画像からのイメージ生成は可能ですが、それほどやりつけないといった場合には、建築に特化したAIを使用するのが便利です。 多くのAIツールがありますが、オススメとして、「Look X.AI」、

        • 建築ビジュアルCG AI活用法① スケッチからイメージ生成 ~実例紹介~

          こんにちは。STUDIO55技術統括の入江です。 前回のコラムで、デジタルハードウェアの進化を、AIを知る上でのベースナレッジとしてお伝えしました。 いかに今のデジタル社会でAIがパワーを持ったものかがご理解いただけたかと思います。また、今後のデジタルの進化は、すべてAI抜きで語れないものになります(すでになっています)。 生成AIを牽引するアドビは、4月23日に、Adobe Fireflyの更なる進化版 「Adobe Firefly Image 3 Foundation

        建築ビジュアルCG AI活用法④ AIレタッチ ~季節を変える~

          AIによるデジタル進化の舞台裏

          こんにちは。STUDIO55技術統括の入江です。 本日は話題のAI関連について、特にハード面の話しをしたいと思います。 できるだけ必要な内容を簡潔にお伝えしますので、今後のAI理解の一端にしていただければと思います。 * 掲載した画像は、画像生成 AI (Image Creator)で作った画像です。 今や世界的に有名な “渋谷” もどきのスクランブル交差点に、これも “忠犬ハチ公” もどきの像を巨大化させてみました。(笑) 文字や画像が破綻している箇所もありますが、これ

          AIによるデジタル進化の舞台裏

          YouTube新規定とAI系コンテンツ規制について

           こんにちは。STUDIO55 技術統括の入江です。  昨今のYouTubeの勢いは目を見張るものがありますね。  2011年7月24日に地上アナログ放送が地上デジタル放送に完全移行し、これからはオンデマンドサービスといわれてからYouTubeが急激な成長を見せてきました。今では老若男女、街中で動画視聴が当たり前になり、仕事での新幹線移動などでも、必ずといっていいほどトレーにスタンドしたスマホでYouTube動画を視聴する姿を目にします。  その昔、YouTubeに広告がなか

          YouTube新規定とAI系コンテンツ規制について

          建築ビジュアライズ・動画編集②知っておくべき動画関連用語

           こんにちは。STUDIO55 技術統括の入江です。 「ディゾッて」 「カメラパン」 「次、逆パン」 「そこ、リニアに」 「イーズアウトで半パク溜め」 「ザブトンの色変える」 「ズリ上げ」 「デプス入れて」  分かりますか?  こういった専門用語を使わずにこの内容を伝えようとすると、逆にちょっとした大変さがあります。  つまり、動画制作の現場では、こういった専門用語が分かっているかどうかで作業効率が変わります。  前回に続き、建築ビジュアルにおける動画関連の話しの続

          建築ビジュアライズ・動画編集②知っておくべき動画関連用語

          建築ビジュアライズ・動画編集①映画 「ゴジラ-1.0」編集技師 宮島 竜治氏

           こんにちは。STUDIO55 技術統括の入江です。  建築ビジュアルにおける動画関連の話しをしたいと思いますが、今回は友人の映画編集技師の話しを交えてお話しします。 *  先日、旧友の宮島竜治くんと会いました。  約 35 年振りにもなります。白髪頭となったお互いの風貌からも年月をしみじみと感じます。  彼は、日本映画界を代表する編集者です。有名どころの映画を数多く手がけており、受賞歴もかなりな数に上ります。  今話題の『ゴジラ-1.0』も彼が編集しており、先日の日本

          建築ビジュアライズ・動画編集①映画 「ゴジラ-1.0」編集技師 宮島 竜治氏

          建築ビジュアライズにおけるゲームエンジン(UE5)について

           こんにちは。STUDIO55 技術統括の入江です。  今日は今話題の Unreal Engine について触れたいと思います。 *  1 年前の 2023 年初頭、 『新時代の制作キーワード』 と題した社内勉強会を行ないました。  建築ビジュアルの分野でこれまで親しんできた CG ソフトウェアとは異なるソフトを、“新時代のキーワード” として特徴を挙げる中で紹介したもので、キーワードは以下の 4 つ。 ゲーム リアルタイム 無料 ボーダーレス  それぞれの特徴

          建築ビジュアライズにおけるゲームエンジン(UE5)について