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Photo by tokyojack

「愛でヘイトに反論」ハッシュタグを駆使した多様性を祝福するキャンペーン

Mizuki Nakamura

ツイッターのハッシュタグを駆使してポジティブなメッセージを発信することで、差別的な団体や発言に反撃するというアクションが、アメリカでも日本でも起こっている。

アメリカでは、極右グループ「プラウド・ボーイズ」の名前を逆利用し、ゲイコミュニティの人々が性の多様性を祝福するツイートを広げている。

【10月6日 AFP】米国で最近、注目を集めている極右グループ「プラウド・ボーイズ（Proud Boys）」が利用しているハッシュタグが5日、ツイッター（Twitter）のトレンド入りをした。LGBTQ（性的少数者）コミュニティーがハッシュタグ「#ProudBoys」を奪い取ろうと、同性愛者が自らに誇りを持つべきとする考えを表す「ゲイ・プライド」関連の画像をこのハッシュタグを付けて投稿したためだ。


The words Proud Boys took on a whole new meaning this weekend as gay men flooded Twitter with messages of love and acceptance using the hashtag #ProudBoys . The celebration of LGBTQI pride was a clear attempt to drown out voices of the far-right group with the same name, which made headlines after getting mentioned by President Donald Trump during last week's first presidential debate.
「Proud Boys」という言葉は、この週末で全く新しい意味を持つようになった。ゲイ男性たちが#ProudBoysというハッシュタグを使って、愛と受容のメッセージをツイッターに大量に投稿したためだ。LGBTQIプライドを祝福するこの行動は、先週行われた第1回目の大統領選討論会でドナルド・トランプ大統領が言及したことでニュースとなった同じ名前の極右グループの発言をかき消そうとの、明らかな試みだった。
Many tweets attached to the trending hashtag showed photos of couples who had been together years or decades -- at their weddings, posing with their children, marching in pride parades or just looking happily in love.
多くのツイートが、トレンドのハッシュタグとともに、何年・何十年も連れ添ったカップルの写真を掲載した。結婚式、子どもと一緒にポーズを取っているもの、プライドパレードで行進する姿、愛し合うカップルの幸せそうな様子などだ。


このアクションを提案した俳優ジョージ・タケイ氏のツイート。


こちらの記事では、ハッシュタグと幸せそうなカップルの写真を載せたツイートが数多く掲載されている。


日本でもまた、東京・足立区議会の議員による差別発言に対抗して、同様のアクションがツイッター上で広がっている。

自民党の白石正輝議員が「レズビアンやゲイが広がってしまったら、足立区は滅んでしまう」との趣旨の発言をしたことが、物議を醸している。
この発言を受け、レズビアンやゲイ当事者を含む多くの人たちが「#私たちはここにいる」というハッシュタグをつけたコメントや写真をTwitterに投稿している。
投稿者の一人で、臨床心理士のみたらし加奈さんは、白石区議の発言を初めて見たときに、頭が真っ白になったという。
「#私たちはここにいる のハッシュタグを敢えて選んだ理由は、それが『事実』だから。白石議員への抗議や意見が溢れる中で、『私自身のオリジナルでできることはなんだろう…』と考えたときに、”私の持っている愛で打ち返すこと”なのではないかと感じました」


こちらもアメリカ同様、ハッシュタグとともに、幸せそうなカップルの写真が沢山ツイートされている。
誰かを排除しようとする差別的メッセージに対して、愛と多様性にあふれたメッセージを発信して反撃する、とてもポジティブなアクションだ。

Our community and allies answered hate with love, and what could be better than that.
私たちのコミュニティとアライは、愛を持ってヘイトに反論した。それに勝るもがあるだろうか。



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