AnkerとUGREENとCIOの充電器とモバイルバッテリーの話


充電器とモバイルバッテリーを買い換えようとAmazonを散策中、CIOが日本企業だと知りました。

応援の意味も込めてCIOを買おうと思いましたが、レビューがとても不穏。
各メーカーのスペックやレビューをもとに、どのメーカーがおすすめかを分析しよう、ついでに記事にしておこう。
と考えて記載しました。

※製品は買ってないです。レビューから傾向を考える記事です。

CIO

CIOとは

CIOは日本の大阪にあるメーカーです。
2017年設立で、本格的に充電器・モバイルバッテリーへ参入したのは2018−2019年頃の比較的新規のメーカーです。
日本メーカーですが、製造は中国で製品にMade in Chinaと記載してあります。

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充電器

CIO製充電器の強みはどのポートを使ってもいいことです。
いわゆる自動制御をしており、どのポートで充電しても最適出力になります。
Anker製の場合では、上のポートのみノートPCを充電できるとか、2ポート使うときはそれぞれ上限が決まっている製品がほとんどですが、CIOではどこを使っても最適化されます。

CIO製の充電器のレビューでよく見るのは発熱で、レビュートピックで上がるのは「ヶ月で壊れた」です。

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今回参考にしたものは65wなので、そもそも発熱しやすいです。
それでも、Ankerの65wと比べて多いのと、30wの製品でも熱いというレビューがあります。

このことから、温度制御をしていない可能性が高いです。
結果として製品寿命を縮め、1−2ヶ月で壊れたレビューが散見し、トピックとして「ヶ月で壊れた」が上がってきています。
1ヶ月ほどで壊れたレビューが多く、半年や1年して壊れるレビューはあまり見ないです。

モバイルバッテリー

CIO製モバイルバッテリーの強みは充電速度です。
20wや30wで充電でき、モバイルバッテリーでありながら充電器並みの速度で充電できます。

モバイルバッテリーのレビューで多いのは「すぐ壊れた」です。
レビュートピックで悪いものはありませんでした。


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多いのは「すぐ壊れた」ですが、充電器と違い発熱に関するものがありません。
発熱によるものとは別の起因があると思います。
また、散見されるレビューでは特定のスマホやノートPCで充電できないようです。
見た限りではASUSのzenfone、appleのMacbookなどは充電できない・急速充電できない・急速充電できるが、ひと手間必要に分類されるようです。

個人的総評

最初に書きましたが、CIOは日本メーカー、中国製造です。
このため、製品の品質は中華クオリティと同等だと思われます。

「CIO 充電器」で調べるとカスタマーが神、みたいな記事が多くみられます。
ここで気になるのは、保証期間内の故障がそれだけ多いということです。
充電器の項目にて、Amazonレビュー数は750弱でしたがトピックで上がるほどすぐに壊れるということです。


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こちらの記事はモバイルバッテリーの使用レビューですが、ボタンだったり本体カバーだったりがお粗末な作りだったようです。

これらのように、日本メーカーだからと期待すると中華クオリティでがっかりする製品が多そうです。
反面、日本メーカーなのでカスタマーで日本語が通じ、保証期間内の交換などのやりとりはスムーズだと思います。

Anker

Ankerとは

2011年設立の中国企業です。2013年には日本法人を立ち上げています。
2012年には充電器へ参入しています。

Ankerは中国メーカーですが、中国でも評判は良いみたいでAnkerはどこの国?と中国でも検索されるようです。

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充電器

Anker製充電器の強みはGaNⅡと温度管理だと思います。
GaN半導体を本格化したのもAnkerですし、充電器の技術革新はAnkerが主導していると考えます。

温度管理もすさまじく、NanoⅡを分解した動画では熱伝導シリコンを充填し、外装をヒートシンク化していることがわかります。

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CIO製と同じく本体は発熱しますが、Ankerは意図して行っていることがわかります。

Anker製充電器のレビューでよく見るネガティブレビューは3-5ヶ月で壊れたです。
レビュートピックで悪いものはなかったです。

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CIOとは異なり、数か月は使用できています。
CIOのような発熱などのレビューは少ないので単純に外れ個体のような気はします。
あるいは、使用環境や頻度など。

Anker充電器で個人的に気になることは、使用ポートでワット数上限が決まっていることです。
Anker PowerPort III 2-Port 65Wでは2ポート使用時、スマホマーク側が20w、PCマーク側が45wとなっています。
ポートを気にしなければならないのは間違いなくストレスの元です。

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モバイルバッテリー

Anker製モバイルバッテリーの強みはなんでしょうか?
個人的には無いと思います。
CIOのように急速充電ができるわけでもなく、ほかの中華製のように安いわけでもないですから。
強いて言えば、Ankerが作っているというメーカーの信頼感ですかね。

気になることは、Ankerのモバイルバッテリーへのやる気の無さです。

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画像上のPOWER CORE10000はAmazon取り扱い開始が2015年12月です。
販売開始から8年近く経っている商品を未だに製造していることに驚きです。
当然、仕様も8年前なので、バッテリーへの充電はMicroUSBです。
今どきMicroUSBなんて使う機器のほうが少ないですし、コードなんて持っていないです。
充電速度も遅く、10wくらいしか出ないので、寝る前に充電開始して起きて終わっていないとか起こります。

 下のPOWER CORE essential 20000はUSB-Cと見えますが、入力のみです。
つまり、バッテリーに充電するときのみC入力できるだけで、C to Cケーブルでスマホを充電できるわけではないです。
また、充電速度が記載されていないので、PD非対応で20wも出ない可能性が高いです。
こちらの取り扱い開始は2019年5月。

当然、探せばこれらの新モデルがあり、CtoCでスマホ充電できたりしますが、新モデルがある状態で旧モデルも普通に販売していることがやる気のなさを表していると思います。
旧モデルのページの「より新しいモデルを表示」も正確には新モデルではなく、似たような新製品です。

そのような古いモデルの製品なのでレビュートピックも充電速度が遅いことに多くの人が言及しています。


個人的総評

Ankerは現状では充電器への開発意欲が高く、他メーカーと比べてスペックが高いので購入して間違いないと思います。
ポート面にスマホマークとPCマークをつけることでワット数の違いを表しているのもいいかなと思います。
久しぶりに使ったときでも、マークを見るだけでわかります。

反面、モバイルバッテリーは困ったらAnkerくらいのものが多く、わざわざ第一選択で入ってくることはないです。

壊れた際は日本法人があるので対応もよく、Amazonで買った場合は購入から1年後でも返金してくれるようです。

UGREEN

UGREENとは

UGREENは中国のメーカーで、2012年設立です。
当初はHDMIケーブルなどを販売していたようですが、現在はPC周辺機器やスマホ機器の販売がメインです。
会社沿革がなく、wikipediaの記載も殆ど無いため、いつからスマホ機器へ参入したのかは不明です。

日本事業は香港支社が行っており、Amazonの販売者もHONG KONG UGREEN LIMITEDとなっています。
日本法人は無いようですが、2022年12月にNLNテクノロジーという日本企業と販売代理店契約をしました。
ECサイトではない店舗販売やオフラインイベントはこちらの会社が行っていくようです。

特許やデザインに強く、440以上の特許を持ちレッド・ドット・デザイン賞を受賞したようです。レッド・ドット・デザイン賞は世界三大デザイン賞で権威はありますが、応募5000件に対し1250件ほどが受賞できるようです。
そこからさらに、ベスト・オブ・ベストが選ばれるようで、そちらは1.6%の確率だそう。
UGREENがどの部門のどこまで受賞したのかは不明です。

充電器

UGREEN製充電器の強みはAnkerとほぼ変わりません。
GaNⅡ半導体を利用した小型ハイパワーで、温度管理もしっかりとしてます。
分解動画がないので、熱伝導シリコンなどを利用しているかは不明です。

レビューが1700弱もあってトピックに初期不良が上がってこないのは凄いですね。

☆1レビューで「壊れたから」もありましたが、それ以外の言いがかりに近いレビューも多くあります。
使用感は良さそうです。

モバイルバッテリー

UGREEN製モバイルバッテリーの強みは何でしょうか?
Ankerとは異なり、UGREENはモバイルバッテリーをほとんど展開していません。
Amazonで販売しているのはノートPCも充電できる高価モデル1つのみで、傾向などを分析することはできません。

強いて言えば、Ankerが販売している同じ傾向の製品と比べ、価格はかなり安いです。
半値に近い。
ただ、100w出力できるポートが1つしかなく、壊れたら……というレビューがありました。
Ankerは2ポートあります。

個人的総評

モバイルバッテリーは当然候補に入らないです。

充電器はAnkerとほぼ同じスペックで価格も近いので、その時のセールやクーポンで選んでも良さそうです。
2ポート以上はそれぞれワット数が異なり、その違いを見ただけで判断することは難しい気はします。
1番と2番としか書かれていないためです。
充電速度を気にしなかったり、自宅で固定して使うなりする方には良いとは思いますが、持ち運んで緊急時に使うにはやや不親切かなと思います。


総括

調べて思いましたが、CIOを今買うのはかなりの時期尚早な気はします。
人柱でしかないと思います。

Ankerがやはり強く、「とりあえずAnker」で正解な現状で、ギリギリ好みでUGREENが入ってくるぐらいです。

今回は省きましたが、エレコムも充電器には参入しています。

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ただ、AUKEYと同じGaN半導体だったり、値段がやや高めだったりとAnkerやUGREENには及びません。
エレコムらしくポートに出力上限を記載しているのはわかりやすくて良いです。

どうしても日本メーカーがほしいならエレコムのほうが安心だと思います。

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